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制作#4



2020.05.11

20×23センチ 紙に水彩 「白に萌ゆ」
20×23cm、watercolor on paper、「bloom on White」

これもそうで、生と死を主題にした作品です。日本では古来より、神は「樹」に宿るとされています。一種のアニミズム。山々の植物は死んでも、また微生物分解され、地に戻り、新たな芽となっていく。

この関係性は、油絵を描く工程に非常に似ているのです。絵の具を置いて、下の絵の具が覆われる。けど下層のその色は新たな色へと生まれ変わる。このプロセスと死生観の相似に魅せられて、この様な作品を描くに至りました。
まぁ、僕はやっぱり絵が好きなので、このサンクチュアリな要素を、油彩でイメージアップしたいのです。
生を受ける私たちは、いつも死んでいった者たちを忘れてはならない。
踏みしめる大地の下には、有彩(いろ)を差す事を期待している、白の世界が広がっている。死は希望です

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