見出し画像

平成31年(2019年)度 東京都登録販売者試験問題( 午後 )その9 問101-105

・はじめに

ひきつづき、少しずつ過去問を解いていきましょう。
流れとして、
問題→解説→ワンポイント(現場で使えるような自分なりの考え方)
を入れて少しでも親しみやすくなれば幸いです。^^

もし、個人講義やある程度の集団勉強会をご希望の方がいらっしゃれば、仕事依頼連絡先からコンタクトください。可能な限りサポートいたします。

医薬品の適正使用と安全対策

問101

一般用医薬品 (人体に直接使用しない検査薬を除く。の添付文書に関する次の記述の正誤について 、正しい組合せ はどれか。
a 販売名に薬効名が含まれている場合には、 薬効名の記載は省略されることがある。
b 添付文書の内容は、医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、1年に1回定期的に改訂がなされている。
c 病気の予防・症状の改善につながる事項いわゆる「養生訓」は、症状の予防・改善につながる事項について一般の生活者に分かりやすく示すために、必ず記載しなければならない。
d 副作用については、まず一般的な副作用について発現部位別に症状が記載され、そのあとに続けて、まれに発生する重篤な副作用について副作用名ごとに症状が記載されている。
 a b c d
1正 正 正 正
2誤 正 誤 誤
3正 誤 誤 誤
4誤 正 正 正
5正 誤 誤 正

(答え)5
a〇 これはこの通りですね。販売名に薬効が書いてあれば、薬効をまた書く必要はないですよね。
b× これは×です。いかにもな感じですが、医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、必要に応じて随時改訂がされます。なので1年に2回以上もあるかもしれません。
c× これは×です。養生訓は必須記載事項ではないです。養生訓書いたほうがより親切かもしれませんが、その薬を使うにあたって本当に大事な情報かどうかにおいては必須ではないですよね。
d〇 これはこの通りです。やはり上に書かれるのは重要な情報が先にきます。

問102

次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書等において、妊娠期間の延長、胎児の動脈管の収縮・早期閉鎖、子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加のおそれがあるため、「次の人は服用しないこと」の項目中に、「出産予定日12週以内の妊婦」と記載することとされている成分はどれか。
1 アミノ安息香酸エチル
2 ブロモバレリル尿素
3 ロペラミド塩酸塩
4 ビタミンA
5 アスピリンアルミニウム

(答え)5 ここで選んでほしいのは痛み止めを選べるかどうかですね。産予定日12週以内の妊婦にアスピリン、アスピリンアルミニウム、イブプロフェンになります。
参考までに下記に薬の系統を書いておきます。逆に薬効、用法、副作用説明。を覚えておくのいいと思います。
1 局所麻酔薬
2 催眠鎮静作用薬
3 止瀉薬
4 ビタミン剤(ビタミンAなので目に関係すると覚えておくといいですね。)昔は、湾岸戦争などの時に、明るいところから急に暗いところに行く暗転(急に暗くなること)が起こるときにいち早く対応できるよう、米軍のパイロットがこれに似たような薬を飲んでいたという話を聞いたことがあります。

問103

次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書等において、「次の人は使用しないこと」の項目中に「ぜんそくを起こしたことがある人」と記載することとされている外皮用薬の成分として、正しいものの組合せはどれか。
aデキサメタゾン
bテルビナフィン塩酸塩
cピロキシカム
dフェルビナク
1(a、b) 2(a、c) 3( a、d)4(b、d) 5(c、d)

(答え)5
a× これは×ですね。この成分はステロイドなので喘息でも実は使います。気道が炎症を起こしているときにステロイドを使うと炎症が取れます。登録販売者の場合だとステロイドは外用の塗り薬でもあると思います。
b× これは×ですね。この成分は、抗真菌薬(水虫の薬などで使われると)で覚えてくといいと思います。
c〇 これは〇になります。NSAIDs(痛み止め)によるアスピリン喘息を選べれば自然とこれとDを選べることになります。
d〇 上記同様です。

問104

次の医薬品成分等と、一般用医薬品の添付文書等において、「次の人は使用(服用)しないこと」と記載することとされている基礎疾患等の組合せの正誤について、 正 しい組合せはどれか。
  医薬品成分等            基礎疾患等
a プソイドエフェドリン塩酸塩       高血圧
b アセトアミノフェン           心臓病
c メキタジン               甲状腺機能障害
d 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)  糖尿病
 a b c d
1正 正 正 正
2誤 正 誤 誤
3正 誤 誤 誤
4誤 正 正 正
5正 誤 誤 正

(答え)3
a〇 これは〇になります。エフェドリンという名前の通り、交感神経に働くので血圧を上げるとイメージしやすいのではないでしょうか。それ以外でも甲状腺機能障害や糖尿病、前立腺肥大のある方は避ける必要があります。
b× これは×になります。心臓病に影響するのは、芍薬甘草湯やプソイドエフェドリンなので異なります。
c× これは×になります。上記に記載の通りです。
d× これは×になります。上記に記載の通りです。

問105

次の一般用医薬品の漢方処方製剤のうち、その添付文書等において、「本剤を服用している間は、次の医薬品を服用しないこと」の項目中に「他の瀉下薬(しゃげやく 下剤)」と記載することとされている製剤として、正しいものの組合せはどれか。
a 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
b 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
c 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
d 七物降下湯(しちもつこうかとう)
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d)

(答え)4
a× これは×になります。他の瀉下薬に記載のある薬剤は、茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)、、大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)、麻子仁丸(ましにんがん)、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)、大柴胡湯(だいさいことう)、三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)、乙字湯(ダイオウを含む場合)、瀉下(しゃげ)成分が配合された駆虫薬になります。
b〇 これは〇になります。上記に記載の通りです。
c〇 これは〇になります。上記に記載の通りです。
d× これは×になります。上記に記載の通りです。

この記事が参加している募集

スキしてみて

もしよろしければサポートしていただけると幸いです。 いただいたサポート費は、活動費に充てて、 記事などで還元したいと思います。