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あきらめないDAYS

2020年5月3日、本当だったら今頃は姫路の地にいた。

Psycho le Cému 20周年プロジェクト「TWENTY STORY」-最終章-
理想郷旅行Z ~二十年後の僕たちへ…~ @姫路市文化センター 大ホール

Psycho le Cemu結成20周年イヤーのラストを飾る凱旋ライブ。個人的に、昨年実施した20周年記念の中野サンプラザでのライブより、100倍楽しみだった。中野サンプラザは、活動休止ライブを含め苦い思い出が多すぎる。それは簡単に拭えるものでもなくて、(20周年の中野でのライブ自体が、当時の深すぎる傷を良い思い出で上書きしようという趣旨のライブであった)活動休止した日のあのときの無力感は、今でも強烈な既視感とともにやってくる。

まさに今もそう。

原因は違うにしろ――比べるものでもないが――この状況は思ったより我々ファンにとってもこたえる状況には間違いない。ご本人たちは尚更だろうが…。

無力感。支えたくても支えられないもどかしさ。いつまた会えるかわからない先の見えない不透明感。

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延期になったチケット群

こんな状況でも、インターネットを使ったたくさんの企画を発案・実施してくれて本当にありがたいし、このつながりが最後の絆だ、とも思っている。この絆を絶対に断ってはいけない。

あのときの活動休止の状況を作り出した原因は、我々ファンにもあったと、そう自覚があるからだ。

兆候はあったのに、我々ファンが見逃していた。いつも受け身であるが故に、いつの間にかメンバーとファンの間には越えられないほどの谷が横たわっていた。

2004年に発売したシングル「道の空」で、ボーカルDAISHIが激ヤセした姿でジャケットに立っていた。いつもMCでその丸顔をネタに自虐していたDAISHI。ついにダイエットを成功させたのか、と。ファンは誰もがそう信じた。実際は覚せい剤の常用による食欲減退が原因だった。そんなことはつゆ知らず、いい曲できたな、DAISHIも痩せたし、これからもファンを増やせるように応援していこう、そうファンはみな思っただろう。

この後に出たアルバム「Beautiful World」では毛色の違う曲が一曲入った。「UNIVERSE」という曲だ。ギターLidaが作詞作曲した、青春ソングだった。当時はこの曲が好きでよく聞いていた。だから、DAISHIが覚せい剤所持で逮捕されたとき――正確には少し後だが――この曲の本当の意味がわかった。

解り合えた事は 語り合った事の 1/1000にさえも届かない

バンド仲間であるLidaとDAISHIという関係の前に幼馴染でもある二人。そのLidaからDAISHIへのメッセージにほかならなかった。当時、会話がほとんどなかったと復活後のライブMCでseekが語ったことが、更にこの曲に込められた意味を深くした。この曲は今でもたまに演奏するが、DAISHIが泣きながら歌った日もあった。

こんなに分かりやすい兆候があったのに。彼らが当時、ファンがなかなか増えず、もがき苦しんでいるのは目の当たりにしていたのに。

見逃してしまった。

日比谷野外音楽堂でのワンマンを最後に、当時進行していた新コンセプトであるシングル「LOVE IS DEAD」の物語は途中で終わることになった。あの時披露してくれたアコースティックバージョンの「星に願いを…」を聞きながら吹き抜けていった風はとても心地よかったのを覚えている。

DAISHIが逮捕され、ほぼ1年間活動が止まり、活動休止ツアーが敢行されたが、ほとんど覚えていない。覚えているのは、ツアー初日の新木場STUDIO COASTの最後の曲「REMEMBRANCE」でのseekの泣きながら口ずさみベースを弾く姿だけ。もう後は何も覚えていない。中野は真っ白だ。記憶がほとんどない。

あの時と同じ気持ちになるのはまっぴらごめんだ。

こんな唯一無二のバンド、もう二度と失うわけにはいかない。だから今日も好きだと書く。

#サイコルシェイム21周年記念日5月3日 #あきらめないDAYS

「あきらめないDAYS」、復活ファーストシングル。まさに今の気持ち。

(まだまだ)あきらめないDAYS (まだまだ)叫びたいから

ビジュアル系界隈ではかなり異色のバンドではあるが、ライブでこんなにわたしの笑顔と声を引き出すバンドは、他にない。

そろそろ運動不足なので、ダンス・ボーカル・ドラマーのYURAサマ発案、Psycho le Cemuエクササイズ動画あげてくれないかな〜?


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