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マッキンゼー社『企業価値評価 VALUATION』全ページ解説します!その思い。



公認会計士のララと申します。普段は投資銀行で働きつつ、夜間MBAに通い株価やファイナンスの研究をしています。先日こちらのツイートをしました。たくさんのいいねをいただき、皆様に背中を押していただいた気持ちです。本当にありがとうございます。

皆様と一緒に学びたいと考えている書籍はこちらです。

言わずと知れた名著ですが、読みにくさもあり多くの方の心を折ってきました。私もその一人です。この本の目的は、書籍冒頭にある通りこちらです。

本書は企業価値評価を主題としているが、より重要なのは評価の手法を理解することにより、どのようにすれば価値創出につながるか理解を深めることにある

要は会社の価値がどのように測られるか理解することで、価値ある会社の育て方を理解しようという本です。テストの採点基準の傾向を知ることで、効果的に対策できるのに似ています。

皆様と一緒に勉強することへの思い

言葉にするのは少し気恥ずかしいですが、「分かった!を一緒に」という言葉を大事にしたいと考えています。

私は公認会計士として投資銀行で働いていますが、実は数学が大の苦手でした。にも関わらず内気であるため、人に質問することも苦手で、試験勉強中も仕事も一人で四苦八苦することが多かったです。そのため自分で調べ、悩み遠回りしてきました。

その苦しみの分、私は「分かった!」という瞬間が大好きです。たくさんの「分かった!」が欲しくて、夜間大学院にまで行って学んでいるのかもしれません。

今回開設したメンバーシップにおいて、私の責任は皆さんが「分かった!」と思える瞬間をいかに多く作れるかにあると考えています。そして質問が大の苦手だからこそ、たくさん質問してほしいと思っています。迷うくらいならどんな質問でもしてください笑 その質問が他の方の背中を押すはずですし、いただいた質問に関しては翌日中にはお返しできたらと思っています。

解説内容

書籍から目次を抽出いたしました。これから一つずつ解説していきます。先は長いですね笑

目次
第Ⅰ部 原理編
第1章 なぜ企業価値か?

1 株主価値を創造するとは
2 根強い短期志向
3 株主資本主義ですべては解決できない
4 ステークホルダーの利害は一致させられるか?
5 価値創造を忘れることの危険性
6 本書について
第2章 ファイナンスの要点
1 リリー・ドレス社の創業期
2 新業態への挑戦
3 ROIC最大化に努めるべきか?
4 株式公開の準備
5 事業拡大と経営管理
6 教訓
第3章 価値創造の基本原則
1 成長率、ROIC、キャッシュフローの関係
2 価値創造におけるROICと成長率のバランス
3 実例
4 経営に対する意味合い
5 ROICと規模を包含したエコノミック・プロフィット
6 企業価値不変の法則
7 価値創造の数理
第4章 リスクと資本コスト
1 資本コストは機会費用である
2 企業は資本コストをほとんどコントロールできない
3 より適切な予測を実施する
4 引き受けるべきキャッシュフロー・リスクの決定
5 ヘッジすべきリスクのタイプを判断する
第5章 株式市場の魔力
1 なぜ投資家の期待には際限がないのか
2 期待との際限なき闘いの実例
3 TSRの要因分解
4 株主からの期待を理解する
5 経営への意味合い
第6章 ESGおよびデジタル施策の評価
1 共通の枠組み
2 環境・社会・ガバナンス (ESG)における課題
3 デジタル施策
第7章 市場はすべて織り込み済み
1 市場とファンダメンタルズ: 市場のモデル化
2 市場とファンダメンタルズ:実証
3 利益に関する誤解
4 業績管理に関する誤解
5 多角化に関する誤解
6 企業規模に関する誤解
7 市場のメカニズムに関する誤解
8 価値の分配に関する誤解
第8章 投下資産収益率(ROIC)
1 ROICを高めるドライバー
2 競争優位性
3 ROICの持続性
4 ROICに関する実証的分析
第9章 成長とは何か
1 売上成長のドライバー
2 成長と企業価値創造
3 なぜ成長を持続させるのは難しいのか
4 企業の成長に関する実証研究

第Ⅱ部 実践編
第10章 企業価値評価のフレームワーク

1 エンタプライズDCF法
2 エコノミック・プロフィット法
3 APV(修正現在価値)法
4 資本キャッシュフロー法
5 エクイティ・キャッシュフロー法
6 DCF法を用いたその他のアプローチ
7 その他の企業価値評価手法
第11章 財務諸表の組み替え
1 財務諸表の組み替え:基本的な概念
2 財務諸表の組み替え: 実践編
3 専門的なテーマ
第12章 業績の分析
1 投下資産収益率(ROIC)の分析
2 売上高成長率の分析
3 信用力と資本構成
第13章 将来の業績予測
1 予測する期間と詳細さを決める
2 優れたモデルの構成
3 将来予測の仕組み
4 予測に関するより発展的な論点
第14章 継続価値の算定
1 DCF法での継続価値算定式
2 エコノミック・プロフィット法での継続価値算定式
3 継続価値に関する誤解
4 陥りやすい誤り
5 継続価値に関する、その他のアプローチ
第15章 資本コストの推定
1 WACCの算出
2 株主資本コスト
3 税引後有利子負債コストの推計
4 目標とする資本構成を推定しWACCを算出
5 複雑な資本構成におけるWACCの推定
第16章 企業価値から1株当たりの価値へ
1 価値評価における積み上げプロセス
2 非事業用資産の評価
3 有利子負債の評価
4 有利子負債同等物の評価
5 ハイブリッド証券と非支配持分の評価
6 1株当たり価値の算定
第17章 算定結果の分析
1 モデルの検証
2 感度分析
3 シナリオの作成
4 企業価値評価の妙味
第18章 マルチプル法の活用と注意点
1 複数事業を有する企業はサム・オブ・ザ・パーツ法で評価する
2 マルチプル法では将来の利益予測値を用いる
3 企業価値を調整後のEBITAかNOPATで割ったマルチプルを用いる
4 非事業用資産の取り扱い
5 適切な類似企業グループを選ぶ
6 代替マルチプル
第19章 事業単位ごとの企業価値評価
1 事業単位ごとの企業価値評価手順
2 事業部門ごとに財務諸表を作成
3 資本コスト
4 同業他社のマルチプルに基づいた企業価値の検証

資料編
参考資料A エコノミック・プロフィットとキャッシュフローの割引後の等価性
参考資料B フリー・キャッシュフロー、WACC、APVの導出
参考資料C 株主資本コストの算出
参考資料D レバレッジとPER
参考資料E 資本構成の諸問題
参考資料F マーケット・リスクプレミアム算定上の問題
参考資料G グローバル、インターナショナル、ローカルのCAPM
参考資料H コストコの企業価値評価
参考資料I 継続価値の2段階計算式

第Ⅲ部 上級編
第20章 税金費用

1 事業にかかる税金費用の推定
2 事業にかかる税金費用から現金ベースの税金費用への変換
3 組み替えられた貸借対照表における繰延税金
4 繰延税金の価値評価
第21章 営業外損益、引当金および準備金
1 営業外費用および一時的費用
2 引当金と準備金
第22章 リース
1 オペレーティング・リース会計
2 オペレーティング・リースのある企業の価値評価
3 オペレーティング・リースのある過去の財務諸表の調整
4 オペレーティング・リースを評価するための代替方法
第23章 退職給付債務
1 年金制度のある財務諸表の組み替え
2 年金と資本コスト
3 株主資本コストを見積もるためにベータをリレバーする
4 企業価値への退職給付債務の反映
第24章 キャピタルライトな事業の価値評価
1 費用計上した投資の資産計上
2 事業に必要な資本がほとんどない場合
第25章 資本収益率を測る代替法
1 ROICがIRRと等しい場合
2 CFROIがIRRと等しい場合
3 ROIC CFROIはどう使い分けるのか
4 その他の資産キャッシュリターンの欠点
第26章 インフレーション下の企業価値評価
1 インフレーションの結果、価値創造が減少する
2 高インフレーション時の過去分析
3 実質ベースと名目ベースでの財務予測
第27章 クロスボーダーの企業価値評価
1 キャッシュフロー予測
2 資本コストの推計
3 国内資本のWACCと外国資本のWACC
4 外貨リスクの企業価値への反映
5 換算された外貨建て財務諸表の利用

IV 管理編
第28章 事業ポートフォリオ戦略

1 馬に賭けるか、騎手に賭けるか
2 ベスト・オーナーに求められる要件
3 ベスト・オーナーのライフサイクル
4 ダイナミックに変遷していく事業ポートフォリオ
5 多角化の神話
6 事業ポートフォリオの構築
第29章 戦略的経営: アナリティクス
1 詳細な視点の採用
2 全社視点に立つ
3 バリュー・ドライバーを用いた業績の監視
4 目標設定
5 結果のモニタリング
第30章 戦略的経営: マインドセットと行動
1 強力なガバナンス
2 バイアスのない意思決定
3 プロセスの整合性の担保
第31章 M&Aによる価値創造
1 価値創造のフレームワーク
2 実証研究の結果
3 M&Aによる価値創造の型
4 より価値創造の確度の低い M&A戦略
5 事業オペレーション改善効果の試算
6 買収対価: 現金か株式か?
7 会計上の増益ではなく、価値創造に注力
8 成功している買い手の特徴
第32章 事業売却を通じた価値創造
1 事業売却による価値創造
2 なぜ経営者は事業売却をためらうのか
3 事業売却によって生み出される価値の算定
4 事業売却の形態の決定
第33章 資本構成および配当、自己株式の取得
1 実用的なガイドライン
2 4ステップアプローチ
3 目標とする資本構成を設定する
4 株主還元
5 エクイティ・ファイナンス
6 デット・ファイナンス
7 ノンコア事業の売却
8 金融工学による価値創造
第34章 IRと企業価値
1 IRの目的
2 本源的価値vs市場価値
3 どの投資家が重要か?
4 本源的価値志向投資家へのコミュニケーション
5 投資家の意見の収集
6 業績ガイダンスの公表
7 業績コンセンサス予想の期待に応える

V部 応用編
第35章 新興国市場における企業価値評価

1 なぜシナリオ・ベースのDCFのほうが良いのか
2 シナリオ・ベースのDCF法の適用
3 新興国市場での資本コストの推計
4 新興国市場における企業価値評価のその他の論点
5 評価結果の比較・検証
第36章 高成長企業の価値評価
1 高成長企業の価値評価プロセス
2 不確実性は払拭できない
第37章 シクリカルな企業の価値評価
1 株価への影響
2 シクリカルな企業の価値評価アプローチ
3 シクリカルな企業の経営への意味合い
第38章 銀行の価値評価
1 銀行業のエコノミクス
2 銀行の価値評価の原則
3 銀行の価値評価の複雑性
第39章 経営の自由度
1 アプローチの階層構造
2 不確実性、自由度、そして価値
3 自由度の管理
4 自由度を価値評価する方法
5 自由度の価値評価の4つのプロセス
6 リアル・オプション法とディシジョン・ツリー法: 数値計算例

開設するメンバーシップ概要

■なにをするコミュニティか
『企業価値評価 第7版[上・下] バリュエーションの理論と実践』を全文解説します。掲示板で書籍に関する質問し放題です。「分かった!」を一緒に分かち合えるコミュニを目指しており、質問できるというのが一番の価値であると思っています。

■どんな人に来てほしいか
・この本に心を折られたことがある方
・少しずつでもバリュエーションを学びたい方
・定量的に会社を評価する手法を学びたい方

■活動方針や頻度
・月980円で解説記事全て読み放題、書籍関する質問し放題です。また読み上げ音声のYoutubeを限定公開しますので、ながら勉強も可能です!👂解説記事は最低月4回投稿です。書籍がなくとも持ち帰っていただける内容ではあると思いますが、お手元に書籍がある方を前提に、あくまでも私は書籍の解説という立場で記事を投稿していきます。質問していただいてこそ、月額の元が取れると思いますので、たくさんの質問お待ちしております!

■継続特典
継続月数をnoteの機能でカウントできるようですので、6か月以上続けてくださった方(途中で離脱されても累計6か月であればプレゼントしたいのですが、)には、すべての解説が終わった際に、すべての解説を一つのPDFにしたものを無料でプレゼント予定です。AIに読み込ませ要約したり、検索可能です。(すべての解説が終わるのは1年後の予定ですが、業務量に影響受けます、そこだけは何卒ご容赦を…。)

■オススメし”ない”方
・今すぐ全ての解説が欲しい方
・金額が高いと思う方

■「ララ」ってどんな人?
投資銀行勤務、公認会計士です。夜間大学院でファイナンスや株価の研究をしています。実務では上場企業と非上場企業(伝統的企業、新興企業)と幅広くバリュエーション経験やアクティビスト対策経験があります。その知見を基に解説していきます。

良かったらメンバーシップへご参加ください!期間限定で初月無料に設定ににしています。第1弾は明日(11月8日)投稿予定です!皆様とご一緒できることを心待ちにしております!!


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ララ
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