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大谷翔平選手から見る「二刀流」というキャリア

はじめに:
VICA時代の個人キャリアを築く、1つのローモデルに大谷翔平選手が示す「二刀流」は、スポーツ界だけでなく、ビジネスの世界にも多大な影響を与えるのではないかと思い始めています。
一人がさまざまな職種やポジションを担当することが、今後の個人キャリアと組織の成長へどのように貢献するかを探究してみます。

1. 二刀流としての価値

ビジネスにおいてプロジェクトの上流から下流まで担うことは、深い専門知識を得ることができ、数を積み重ねることで高いコミットメントを生み出します。このアプローチは、大谷選手が投手としても打者としても活躍することに似ており、会社にとってもさまざまな場面で、戦略的にかつ柔軟性あるリソースとしてもつことができます。
そして個人ではプロジェクト全体を見渡すことができ、かつ細部に至る調整を行うことが可能になり、これまでにない視点でのキャリアになります。

2. スキルを組み合わせ、職種を越境する醍醐味

プロジェクトの各段階に携わることで、人は異なるスキルを習得し掛け合わせることができます。例えば営業であれば提案段階でのクリエイティブな思考力、実行段階でのアクション管理能力、そしてカスタマーサクセスでのコミュニケーション能力など、多方面の能力が求められるため、これらの経験を掛け合わせることで、個人の能力を総合的に高め、ポートフォリオを豊かにします。
私の所属する営業は新規既存と分けることはせず、重要案件はプロジェクトとして捉え、1人の営業がプロジェクトを統括して、他のメンバーはそれぞれの専門職をいかしながらサポートを進めています。
またプロジェクト進めるために、PRやマーケティングの要素が必要だと判断すれば、自ら中心となりプレスリリースの作成やマーケティングキャンペーンを実施しております。

これは、より高いポジションへのステップアップや新たな職種への挑戦に直結し、キャリアの多様性と展望を広げられるのではないかとチャレンジ中です。

3. 組織へのメリット

プロジェクトの全体像を理解し、さまざまなポジションを実行できるメンバーは、組織にとって大きな財産になります。
新しいアイデアや改善策を提案しやすく、最終的には企業文化を形成する原動力となります。まだ上流から下流までの経験があることで、ポイントになる部分や優先度高い部分が可視化され、ビジネスフローがスムーズに進行し、生産性の向上が期待できるのではないでしょうか。

4. 一方で、二刀流のチャレンジと専門性のバランスを取ることも大事

全てを一人で上流から下流までを長期で管理することのプレッシャーは大きく負担が大きいため、適切なバランスが求められます。
現に大谷翔平選手も今シーズンはリハビリもあり、マウンドには登壇せず打者に集中してチームに貢献しています。
二刀流をする際も、定期的なフィードバックを通して、やるべきこと、やりたいこと、できることを擦り合わせながら、サポート体制の充実が必要ではないかと思います。
バーンアウトを避けるために、今年は専門的にやる、来年は二刀流にチャレンジして重要プロジェクトを進めるなど柔軟なキャリア戦略を立てることも不可欠です。

それによって休息、そして適切なストレス管理ができて、スタイルを続けることに繋がるのではないでしょうか。

プロジェクトの重圧を分散させるために、チーム内の協力やリソースの有効活用も欠かせません。

まとめ

「二刀流」スタイルは、ビジネスの世界においても大谷翔平選手のように大きな可能性を秘めています。このアプローチにより、個人は自己の能力を最大限に活用し、組織は全体としてのパフォーマンスを向上させることができます。
しかし、その成功は個々の管理能力と組織全体のサポートに大きく依存しています。自分自身のキャリア振り返りも大事になれば、組織づくりの調整もする機会が増えるため、まだまだ自分自身も道半ばではありますが、このスタイルは多大な利点を享受できるのではないかと思い、引き続き取り組みをしていきます。

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