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診療報酬改定の準備はできていますか?

・はじめに

先日、とある大手調剤薬局の方と話す気機会があり、
意見交換をしましたが、
自分の意見と同じく、調剤薬局の経営は厳しさを増すという内容でした。

ただ、そのなかで、気になるワードがいくつかありましたので、
シェアをしながら次の改定の準備を迎えてもらえればと思い、
当記事を書くことにしました。

・2022年度改定に向けて

この記事を書いているのが6月末なので、
2021年度の第1Qは、終わりを迎えます。
残り3Qが終われば、改定が待っています。

今回のコロナによって、かなり医療現場の状況は様変わりしました。
・受診抑制に伴う経営ダメージ
・オンライン化の推進(オンライン診療・服薬指導)
・薬機法の改正に伴う、薬局の責務の追加
・地域連携薬局 専門医療機関連携薬局の追加
など様々なことが起きていることは感じていらっしゃると思います。

参考までに自分が気になった記事をいくつかつけておきます。

ここで、今後の展開ですが、
狭間さんがオッ去る通り下記の三点が焦点になります。
・薬剤師のFAF(フォロー・アセスメント・フィードバック)を
 遂行できる環境の整備
・調剤における対物業務の効率化
・処方箋以外の医薬品等の販売推進


ここで言わんとしていることはなんでしょうか?

次につながるトピックなのですが、
自分が考える内容は以下になります。
・収益をしっかりとること
・収益を取る方策を複数用意すること
・集客する方策も併せて行い、医療機関自らが発信をして、
 顧客の興味を引くこと
になります。
また、そのためにも、
日ごろの経営状況、収益状況を
しっかり把握・分析をし、検討をし、次につなげる一手を打たなければ
だんだんと厳しい状況に追い込まれると思います。

・最近の薬局の傾向

前置きが長くなってしまいましたが、
先日の話の中で、面白い話を聞けたのでシェアします。

大手もM&Aにはかなり慎重になっているようです。
売られる側の財務状況や大手が参入することによる改善度も
見ていることは前にもお話ししていると思います。

売られる薬局の共通する特徴の一つとしては、
加算をしっかり取っていないということでした。
加算を取っていないということは、
薬剤師としての業務をきちんと行っていない
ということを意味しています。

また、売上高は、年々変わりはないですが、
診療報酬の改定ごとに技術料が下がっている特徴がみられるそうです。
これは何を意味しているのかというと、
新薬を採用している医療機関の場合、薬剤料がある程度を占めるので、
薬剤料の比率が高く、技術料の比率が低い
という構図になっているようです。

すでに薬価差で経営を支える時代はとうに終わりを迎えておりますが、
いまだにこういった薬局が多いようです。
もちろん、薬価差を出すことも大事ではありますが、
それ以上に、加算をいかに

自分も経験しましたが、経営者は、従業員に気づかれないよう、
M&Aを進めていきます。
ある日突然、売却されることを会社サイドから伝えられます。

総合的に、やるべきことをやっていない薬局は、
今後も一層淘汰されていくと思います。

これを防ぐためにも、現状の把握をしっかりする必要があります。
利益比率(薬剤料・技術業)、粗利益、損益分岐点、
ホスト医療機関の処方箋集中度(処方箋取り漏れ)など
多くの指標を見ながら現状の把握をしたのち、
どのぐらいを目標に行うかを
しっかり決めて行わなければ、数値改善はできません。

実際は、経営サイドは、
従業員が言うことを聞いてくれなかったり、
十分な策を出すことができないなど、
様々な問題や悩みがあることは知っています。
ただ、これを解決しない限り、負債を経営者が追うことになるため、
最終的に、売却か閉局に迫られることもまた事実かと思います。

・最後に

自分も、医療を様々な角度で見ていますが、
今までのやり方ではもはや通じないなといつも思っています。

ただ、それでも変えようとしてない、もしくは
変化しようと考えていてもできてない薬局が実に多いと
いつも感じています。

ドラッグも調剤により一層、攻めてきています。
先日、池袋に行ったときに思いましたが、
近隣に医療機関がない繁華街であっても、
調剤部門にお客さんが普通にいました。

もう待ったなしです。

M&Aはされればわかりますが、
される側は、いろんな意味で厳しい環境が次に待っています。
そうならないような経営をしながら、
次の店舗展開や、M&Aをする側になることを期待しています。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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