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高尾山に出張 〜裏高尾編〜⛰️

こんにちわ!奥大山パークレンジャーのグラフです。
先日は東京の高尾山まで出張に行って来ました。
目的としては、「リジェネレーション※」の現場実践の勉強と東京都内の自然公園の保護・適切な利用のため活動をしている「東京都レンジャー」さんの活動を視察にいきました。

高尾山口駅前。夕方でしたが、たくさんの人で賑わっていました。

リジェネレーションの現場実践の勉強としては、
「コモンフォレストジャパン見学・保全作業WS in 裏高尾の森 By NPO法人グリーンズ」というイベントに参加しました。

裏高尾の山林。コモンフォレストジャパンの坂田昌子さんのガイドで小仏トンネルの上の森を歩きます。

傷んだ土地を再生するリジェネレーションの実践でした。コモンフォレストジャパンの坂田昌子さんのガイドによる森の案内とお話には本当に感動しました。
時代によって変わってきた日本人の自然観、森、自然、生物多様性、文化の話はずっと聞いていたくなる面白い話でした。自分が如何に自然に対して無知かと思い知らされると同時に、もっと知りたい!自然とはなんて面白いんだ!と思わせてくれるお話ばかりでした。

マタタビの花がたくさん咲いていました。わかりづらいですが、写真は沢に落ちたマタタビの花。
整備された登山道ではなく、沢沿いを歩きます。生き物としての感性が試される感じでした。

 裏高尾野山を登っていき、コモンフォレストの場所で笹、竹の整備作業をしました。
「大切なのは笹、竹が悪い訳ではなくそれぞれの植物や生き物の生き方をきちんと知ること」
作業に入る前の坂田さんからお話が印象的でした。
竹や笹は土が動き崩れそうな斜面に生えてきて、根をガチっと張り地面の土を抑えます。また、笹の葉や幹はキチンと整理して、実生の低木などが生えてきやすいようにします。他の植物が生えれば、「他の植物が生きるなら退くぜ」といいヤツっぽいです。

坂田さんのお話を聞いて、みんなでの作業はとても楽しかったです。

竹林整備などは全国的にも話題になってますが、それぞれの場所でこのように楽しく自然に触れ合える活動が広がるといいなとおもいました。

ぐらふ

※リジェネレーションとは
「再生的」「繰り返し生み出す」といった意味を持つ言葉。人口増加に伴う地球資源の枯渇や、気候変動といった危機に直面する中、このままの環境を維持する、という意味での「持続可能(サステナブル)」では地球資源の枯渇に間に合わないとして、環境を良い状態に「再生」する概念として生まれた言葉。気候変動やサステナビリティに意識を向ける人々の間で、地球規模の社会課題を解決するための新しい概念として注目されている。地球環境の持続可能性だけを追求するのではなく、地球環境を再生しながら、生態系全体を繁栄させていく考え方を指す。リジェネレーションのほか、形容詞のリジェネラティブという言葉も用いられる。

https://ideasforgood.jp/glossary/regeneration/

※リジェネレーションとは
社会と私たち自身もすこやかさを取り戻す

https://greenz.jp/2024/03/04/dialogue_regenerative-design/

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