見出し画像

スモールステップ

今回はキャリアコンサルティングや事例指導における目標・方策のスモールステップについてです。

スモールステップって
スモールステップは教育分野の理論・方法で、目標が達成できるようにするために、段階を細分化して学習・習得していくことです。
キャリアコンサルティングや事例指導においては、相談者(事例相談者)が心理的な一歩、そして行動の一歩を、自らの力で踏み出すための支援が求められます。
とりわけ心理的な一歩は大切で、面談内の最初の目標と最初のステップはここに置くのが自然です。
関わる人には前向きになって欲しいですもんね。

ありたい、なりたいを目指すのはいいけど
キャリアコンサルティングでは、ありたい・なりたいといった、多くの場合ポジティブな中長期的目標を目指して関わることが多いのですが、これってスッゴイ先ですし変化もします。それが無いという人もいます。
スモールステップで考えると、どんな方向に向かうかある程度決めて相談者の一歩目を支援するということになりますが、私達キャリアコンサルタントが成果を欲しがってしまうことがありますので、キャリアコンサルタント自身が大きな歩幅で先に行かないように、気をつけないといけません。(自分への戒めもあります)

で、欲しがらないキャリコン試験対策を私なりに。

キャリアコンサルタント試験を受験される方
試験前のロープレで、いろんな人から助言を受けて迷いますよね。
迷ったら欲張らず相談者を分かろうとすることに集中したらいいですよ。15分で必要なステップは相談者が自分自身と向き合えるようになることで、そのための傾聴で、そのための伝え返しです。

2級技能士試験では
20分で必要なステップは、内省、そして気づき・変化です。
キャリアコンサルタントからは近くに見える選択地点は、相談者にとってはとても遠く険しい道のりですから、キャリアコンサルタントが先に行って、どっちにするか一緒に考えましょう、こっちの方はどうですか?とならないよう、あくまで相談者の歩幅で相談者自身が進めるよう関わりましょう。
こういう私も助けになりたい欲から先に行きがちですから、意識していないと抑えられない気がします。
内省と気づき・変化には「今ここ」を逃げずに向き合う胆力が要ります。

1級技能士試験では
汎化・概念化された言葉や理論の解説は、キャリア2・3年の目の前の事例相談者の歩幅に合ってますかね?
事例相談者が気づいた感覚を感じとって、事例相談者から見える目標(マイルストーン)を共有して、そこに向かう方法(スモールステップ)を丁寧に検討してみましょう。でもここは力が要りますし難しいんですよね、私も折角事例相談者が気づいたのに、その後グダグダ持論を説明して失敗しました。
30分で必要なステップは事例相談者が踏み出す方向性に気づき、踏み出す一歩に勇気を出せることだと思います。

ということで、私自身の指導を少し反省しながら書きました。
試験対策で迷ったら遠慮なくご相談下さい。一緒に学びましょう。

1級キャリアコンサルティング技能士 河口忠夫
https://rapport-yamaguchi.jimdosite.com/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?