見出し画像

【コラム】PEN & PIXELって知ってる?

我々Gラップ界隈ではスラングとして定着してる言葉『ペンピク』
PEN & PIXEL Graphicsの略で
メラビアンの法則にのっとった強烈な第一印象を与えてくるジャケが特徴で
テキサス州ヒューストンを拠点に活動してるデザインチームなんです。



大好きです。


ギャングスタ御用達、特に南部のGスタ作品に圧倒的に多いってのもあり
ジャケ買いの基準にもなってます。「ペンピク?なら買う」みたいな。

そんなペンピク作品で好きな作品をリストアップしました。


E.S.G - Ocean Of Funk (1994/TX)

画像1

SCREWED UP CLICKのメンバーでもあり再発、ブート含め
プレス回数が多いEveryday Street GangstaことE.S.Gの1st
64 impala(合ってますよね)で波乗るって発想まず思いつかないです。
アルバムとしての内容も一番好きかも。おれは99年の再発盤所持。

The BGs ‎– Chopper City (1996/LA)

画像2

無数の弾丸が降り注ぐ中、腕組んでこの表情とは裏腹
ギャング間での抗争が絶えない地元をChopper Cityと例え
彼の憂いを帯びた瞳が物語っています。目細いだけかもしれんけど。
The BGsとなってるのは元々LIL WAYNEとのユニットB.G'zからで
再発盤ではB.G.名義に変更なってます。
ちなみにB.G'z時代の彼の名前はLIL DOOGIE。ダサ・・・。

COLD BLOODED - How Cold Am I (1999/LA)

画像3

2013年に亡くなってるみたいですが
おれって寒い?とか言うて撮影時は嬉しくて興奮してたはず。
異能使い且つ座位スタイルでのエロジャケ。
お尻から凍傷神経壊死待ったなし。
MURDER INCのメンバーも参加してるルイジアナバウンスですが
中にはサンプリング使いの光るメロウもあります。

YUNGSTAR - Throwed Yung Playa (1999/TX)

画像4

こちらもSCREWED UP CLICKメンバーでもあるYUNGSTAR
再発はゲーセンジャケで2枚組なんですがOG盤は2020年M-1優勝者ジャケ。
給仕されてちょいと照れ気味。
おれが好きな"ダルそうにラップするスタイル"ですが
スプーン持ち方に目がいっちゃいますね。

MERCEDES - Rear End (1999/LA)

画像5

No Limit Recordsの車3姉妹で唯一作品が出たメルセデス。
ラッパー以外でペンピク起用の珍しいライプ。
やりたくないけど事務所の方針で仕方なく、みたいなジャケです。
特にディスクなんてあからさまに位置を・・・ね。
最近では聞かないんですがおれが遊びに行ってたイベントでは
クローズにPony Ride流す(流してくれてた)DJもいました。

SOUTHERN SAUCY - Saucy World (2001/TX)

画像6

4人いるけど運転手と助手席のデュオ。
宇宙ドライブしまっせとジャケ以上に内容も気持ちの良い
これぞテキサスメロウな仕上がりです。MAFIOSOはソロでもひっそり活動

SOUTHSIDE PLAYAZ ‎– Street Game (2000/TX)

画像7

お前は決して遅くない、おれらが速すぎるとヤードラット星人顔負け。
こちらもSCREWED UP CLICKのMIKE D, MR. 3-2, CLAY DOEによるユニット
なぜかWikipedia, DiscogsではFAT PATがメンバーにいるんですが…。
メンバーでもあったT-POPが抜け3人体制でリリースされた2ndになります。

PROJECT PAT - Layin' Da Smack Down (2002/TN)

画像8

ストリートの掟でもあるSnitch(密告)をした場合、当人には自ら
非人道的な制裁を加えるようプロジェクト・パットさん張り込みます。
2枚組の限定盤も出たりとしっかりリスナーには優しい4作目。

SIXX NINE - Dy'n Ain't No Way 2 Make A Liv'n (1998/GA)

画像9

名前のせいでテカシと被ってしまうんですが
こっちはアトランタのシックスナイン。
墓場の中で自身は透けていてどうやって車停めたん?と思うジャケ

MOB RELATED - Mob Related Funk (1998/WA)

画像10

羽振りを利かせたゴリゴリ感のイメージとは裏腹に
聴いてて気持ちの良いシアトル産最高峰と語られる名盤です。時間分かる?


画像11

とりあえず簡単に自分の所持してる作品でサラッと紹介したのですが、
なかにはデータ配信してない音源もあります。音源はオークションサイトやレコ屋などで張り込みを。これぞディグる精神。
ちなみに手掛けた作品のジャケットはここでも発注できるみたい。


画像12


ここ数年ファッションブランドとかでも所謂ペンピク風って呼ばれるようなストリートファッションもちらほら見ます。

画像13

これはNEW YORKのデザイナーDarien Bruzeとの公式コラボですが
日本でもRAP TEEと呼ばれてるこれらはほとんどが無許可でしょう。

画像14
画像15



かく言うおれも先日RAP TEEをいただきました。


画像16



本人無許可で卒アル使用やで。たまらんやろ。

面白いと思ってもらえたら嬉しいです。