.LIVEの騒動(顛末)

ただただ悲しい。

一年半くらい追っていた.LIVEアイドル部のお家騒動が追っていただけあって深く深く胸に刺さりました。
その知っている範囲の経緯と所感。

ごうごうと燃えていますが、印象としては燻っていたものが一気に着火して燃え上がった印象。
特にピノさんの12/2のお気持ち配信から12/4の夜桜たま、猫乃木もちの契約解除通告、そして残存メンバー数人による文書お気持ちリレー、翌日のマネージャー部発足。

期間にして4日間。

相当数の人が見切りを付けて去っていって、残った人も心に何かしら思うところ抱えていて、それでも推しがいるからとかこの際だから行き着くところまで付き合うとか、心の整理が付かないままそのまま続けようという残ったメンバーに悪意をぶつける人とか。

春に行われた歌のライブイベントは大成功で、その頃も追っていた人は最高に楽しかったに違いありませんし、8月だって八重沢さんとアイドル部を去ってしまった猫乃木さんがよくtwitter上でレシートと呼ばれるくらい長い会話を繰り広げてファンを楽しませてました。
本当に仲が良さそうで、7月には前に二人でやったコラボから一年経ってたからまたやりたいねという会話があったり、8月の猫乃木さんの誕生日には「2年目もみんなで楽しんで走っていこうね!」という会話や「同じ月に生まれたんだから双子みたいなものでしょ」という会話があったりして、誰もこういう結末は予想できなかったし、感受性が強くゲームでも度々感情移入して涙ぐむ八重沢さんにとってはそれこそアイドル部の中でも特別な相棒を失った感覚があるのかもしれません。


転変


そんな8月末、同じアイドル部メンバーのもこ田めめめさんのソロイベントという大変めでたい告知をプロデューサーであるばあちゃるさんがしたのですが、それとは別に他のイベントで外部ゲストに対する厳し目の声を見て「モンスターペアレンツじゃないんだから」と発言したことから少しづつ何かが噛み合わなくなり始めます。
手放しで祝えるようなイベント事とセットで苦言を挟んでくるのも初めてではなく、また「モンペ」と手軽に使える過激ファンに対する罵倒ワードは今ではすっかり定着してしまいました。
大筋はあまり大っぴらに外部のゲストに変なこと言ったりしないでくださいね、とその程度の話だったと思うんですが。

その出来事と、後にばあちゃるさんが出した、謝罪文というよりは拗ねながら書いた反省文のようなもので多少はざわつきましたが10月中にアップランド宛に来た要望等に対する回答配信を行う、とのことでそれなりに収まってはいたように思います。
いやモンペ発言の翌日に当の夜桜さんがご自身で描かれたイラストを46000円で販売することになるのですが、結果的に火に油を注ぐ結果となり、しかも夜桜さんも泣くのを我慢しながら宣伝するのでタイミングもあって大分ばあちゃるさんや運営への非難の声が上がっていたように思います。

それからは一旦日常が戻り、このまま行けば元通りで改善の兆しを見出して安定……となると思っていました。

もちろん十全とは行きませんでした。9月には13日の金曜日がある月だったのでそこで配信を入れようと言っていたちえりさんや、9月は毎日配信いれるぞと意気込んでいた夜桜さんはあまりにも唐突なビリビリの案件でそれが覆されています。
ビリビリの案件と言っても6時間リレーを週2日、全部コラボでやるよという急なもので、急に入った6時間という長時間、しかし中国のファン層への訴求としてもビリビリ側にはアイドル部のコンテンツや動画は何もなく、日本からのアクセスもラグだらけ、更にはトラブルで遅刻まみれとあまりファンにとっては素直に喜べるものではありませんでした。
今まで全然供給のなかったコラボが一気にきたのはとても喜ばしいものではあったのは間違いないのですが。


ターニングポイント


そして現時点までで一番のターニングポイントとなってしまった10/7、もこ田めめめさんのソロイベントの前日。
数日前からtwitterのbio表記等から.LIVE所属などの表記が消えていてファンが首を傾げていた所に不穏なツイート、そして10/7の緊急配信が入りました。

要約すると「自身のソロイベント関連の連絡が後回しにされた、悔しい。改善して欲しい」そういう内容でした。
コレを聞いてまさか事実上の追放になるとまで思っている人は誰一人居なかったでしょうし、遅かれ早かれソロライブが開かれるのならばアップランドがこれを受けて改善に動いてくれるのだろう、という認識だったはずです。
よりにもよってなんでめめめのソロイベの前日にこんなことすんだよとか、たまちゃんもソロイベやるんだ、後回しになっても行くよとか。
色々な感情は渦巻いていてもその時点で最悪を見据えている人は多くはなかったと思います。

おそらくこれを受けて「ご指摘の内容は事実です。ご心配、ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。当人と話し合いを行い、改善を致します」
そんな一文でも出されていればやれやれまたアップランドは…くらいで終わったかもしれません。

でもそうはなりませんでした。
結果として、12/4に【夜桜たま、猫乃木もち契約解除につきまして】というツイートがなされてしまいました。
夜桜さんの魂のアカウントと思われているところに書かれていた「話し合いがしたかった」という言葉を見て、アップランドの「運営が話し合いを遅らせているという事実は一切ございません」という言葉を見て、ちえりさんの「虚偽の発言や事実の誇張、今回表に出ている部分だけでなく会話の中で感じたことの積み重ね、それら全てをお話することは個人の名誉に関わることなので難しいのですが私はそれらをこれ以上見て見ぬふりをすることができませんでした。」という言葉を見て、一切表に出てこない運営は運営でどうかとも思うんですけど、もしかしたらその辺り部内で揉めた可能性もあるのかなあと。
最初にそういうお気持ち配信をしないというタブーを夜桜さんが踏んで、それに激昂したちえりさんが事実上追い出す形になってしまったというのであれば、それこそ表に出せるようなものではないですし、二ヶ月間何の経過も出せず、ずっと拮抗した平行線だったのならそういうこともあるのかもしれません。もちろん何の情報もないので悲しい可能性の一つでしかありませんし、そしてそれに近い状況であれば表には出るべきではない事情であると思っています。

一緒に共著で本を出して、コラボもしていて、夜桜さんはちえりさんのイラストもめちゃくちゃ書いていて、twitter上で自分の名前よりよほどちえりさんの名前をハッシュタグ付きで呟くような距離感で仲が良いようにしか見えなかったので、そういう結末であったとはあまり思いたくはないですが。


引退するということ


少しだけ逸れますが、12月、同じV界隈で道明寺ここあさんが引退されました。
以前に演者とパワハラ問題で大炎上して界隈からの印象がかなり悪い会社ですが、その道明寺ここあさんの引退周りの動きは今回の件を踏まえてみると理想中の理想であったように思います。
当人の引退配信、最後にファンに贈る動画、運営から経緯と今後の展開についての署名文。
これくらいされたらもう泣いても笑っても声援で送り出すしかなく、本当に綺麗な引退の仕方でした。
もし今後続いてアイドル部を去っていく方が出たとしてもこれを参考にしてほしいと思うくらいには。

話を戻します。
契約解除の発表で、この時点でも詳細な理由は明かされず怒りと失望を露わにしたファンが相当数去って行きました。
さらに契約解除発表から4日間は全ての配信を取りやめると言及されていました。特に別れを惜しむための4日間というわけでもなく、何かそれ以上の発表があるわけでもなく、ファンがひたすらに邪推と憶測と失望と慟哭をあげる4日間でした。


演者とファンの目線


そして数日後の配信再開日、契約解除発表直前のお気持ち配信と、その配信内での多くの不穏な表現によって大炎上したカルロピノさんが先陣を切り、冒頭でさらっと騒動への謝罪ともう触れないと宣言して通常の配信を行っていました。
多くのファンがショックを受けたのは容易く想像がつきます。
お気持ち配信から契約解除、そしてその後に至る4日間で、サジェストに出るくらい死体蹴りだと言われ続け、それでもなお「そういう意図はなかった」と、その類の言葉を聞けると、あるいは夜桜さんや猫乃木さんが去っていったことを惜しむ言葉が出てくるのではないかと期待していた、特に心が彷徨っていたファンを両断する形になってしまいました。
今までのアイドル部配信では想像も付かなかったくらいの低評価、罵倒や冷静に失意を告げるファンのコメント、そして完全に見切りを付けて改めて去っていった箱推しファン……。
配信中もゴリゴリと登録者が減っていったのが本当に最後まで希望を持っていたようで寂しいものがありました。


今見返してみたら夜桜さん、最後の配信はマイクラでかめの島を作っている途中で……。
すっかり聞き慣れたおなじみのヒダマリトロニカのBGMと、とても懐かしくてもう夜桜たまとしては新しく聞ける機会のない声に物凄く胸が締め付けられます。
本当に悲しい。
今現在に目を戻しても契約解除発表後の配信再開の初陣で、どこか強張った声でゲームを遊ぶピノさん……。
ピノさんもとても好きだし、みんな揃っていたアイドル部も好きだったから、夜桜さんが消えて契約解除を言い渡されるまでの二ヶ月間、神楽すずさんと一緒にメインで配信をして盛り上げようとしていたピノさんがどんな気持ちで荒れるコメントを見ているのかを思うだけでやっぱり悲しい。

これから


あまりに悲しくて、詮無きことを想います。
いっそ本当に裏では小馬鹿にしていてコメントなんぞ見もしていないくらいタフならいいのかもしれません。本当に楽しんで去るものに石を投げられるくらいの悪辣さがあればまだいいのかもしれません。
コメントを見ていない配信者と、配信を見ていないリスナーというコメントを見ましたがまさにその通りで、現状コメント欄とアーカイブについたコメントを見る限りその数も4桁を越え、到底まっとうな一人の人間が受け止められるような悪意と非難の量ではありません。
その中にキツめの正論だってあるけどそれを受け取れるかどうか。ましてや楽しく配信、なんてとてもできるような環境ではないように見えます。
もう触れるつもりはない、とのことだったので踏み込んだ真意を知り得ることはないでしょうし、アイドル部としての活動を終えるときまで残ったファンも一抹の疑心を抱き続ける部分はあるかと思います。
アーカイブの消えたお気持ち配信を聞いて首を傾げたファンのことも理解はできるのですが、それでもこれはさすがに見ていて痛々しすぎる……。
それでもこの二ヶ月間、すずさんとピノさんとメリーミルクさんが主軸となって支えていてくれたことは忘れていません。

ちえりさんがリレーに復帰して、おそらくこれから夜桜さんや猫乃木さんが居ないだけの日常に戻っていくのかと思います。
その中に夜桜さんや猫乃木さんの思い出がきちんと残っていることを願っています。

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