【日本文化のはなし】斬新さの中に日本文化ならではの親近感があって、それが面白い。

何も内容を決めてないけど連載をやろう!と言ってから、「日本文化的なのをやってけばよくない?」という声がしたのでそうする。一応何について書けるかをざっと出してみたけど、結構続けられそうだったし、良いかなと。

隔週月曜日に更新したい気持ちでいる。できるかな〜できてほしいな〜。未来の自分へ、頑張れ。過去の自分へ、無理でした。

ガイダンス的なことを話そうと思って書き始めたけど、もうこれ以上書くことがない。ふむ。……終わる?


あ、そうか。これ以降に書くタイミングのない話をすればいいのか。日本文化が好きな理由とか。

私が日本文化を好きなのは、知っていると思っていたものの中に新しさを発見するのが楽しいから。馴染み深い文化、古い文化なのに、こんな斬新なものがあるんだ!っていう驚き。知らなかったことを知るのが面白いというか。これは海外の文化でも言えるかもしれないが、私は「掘り出し物」が好きなので日本文化の方が好みである。

お祭りなども好きで、お祭り騒ぎが好きというわけではなく、なぜこれが残っている?っていう伝統を見るのが好きだ。ねぶたもなまはげも七夕の吹き流しも、やる意味は分からないけど見るのは面白い。


斬新さでいうと、歌川国芳の浮世絵「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ(見かけは怖いがとんだ良い人だ)」は、初めてみた時から好きだ。

アルチンボルドを知った時に、国芳と似てるな〜と思ったが、むしろ国芳の側がアルチンボルドの影響を受けていたという話をどこかの美術館で見た。なので、両者はセットで覚えている。とても好きだ。

国芳のこの作品が好きなのは、これと同じ技法(寄せ絵)で描かれた、「人を馬鹿にした人だ」「人固まって人になる」「年寄りのような若い人だ」(※作品名わかりやすいように漢字平仮名表記変えています。)の題名のつけ方も良いからだ。

特に、「人固まって人になる」というのが良い。年々、私は他の人との関わりによって自分というのが出来ているなあと考えるようになっていて、人との交流で自分が出来ていく感覚がある。影響を受けて生きている。そういう意味が有るのか無いのか、どちらにせよ「人固まって人になる」というタイトルをみた時に、そのようなことを考えてとても気に入った。

もし国芳にお願いできるなら「とても気がきく人だ」というタイトルで私の顔を作って欲しい。


あとは、葛飾北斎の娘の葛飾応為(お栄とも)の浮世絵も数少ないがとても良い。こんな良いものを知らずに日本でのうのうと生きていたとは!という人生への衝撃。斬新さの中に日本文化ならではの親近感があって、それが面白い。

旅先での空気感もそれに似たところがあるかも。その場所によって違うけど、どこも日本だなって思う感覚。沖縄行ったら違うのかなあ。行ったことがないので分からない。知らないけど知ってる。

あとはなんだろう、好みだと……分かりやすいのが好きかなあ。分かりやすいというか、見どころを発見しやすいものが好き。浮世絵だと木目や透明感、構図、刷りの技術とか。歌舞伎だとストーリー、衣装、舞台セット、台詞回しとか。見所がわかると楽しいんだよねえ。だから、大学時代は器の展示はあまり興味がなかったけど、今はめちゃくちゃ興味がある。


好きなものを語るというだけなので、あたたたたたたたたかく見守ってくださいまし。ふやふやと解説を交えつつやっていこうかと。

という感じで、連載を始めます。よろしくお願いします。


次回更新 7/18 :歌舞伎のはなしをする予定
※だいたいリサーチ不足ですので、変なこと言ってたら教えてください。気になったらちゃんと調べることをお勧めします。


めでたし、めでたし。と書いておけば何でもめでたく完結します。