共同幻想論をどう読んだか 小品

 共同幻想論とは畢竟、日本的共同体を研究し、既存の価値観をそれは「共同の幻想」であるとする日本における革命論なのです。だから、吉本は革命を目指す若者のオピニオンリーダーとなったのです。
 彼は共同体と、文化においても研究し、人間の想像によって作り出される幻想を対幻想や、共同幻想と呼びました。対幻想とは例えば、恋愛関係なんかが言えるでしょう。共同幻想は、貨幣なんかですね。
 重要なのは、吉本が西洋的な思考、思想からそれを得たのではなく、日本の思想から革命論を作り出したということが彼の功績なのです。だから、彼は戦後最大の思想家なのです。彼は自分で考えるを徹底した人なのだと思います。

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