熊本日記（１）

先日、熊本に行ってきました。
熊本の劇団「不思議少年」の森岡さんが、俳優活動１２周年を記念した一人芝居の短編集を企画しており、その中を一編を提供させていただいたのです。
大体2mmの稽古も週末にやっていたので、調整できるか不安でしたが、うまいことみずきくんがやりくりしてくれたので、行くことにしました。

しかし僕は、用事がなければ１日中家にいるほどの出不精で、実家に帰省する以外は県外に出ることもまずありません。つまり、旅行の計画を立てるのがおそろしく下手くそなのです。車の運転技術に難を抱えているため、電車やバスでの行き方を調べねばならないし、夜公演のチケットを取ったので、宿泊先の予約もしなければならない。僕にとって、非常に難易度の高いミッションなのでした。

まずは宿泊先の確保です。早めに予約をしたら安く部屋を確保できると、噂で聞いたことがあります。が、どうにも面倒に感じてしまい、予約サイトを開く気力すら起きません。明日にしよう、（翌日）明日こそ探そう、（その翌日）実は明日が探す日だと決めていた、ほら、手帳に丸も付けている、（さらに翌日）明日から本気出す……、などと日々先延ばしにしていると、妻が公演会場付近のビジネスホテルを予約してくれました。家計にダイレクトで響いてくるため、見かねたのです。お礼を言いました。第一のミッション、クリアです！

次に移動手段の選定です。バスよりも電車の方が好きなので、電車から調べることにしました。新幹線で行くと、早い代わりに普通列車の倍くらいの料金がかかります。当日は他に予定を入れるつもりはないので、普通列車で行くことにしました。途中、乗り換えが一回あり、三時間程度の移動となります。電車の時刻表と、熊本駅から公演会場までの地図をプリントアウトし、事前準備はすんなりと終えることができました。が、こちらは当日のムーブの方が重要なミッションです（バスのことはもう完全に頭にありませんでした）。

旅行前日、熊本の天気を調べると雨でした。「傘、持って行かなきゃな」と思っていた所に、妻から「傘、持って行かないといけないよ」と先手で言われ、そのこと自体が気に食わず、「いや、言われるまでもなく俺も最初から持っていくつもりやったし。天気くらい事前に調べとるし。雨っぽいの知っとったし。言われるまでもないことやし。ていうか最初から傘持っていくつもりやったし」などとぐちぐち言っていると、いつものことなので妻は部屋から消えました。いや、今回は、マジで、最初から、俄然、傘、持っていくつもりやったし。

北海道の時もそうでしたが、どうも旅行の話を書くと長くなるので、続きはまた後日にします。
熊本に着くのはいつになることやら！
（続く）