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洋楽ラップを10倍楽しむマガジン

「英語のラップをもう一歩、深く理解して楽しみたい!」 そんな方にぴったりの定額マガジンです。 洋楽ラップの歌詞を解読したり、背景を解説するような記事を、月に4本ほどのペースで… もっと読む
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2018年6月の記事一覧

ジェイZ&ビヨンセ夫妻による「勝ち組」のラップを解読する。(THE CARTERS - "APESHIT")

Writer:@raq_reezy 今回は、ザ・カーターズことジェイZ&ビヨンセ夫妻の「APESHIT」を解読していきたいと思います。カーターはジェイZ(ショーン・カーター)の苗字です。 「APESHIT」は、先日ジェイZとビヨンセが株主でもあるTIDAL限定で突然リリースされたTHE CARTERS名義のアルバム『EVERYTHING IS LOVE』の収録曲。プロデュースは、ジェイZの盟友でもあるファレルです。 ルーヴル美術館で撮影されたミュージックビデオもめちゃく

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奴隷精神からの脱却を訴える、ナズの未来志向なラップを解読する。(Nas - "Everything" feat. The-Dream & Kanye West)

Writer:@raq_reezy カニエのプロデュースする7曲アルバムシリーズ。 ドレイクとのビーフも話題になったPusha-Tの『DAYTONA』、インタビューや炎上における伏線を回収したKanyeの『ye』、そしてKanyeとKid Cudiのコラボ作品で村上隆によるアルバムカバーも話題となった『KIDS SEE THE GHOSTS』に続いて、ひとつの目玉作品であるナズ(Nas)の『NASIR』がリリースされました。 あわせて読みたい 躁うつ病で無敵になったカニ

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カニエ&キッド・カディ「俺たちはまだ愛を感じる」。(KIDS SEE GHOSTS - "Feel the Love")

writer:@raq_reezy 今回は、カニエのフルプロデュースでG.o.o.d. Musicから次々とリリースされている7曲入りのアルバム3作目となる『KIDS SEE GHOSTS』から「Feel the Love」の解読をお送りします。 『KIDS SEE GHOSTS』はカニエ・ウェストとキッド・カディのコラボ作品ですが、基本的にはカニエがプロデュースしています。 キッド・カディは、2009年にカニエの創業したレーベルであるG.O.O.D. Musicと契約

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もしケンドリック・ラマーが本当に誰かを殺していたら?

writer: @vegashokuda はじめに最初に断っておきますが、本記事は「ケンドリック・ラマーは人を殺したことがある」という主旨のものではありません。歌詞解読記事「「力」をテーマに二人のリリシストがバースを交わす【後編】 (Rapsody – Power feat. Kendrick Lamar)」で参考記事に挙げたDJBoothの記事が単純に興味深いので、日本語でも多くの方に読んでいただきたいという思いで和訳いたしました。前置きはこれくらいにします。まずは読んで

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躁うつ病で無敵になったカニエの暴走を読む。(Kanye West - "Yikes")

writer:@raq_reezy 今回もカニエの最新アルバムから解読していきたいと思います。 前回の「Wouldn't Leave」はこちら。 さて、今回は「Yikes」を解読します。「Yikes」というのは「げっ」という感じの意味合いです。 この曲ではタイトルの通り、今風にいえば「ポリコレ的には正しくない」ラインが並んでいます。たとえば「#metoo」運動を茶化す部分などは世間的にも非難を集めそうです。 一方で、昨今は「炎上を避けるためのタテマエ」と「本音」が分

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「奴隷は選択」発言のカニエによる内省と、カニエとキムの信頼関係。(Kanye West - "Wouldn't Leave")

Writer:@raq_reezy 今回は、カニエ・アルバムの最新アルバム『ye』から「Wouldn't Leave」を解読したいと思います。 本編に先立ち、前提となる背景を整理しておきます。 精神的な混乱などの問題からしばらく療養していたカニエは、今年の4月に入ってツイッターに復帰しました。 それからしばらくは、自身の思考をシェアしていましたが、トランプ大統領の選挙スローガンであった「Make America Great Again」のキャップの写真をツイッターに掲

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