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注射をしたくない息子と残念パパ

注射が嫌いだ…

断言できる、非人道的で危険な医療行為である注射…

子供が怖がるのは道理

どうりで息子が泣くわけだ(失笑)

…と、今回はアレルギー持ち(と思われる)息子に検査のために注射をさせる話です。

1.耳鼻咽喉科で有名になった息子

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我が家には小5の娘、小1の息子、そして、園児年少の末っ子がいます。

今回の話の主人公の息子氏は痛いのが嫌いです。

まあ、それは長女も末っ子も同じなんですが、かみさん曰く、

「男の子は出産しないから痛みに弱いんだよ」

まぁ、やや暴論ではあるが、言いたいことは分かります。

本当かどうかは知らないですが、男は出産の痛みに耐えられず死んでしまうという話もありますし…。

でも、息子氏の気持ちも分かります。

鼻孔をかすめる消毒液のにおい。

清廉潔白を表わすかのような白衣。

無機質な光沢を浮かべる銀色の機材。

まるで流れ作業でもしているかのような淡々とした診察。

これから順番に拷問でもはじまるのか・・・ていう、あの雰囲気に恐怖しているのでしょう。

少なくとも俺はそう。

耳鼻咽喉科で長女がアレルギー検査のために血液を採取。

それを見た息子氏、

「泣く」「わめく」「暴れる」の三拍子で先生、看護師さんに顔を覚えられたようです。

診察すらまともにできない状態で皆呆れてしまうような展開に。

それを横目で見ていた末っ子はしたたかに、状況を把握。

いつもなら、大騒ぎをするはずの末っ子が静かに診察を受けたと聞いて、末っ子が世渡り上手なのは本当なんだなと感心をしてしまいました。

これにより息子氏の悪目立ちがさらに際立つ結果に。

その後、別日の診察でも暴れたらしく、とてもアレルギー検査なんかできない状態だったようです。

『あの時の子かぁ・・・』

と看護師さんの口から洩れたのをかみさんは聞き逃さなかったようです。

「何とかならないのか、あのチ●コは!!」

オブラートが破けたような暴言で、激怒するかみさんを見ながら、『そう簡単には何とかならんでしょ』と思ったんですが、一計を案じてみました。

2.そりゃ、注射は大人でも怖い。非人道的な道具だから

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息子氏に聞きました。

注射は怖いか?…と。

怖いと頷く息子に一言。

「そうだな、父さんも怖い。あんな得体のしれないものが体に刺さると思うと気分が悪くなる」

「大人でも怖いの?」

「怖いよ。普通に注射嫌だよ。だから、まぁ泣くのも仕方ないよね」

「お姉ちゃん(長女)は泣かずに採血されたって聞いて、すげぇな…と思った」

それを聞いて呆れた顔の長女を尻目に、息子氏は、ほんのちょっと下を見て思案顔。

「………」

そして、ポツリと…

「注射やってみる!」

『……………あれっ?なんか、うまくいった?』

押しても駄目だから、引いてみたのが功を奏しました。

一計を案じるなんて書きましたが、「引いた」あとのこと考えてなかったんですよね。

つまり、上手くいくと思ってなかったんです。

だから、その時点ではまだ半信半疑でした。

『本当に注射するのかぁ…?』

そうこうしている間もかみさんは粛々と準備を進めていました。

かみさん「アレルギー検査の予約しといたから」

当方「えっ?息子の?」

かみさん「ううん、父さんの検査の予約」

当方「!!!!!!」

当方「お、俺はいいよ。アレルギー体質なのは知ってるから」

かみさん「いや、大人でしょ。諦めて注射して。」

『おおっ神よ…』

息子を諭したが、当方がアレルギー検査を受ける羽目に…。

くっ、なぜ俺まで病院に行かねばならんのだ…。

あ〜気分が悪い。もう、最悪。

アレグラ飲んどきゃ、何も問題ないのに。

息子が嫌がるのも分かるよ。

あの拷問施設に行かなければならんのか…。

3.注射の針を真っ直ぐ見つめる息子

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~ 検査当日 ~

息子氏のやる気が本気なのか、診察前に再度確認しました。

当方「今日本当に検査するの?」

息子氏「やる!」

気負うわけでもなく、不安そうなわけでもなく、何故か覚悟が決まった顔をしている息子。

『あれ?なんで?むしろおれが不安。なんで、俺は注射せねばならんのだっけ?』

息子の覚悟とは裏腹に当方は気が気でなくなっていました。

検査は息子→当方の順番で行われました。

先生「鼻は荒れてませんね。むしろ正常です。このまま検査しますか?」

当方「はい、やると本人が言ってます。」

先生「じゃあ、やっちゃおうか、あっちのベッドへ移動してもらっていいかな?」

そう促されると、息子氏は何事ともないかのように静かに、淡々とベッドの方へ歩いていきました。

あれ?どうした?噂と別人じゃないか!?

採血の準備が整うと、看護師さんから横になるように促されて、素直に横になりました。

看護師さん「親指をグーの内側に入れて、ぎゅっとしてね」

いざ、採血の時。

彼にとっての対決の時。

腕に刺さざる注射の針をじっと見つめながら、そっと採血は終わりました。

当方「痛かった?」

息子氏「ちょっとだけ痛かった!」

そうか、良かった。

なんか、急に男の子になったな…と思ってしまいました。

感傷に浸る間もなく、当方の番に…。

かみさんは見逃さなかった。

採血している息子を見ている当方の目が泳いでいた事を。

「動揺してたね(あんたが)」

くっ殺!

「注射くらいでピーピー騒ぐな!」と、言いたい気持ちもわかるし、それで頑張れる子供もいます。

でも、それが通じないときは寄り添うことも大事という、美談で〆たいお話でした。

まあ、息子が医者で騒いでも怒る気になれないんですよね。

当方も医者嫌いだし、なんか偉そうな事言えないし。

子育てって難しいわぁ。

追記:後日談。アレルギー体質な人々

後日、アレルギー検査の結果が返ってきました。

息子はハウスダストとダニのアレルギーがあるようです。

まあ、薬飲めば大したことはないみたいです。

当方は39種類の検査で半分くらいアレルギー反応がでました。

……………

よもぎ以外の草花全部、犬、猫、ハウスダスト、ダニ、大豆、甲殻類、小麦、米…etc

数値は息子の2倍〜3倍で驚愕のアレルギー体質なんだそうです。

先生から

「本当にアレグラだけで大丈夫ですか?」

「食事をしていると口の中が痺れるとかありませんか?」

色々聞かれましたが、そんなこと今までないけどな…。

米も大豆も小麦もエビ・カニも普通に食ってるし…。

咳が止まらなくなって、寝られないことはたまにあるけど、大体気合でなんとかなるし。

まあ、薬飲めばなんとかなることがわかったのが収穫でした。

ははっだから検査不要ってかみさんに言ったんだけどなwww

ということで、今回はここまで!

残念パパこと、いのっちでした!

では、また!




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