お金の管理の大切さ
お金は大切である。お金があればなんでもできる。何かを買うことも、遊びに行くことも、何かを勉強することも。お金さえあれば、自分の欲望のままに生きていけるはずである。しかしながら、大金持ちであってもなおお金に飢えている人々がおり、その反面、お金持ちでない人であっても充実した日々を送る人がいる。一体、何がそうさせているのだろうか・・・?
なぜお金はどんどん減るのか
家計簿をつけたり、自分の出費をメモしている人は沢山いらっしゃると思う。そして、週末、月末、年末などの区切りのいい時にふと思う。こんなにお金使ってたんだと・・・。気づけば想定よりも多額の出費をしていたという経験をした人はそれなりにいらっしゃるだろう。
実際、自分もどこでこんなにお金を使ったのかと思う時が多々あった。もう一度、出費を振り返ると思い当たる節のあるものばかり。その出費額に狂いはなかった・・・。お金は使わなければ減るはずがない。なぜこんなにも減ってしまったのか・・・。
その鍵のひとつが想定外の出費である。衝動買いをしてしまった。突然使ってたものが壊れた。なにか忘れ物をしてしまったなどなどその理由は様々であるが、そのような想定外の出費が少しづつでも積み重なってしまうと結果的にすごい額の出費になってしまったということが起こるのである。
家具が壊れたといって何万円ものお金を払ったのであれば、それはすぐに認識できると思うが、突然の雨で買ったビニール傘の値段など翌日には忘れてしまうだろう。想定外の出費にもかかわらずその全てをきっちりと把握するのは難しいところがある。
その出費は想定されていたものか
私の意見であるが、全体の出費は大きく三種類に分けることができると思う。
想定内の出費(予定していたお出かけや食事での出費)
いつか訪れるであろう出費(寿命で壊れた家具の取り替えなど)
少しの対策で防げた出費(傘をなくした時に新しく買った傘の出費など)
実際にはこれ以外にも細かく分けることが出来るだろうが、とりあえすざっくりと分けることにする。ここで、1番上の想定内の出費はともかくとして、下2つの出費については少しばかり対策を講じることで、出費そのものをなくすか、1番上の想定内の出費に切り替えることが出来るのではないだろうか。
真ん中の出費については、いつか起こるという想定を初めから絶対に起こるというふうに切り替えておくことが一つの方法としてある。一番下の出費は、持ち物の確認や常日頃から物を大切に扱うといったことをすれば、少しばかり出費が下がるであろう。また、日頃から忘れる癖があるのであれば予備金としてこれぐらい出しちゃうだろうというのを事前予測してしまうという手もある。
他にも様々なやり方があるだろうが、大事なのは、少しでも想定されうる出費を把握して、どれだけのお金を出せるのかを予想することにある。
自分の収入は、毎月の給与額やシフトの量からおおよそ予想することができるであろう。想定される支出が分かれば、それだけで収支予想が立てれる。収支予想を立てれば、そこからお金の流れを把握することにもつながるため、今後の対策も立てやすくなる。つまり、額面の把握が出費を抑えるための一つのファクターになってくると言えよう。
収支の逆算をせよ
自分の収入を気にする人は多いと思う。むしろ収入等を気にしたことがないという人を探す方が難しい。それぐらい、収入に関しては気を配る。なぜなら、自分が使えるお金に大きく関わってくるからだ。
そして、使えるお金の他に今どれだけお金が残っているかも気にするであろう。そして、残金の把握のためには日々の収支がどれくらいであるかを把握する必要がある。その収支を計算するには、収入と支出の両方の額面を把握する必要がある。
だとすれば、支出も収入と同じレベルで気を配り、管理しないといけないのではないだろうか。そして、収入と支出の両方が分かっていれば、そこから収支の計算を予めすることができる。いくらの収入があり、支出があり、そして手元にどれだけ残るかを把握することができ、数年単位での出費計画を立てることも可能になるだろう。
もちろん、人によって支出の中身は異なるだろう。服に投資をする人もいれば、食事に沢山お金を使う人もいる。趣味に没頭する人もいるだろう。収入を超える出費は良くないが、そうでなければ何にお金を使おうが個人の自由である。傍から見たら意味があるのかと思われても、本人が払う価値があると言っているのであれば、それで大いに結構である。
大事なのは何にお金を使うべきかがではなく、どれだけ使っているかを把握出来ているかどうかである。それさえできれば将来の計画も問題なく進むのである。どれだけの支出があるかを認識すること、そして収支の逆算に繋げていくことが非常に大事になってくることがお分かりであろう。
管理は習慣化によって意味をなす
ここまで、支出の把握と収支の管理をすべきと述べてきた。しかし、これを実際にやっていくのでは簡単なことではない。支出の計算をする・記録するというのが面倒だと感じてる人もいるだろう。実際、支出を見つけることが大事と書いているが、自分でさえも実際に全ての支出を正確に把握出来ている訳ではない。そんな人がこの記事を書いてるのかと思われるかもしれないが、これが当たり前のようにできているなら管理すべきと書くまでもないであろう。
支出の把握をするのも、収支を計算するのも、強いてはお金の管理をすること自体も慣れていくことが1番の近道である。初めのうちは面倒くさいと感じることがある意味で当たり前であり、もしくは親や上司から半強制的にやらされている場合には、訳が分からないと思うことさえあるかもしれない。それをずっとやっていく内に、少しずつ管理能力があがってきて、気づけばこれが日常生活の中に馴染んでしまうのである。そして、その能力はお金だけじゃなく様々なものに応用することができる。
お金持ちのモテる要素は運用能力にあり
よく、お金持ちはモテると言われる。だからお金持ちになろうと思う人も多いだろうが、ただお金持ちになっただけでは、最初こそ人を引きつけてもすぐに人が離れるだろう。大事なのは、お金の量ではなく、その運用能力にあるのではないかと思う。
確かに、お金が多い人は、相手の望むものをほとんど叶えることができるであろう。何かを買ってあげたり、何かをしてあげたり、行きたいところに連れて行ったりと・・・。しかしながら、全てを実現していてはいつか破産してしまう。そこを制御する力こそが必要であり、その制御する力がすなわち管理能力に繋がる。
管理能力が高ければ、たとえものすごいお金持ちでないとしても相手を満足させれるように手配することができるであろう。むしろ限られたお金の中で行う方が信頼度や安心感は上がると言えるかもしれない。今からでも少しずつで良いので、管理能力を増やす努力をしてみてはいかがだろうか。私もそこに関してはまだまだ未熟であるのでいろいろ試していきたい所存である。
まとめ
長々と書いてきたが、ここまで書いてきたことを端的にまとめると、支出の把握とそこから収支を計算するということを習慣化していこうというのである。記録をつけるのは当たり前のようにやっていると思っていても、先を予想するというところまで考えることで、ワンランク上の管理ができるようになる。そこまでいければお金のことで困ることが非常に減るであろう。お金の管理は大変で、人々の頭を非常に悩ませるタネであるが、この記事がその解決の一つの手立てになれば幸いである。お読みいただきありがとうございました。