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【連載】日本文化のはなし

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日本文化の色々を語る連載。とりあえず隔週月曜更新にします。現状、毎週月曜日は割とこういう系の話をしています。月曜日に知的になる人。
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#文化

【器のはなし】使用頻度を稼ぐために別の用途で使用している。

食器ではなく手芸道具として使っている器三客の話をする。家に器がありすぎて、食器として使うのでは出番が少なすぎるので使用頻度を稼ぐために別の用途で使用している。その代表をご覧ください。 キッコーマンノベルティ湯呑重ねた布を留めるクリップや小さい紙を入れている。小さい紙は、ミシンの縫い始めと終わりに返し縫いをするとグシャッとなる生地を縫製するときに生地の下に敷いている。大きさがちょうど良くミシンの隙間に置けて便利。口が広がっているのでクリップを取り出す時に引っかからずスムーズ。

【器のはなし】桃の割れ目は上にくるべきか下にくるべきか

今回は少し変則的な回。話題に必要な実物を持っていないので、イラストで代用しているが、ちゃんと見たい人は「伊万里焼」とか入れて画像検索してほしい。 ○ 色絵磁器の見込みには、桃の模様が描かれていることが多い。今日はこの桃の話をしにきた。 この桃の何を話すかというと、「正しい向き」のことである。桃の模様に込められた意味の話などは特にしない。調べれば出てくる。 Twitterでは「桃の絵を描くときに割れ目がある方を下にするのは日本人だけ」というトピックがしばしば話題に上がる