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【薬局 コロナ対策シリーズ3】薬剤師×□ 何を入れます?

・はじめに

さて、コロナ対策シリーズ第三段に入ります。
お店上司とくれば、
次に来るベクトルは、「自分」になります。

まだ、記事を読まれてない方は、
是非、お読みいただけると嬉しいです。

コントロールできることとできないことがあります。
ヒトやモノは、残念ながらコントロールするのが難しいです。

今回は、これから何をすべきかという部分を
記載したいと思います。

・最近のトピック

最近、明るくない記事がたくさん出ていますが、
ご存じでしょうか?(笑)

しょっぱなから、ネガティブな話でスタートしますが、
事実から伝えなければ何をしたらいいのかということが
イメージわきづらいと思います。

何が言いたいか?
いくつかあります。下記の通りになります。
①調剤一辺倒では、これからは生きていけません。
→0402通知が出たことにより、
 薬剤師は、服薬指導や渉外活動ができなければ、
 必要がなくなることでしょう。
 考えてみてください。
 0402通知は、非薬剤師ができる業務の例示でした。
 しかも、この通知は、機械化を妨げることはしないと
 書かれています。
 現段階で、機械化できない業務は一体なにがあるでしょうか?
 ピッキング、軟膏・散剤・水剤の混合や分包、
 1包化、監査、袋詰め等、
 調剤室で行われることは、機械化できます。
 併用薬であっても、事前に登録しておけば、
 機械でアラートを出せますし、服薬指導でさえ、
 一般的な内容であれば、AIで対応できるかと思います。
 現実的に、「あなたの調剤薬局」のフォローアップは、
 一部、AIが使われていますし、
 定型な質問で、対応できない人のみ
 チャット機能で対応することが可能です。

 つまり、ほとんどの業務は、機械化できるといえます。
 実際、薬歴や投薬をあまりやりたくないから、
 ピッキング等を一生懸命やる薬剤師も多いですが、
 もうそういう時代は終わりました。

②技術料が取れる経営センスのある薬剤師にならなければ、
 生きていけません。
→上の記事を見てお分かりになるかと思いますが、
 確かに、売上の大半は、薬剤料になるかと思います。
 中小薬局では、薬価差を出すことは難しいと思います。
 その場合、とる方法は下記になると思います。
 ・薬価差を少しでも出す
  共同購入サイトを利用する
  現金問屋で未開封の薬剤を購入する
 
 ・技術料を追加で取る
  まだ取れていない加算を一個でも多くとる

 ・不動在庫を売却する
  不動売買サイトを利用する
など

この中で、対費用効果があるのはどれでしょう?
自分なら迷わず技術料の改善を取ります。
なぜなら、一番、
努力に見合った売上げ改善が期待できるからです。

もちろん、他の対策も、並行して行った方がもちろんいいです。

③世間が認められる特徴がある薬剤師でなければ、
 生きていけません。

→薬局の看板なしで、
 自分がどんなことを、患者さんに提供できますでしょうか?
 それが、他店の薬剤師と違うことができますか?
 今回の焦点はここにつきます。
 
 他の薬剤師と違うスキルを自分はどれだけ持っていますか?
 2つ以上あることにより、はじめて比較が生まれます。
 優劣が生まれるということです。
 
 こういう話を避ける方が多いのですが、
 薬局は、基本的には、患者が選んでもらいます。
 そういった時に、
 選ばれるような薬局・薬剤師になれていますか?
 また、選ばれるような努力を自分として日々していますか?
 それは、正しい努力ですか?
 ということを日々考えていますか?ということだと思います。

 正解は、ただ一つです。
 患者さんが増えていれば、正しい方向だったという結果が
 わかります。
 特に、このコロナで、
 より、患者さんの選択はより厳しくなってくることでしょう。

・これからの薬剤師像

ここまで厳しいことを書いていますが、
ではどうすればいいのか?ということになると思います。

答えは、ここを意識しながらどれだけ変えられるかにかかります。
自分にベクトルを当てて、上記の対策をするしかありません。

上記の話でもあるように、店舗は「人」で売り上げが決まります
薬局であれば、薬剤師の実力が高いにつきます。

では、薬剤師の実力が高いってなんでしょうか?
色々出てくると思います。
薬の知識であったり、患者さんとの調整力・接客能力であったり、
信用されるような話術やフレンドリーさもあるかもしれません。

時には、渉外として、地域イベントや自薬局でのイベントで
自分や薬局の名前を売ることも必要になってきています。

そんな時に、題名で書かせていただいた
薬剤師×□
この□に何を入れることができますか?

□は、あなたと他の薬剤師との差別化できるアイテムです。
□を入れるアイテムが多ければ多いほど、
他の人と差別化をはかることができます。
今は、認定薬剤師を取っている方がかなり増えていますが、
みんなが持っていれば、残念ながら差別化にはなりません。

もちろん、薬に限る内容でもなくてもいいのです。
自分の売りをどう作りますか?
どうやってライバルと戦いますか?
ということを念頭に置いてほしいなと思います。

自分は、現場で戦っても負けない自信はあります。
理由は、そういったことを常々考えてきたからです。
20代の時から、調剤業務自体が替えが効くと考えていたので、
いかに生き残ることを必死に考えていました。

まだまだ、薬科大からも新卒の薬剤師が出てきます。
教育も年々上がっています。新卒の方が人件費も安いです。
機械化が進めば、薬剤師は、どんどん余ります。
その時に、肩を叩かれないような仕事をしているか?
ということをこれからも問い続けなければ、
自分が稼がなければならない年齢で肩を叩かれたり、
昇給が止まります。
なぜなら、店舗の売上げは、
伸び続けることはあり得ないからです。
しかも、診療報酬改定で年々売り上げが厳しくなっている店舗が
多いはずです。
これから、もっと厳しくなります。

厳しいことを書かせていただいてますが、
自分が必要と思われるような人材になっていただくことにより、
努力していない方々が徐々に退場していく中で、
良質な医療サービスを提供してほしいなと思います。

・一例

話術や数値管理で生き残る方法もありますが、
渉外となると、テクニックが要求されます。
もちろん、ありきたりなことをしていても、
差別化にはつながりません。
それであれば、AIで十分ですよね。

自分がおすすめする方法の一つとして、
資格をとるということです。
考えてみてください。
もし、イベントをしたいと思った時に、
どうやってあなたがすごいと思ってもらいますか?

人は、肩書に弱いものです。
そういった場合に、薬剤師~さんのみでやるか
薬剤師+資格の~さんでやるか
ここには大きな差がでます。
ここ数年、資格の数はすごく増えています。
民間資格が増えているからです。
最近の資格は、名前を見ても、難しい名前も増えています。
これを見ることによって、患者さんも興味をもらってもらえると
思います。

もう一つ、資格を勧める理由として、
資格試験の本は、情報がまとまっているので、
勉強しやすいこと
です。
中には、そのまま、講演会として使えるような内容もあります。
下手に自分で調べるより、
資格の教科書を使った方が、圧倒的に資料作りも楽です。

ここで、どの資格を選んだらいいのかということになりますが、
薬剤師×□として、いくつか方向性があると思います。
・健康に関すること
・家族等の相談に関すること
・その他

になると思います。

漢方であったり、食薬であったり、
場合によっては、ファイナンシャルプランナーであったり、
終活もあるかもしれません。
薬局は、様々な方が利用される場です。
健康以外でも、いろんなことを相談されたことはないでしょうか?

自分が窓口に立っていた時には、
いろんな相談をしていただけました。
そういった雑談から、
信用を得られるようなアドバイスをすることにより、
口コミが広がるのではないでしょうか?

自分は、現段階で資格取得数も50を超えました。
このほとんどは、ここ5年弱です。
資格を上記の目的で取得しており、
なるべく維持費がかからないものを選んでいます。
試験費用・教科書代は、確かにかかりますが、
生き残るための未来の投資と思っています。

転ばぬ先の杖を選ぶかどうかは、個人の判断でしょう。

興味があれば、noteのプロフィールに、
取得した資格の一部を記載しておりますので、
よろしければご参考になさってください。

・プラスアルファ

ここまでで、いろいろ書かせていただきましたが、
やはり、最後のスパイスは、人間力になると思います。

魅力のある人材でなければ、
やはり、人はついてきませんし、
話したいとも思えないでしょう。

ここは、自分もいつも考えている部分です。
人間力ってどうやってつくのでしょうか?

自分が思っていることは、いろんなキャラクターがいていいと
思います。
おとなしいタイプの人であれば、
寡黙を売りとした安心感を提供するでもいいでしょうし、
明るいタイプの人であれば、フレンドリーさや温かさを出して
話しやすい雰囲気を提供するでもいいと思います。
ここで大事なことは、笑顔・安心感をどのように患者さんに
伝えるかです。
もちろん、ここには話の間も大事になります。

心地よさをいかに出すか、
人として信用してもらえるかを
焦点にしながら、日々研鑽していくしかないかと思います。

・最後に

いつも思いますが、年々、医療業界も厳しくなってきています。

一方、テクノロジーの進化により、
今まで、当たり前と思っていたことも、
代替えが効くようになってきました。

また、コロナというステージチェンジにより、
一気に、どの業種も変化が起こっています。
もちろん、今後、どの業界も一層、
競争が厳しくなることは間違いありません。
また、新卒と対抗するだけの明確なスキルが、
要求されてきます。

今が、最後のチャンスです。

一人一人が変わることにより、よりよい医療サービスを
患者さんに提供できます。
競争はこれからさらに過激になります。

これをお読みいただいた方が一人でも、
意識して変わってもらうことを期待しています。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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