秘密 22
「どうしてあの尾行男は3億円のことがわかったんだ?
その亡くなった石川さんの知り合いかな?」
「ぜんぜんわからない。
でもこのまま逃げてもしょうがないから、
あの男の人と話てみる!」
「えっ!そうだな・・・話て見よう。
憶測だけじゃわからないから。」
そして俺たちは家に帰ることにした。
尾行男と話すなんて・・・
大丈夫かな?
ドキドキしながら家に向かうと、
家の近くにあの車は止まっていた。
そしてその車に近づくと、
車から女の人が降りてきた。
ヘッドライトに照らされたその女を見てかおりは叫んだ、
「石川あみさん!!」
「えっ?亡くなった?えっ?なんで?」
「わからない・・・」
俺たちは駐車場に車を止めると、
彼女が近づて来た。
「久しぶり、私のこと覚えてる?」
「・・・はい。」
かおりが小さな声で言った。
「驚かせてごめんなさい。
私が死んだと思ってた?」
「・・・はい。」
「お金は今のあるの?」
「・・・・はい。」
「良かった、トランクルームが解約されてたから、
もう無くなったかと思った!」
「・・・・」
かおりは何も言えないようだった。
「はじめまして、僕はかおりと一緒に暮らしている者なんですが、
なんでかおりを尾行していたんですか?」
「ここじゃなんだから、
どこか落ち着ける場所で話しましょう。」
「・・・・はい。」
かおりが静かにうなずいた。
つづく
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