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予言の書1984年 ビッグ・ブラザーがあなたを見守っている

 
この前な、ジョージ•オーウェルの『1984年』の内容と今の状況が似てるとかいう話を聞いたから気になって読んだんだ。そしたらまぁ、けっこう重なる部分があるんだよね。まず『1984年』がどういう話かというとこんな話だ。
 

1984年のあらすじ

舞台は全体主義に覆われた1984年の世界。その世界には主に英語圏で形成されたオセアニア、ヨーロッパやロシアが組み合わさったユーラシア、そしてアジア圏のイースタシアっていう3つの超大国がある。
主人公のウィンストン•スミスはオセアニアの国を治める大きな党の一員として働いている。党では11時ぐらいに二分間憎悪ってイベントがあって、テレスクリーンって機械に映し出されるエマニュエル・ゴールドスタインという男への憎悪を焚きつけるためんだ。共通の敵を作ることで団結を強めるねらいなんだろ。
スミスはオセアニアで三番目に人口の多いエアストリップ•ワン州の首都ロンドンに住んでいてそこは首都とは思えないぐらい荒れ果てた街だった。街中にはビッグブラザーという表に出ることのない最高指導者の顔のポスターが張り出されている。勤務先は真理省っていう省庁だ。
真理省っていうのは報道、娯楽、教育、そして芸術を担当してるとこなんだけど、その仕事内容は党に忖度したニュース記事を作ったり、過去の発表やデータなんかを党の都合の良いように改ざんしたりすることだ。そんなろくでもない仕事な上に家でも職場でもテレスクリーンというテレビ兼ビデオカメラみたいなもので常に監視されてるって有様だ。
そんなクソみたいな生活の中、スミスはジュリアという女性に出会うことになり.......て話だ。
まぁ一度読んでみな。

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

1984年と安倍政権の共通点

そんな暗い内容の小説だけど、今の安倍政権側の連中にも当てはまることはいくつかある。例えば一番良く言われるのはデータの改ざんや嘘の公式発表をするところかな。例えばこんなのとか。


勤労統計不正問題はなぜ起きた?組織と人材の厄介な「病巣」

それにこういう改ざんもあったな。
 
森友学園への国有地売却についての決済文書の改ざん

改ざんとは違うけど政権を民主党から取り戻す前と後で言ってることが違ったりもしてたな。
 
政権奪取前
TPP反対!!ウソつかない
 
政権奪取後
TPP反対と言った覚えはない

極めつけは事実に思いっきり反してるような公式発表すら平気でやってしまうところもオセアニアの党とよく似てるな。
 
景気は緩やかに回復しているとか嘘ぶっこいてるけど、その緩やかに回復しているはずの景気がこれだからな。GDP年率7.1%減とか尋常じゃないわ。
GDP年率7.1%減に下方修正 5四半期ぶりマイナス
『反社会勢力』と同じように『回復』という言葉の定義も変えてしまうのかな。お得意の閣議決定で。
 
そんな政権が支持を繋ぎ止めるためにやることは外に敵を作るってことだな。1984年じゃゴールドスタインという男への憎悪を党がたぎらせてたけど、安倍政権の場合『悪夢の民主党政権』や中韓が憎悪を焚きつける対象だな。もっとも、中国は強大で重要な貿易相手ってことで媚び気味だけどw

安倍政権と1984年のオセアニアを統治してるビッグ•ブラザーの党の共通点は一言で言ったら権力を持ってる者は間違った決定をしても、以前に言ったことを反故にしても国民に対して何のリスクも責任も負わないってとこかな。

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