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志兎鷺 羅々亜
2018年9月18日 08:32
「暗いのはいいにしても、あっついわねえ」そう言いながらエミリが髪をかきあげると、微かな汗の匂いを感じた。しかし、それはエミリの本来の体臭である甘い匂いと混じりあっていたので、不快な感じは一切なかった。俺もべっとりと汗をかいていたので、きっと腐った果物のような匂いがしただろう。自分の体臭は感じにくい。そういえば、人は、鏡に映して自分を見るとき、脳のごまかしで、他人が見るよりも少し優れて見えると聞