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Solanaの過去/現在/未来

こんにちは。
るー(@Lucy_luucha)です。

まえがき

Solana Labsの共同設立者兼CEOであるAnatoly Yakobenko(以下アントリー)のAMAをベースに、その他記事Solanaとは何か/なぜSolanaで開発したのか、という記事を参考に”Solana”について知ろうって記事です。

本記事は、”公式”の情報を元にしてSolanaについてまとめております。

Anatoly Yakobenkoについて

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・LINUXを構築
・UIUCでコンピュータサイエンスを学ぶ
・Qualcomm社で12年間、OSの開発

Solanaについて(創業者目線)

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Solanaの目標は、
状態の変化をニュースのような速さで世界中に伝えることにあります。

それに、 もっと具体的に言えば10億人以上のセルフカストディユーザーがDefiやWeb3と交流する場となることです。

The goal for Solana is to propagate its state changes around the world at the speed of news which would make it competitive to NYSE/NASDAQ for trading but at global scale something like 80ms block times would do it, so we have a ton of work left :)
>>Solana AMA with Anatoly Recap

もっと馴染みの深い言葉でいうのであれば、
Solanaの目指すところは社会インフラになることです。

アナトリーは、金融市場において中間業者がいることで情報の鮮度が損なわれてしまうことからSolanaを構築したと述べています。

*トレーダーにとって、
0.1秒であっても情報の遅さというのは致命的な問題になりますよね。

そして、Solanaのこの目標に向けて自分たちを”執行層”という立場でブロックチェーンを構築しているというんです。つまり、私たちは普段金融取引する際に、NASDAQ/NYSEについて名前を挙げることはできるけど、実際に決済が行われてる場所っていうのは知らないですよね。

Solanaでは、実際にどのような決済が行われているのか(実際の価格発見、リスクエンジン、さらにはWeb3のユーザーインタラクション等)を透明化しながらも、NASDAQ/NYSEに匹敵する取引の柔軟性を兼ねそろえているんです。

Solanaについて(開発者目線)

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SolanaエコシステムのMediumには、もちろんのこと”なぜSolana”でプロジェクトを開発しようとしたのか、ということが示されています。今回は、それをピックアップしていこうと思います。詳しく内容が知りたい方は、該当記事はリンク張っておくので読んでください^^

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Solana自体の概要について"Soteria"曰く
・トリレンマの解消
・セントラルリミットオーダーブックの存在
・手数料
・優れたUX性能

Soteriaの記事では、
Solanaについて全体的に何が優れているのか書かれています。

>>The Practical Consequences of Solana’s Scalability

”Larix”曰く
・資本効率の高い流動性プールの存在
・Solidityよりも人間工学的に優れ、互換性のあるRustの存在
・クリプト市場の健全性を高めることのできる分散性

Larixの記事では、
Solanaについて全体的に何が優れているのか書かれています。

>>Why Solana? by ProjectLarix

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Solanaの速さについて”HydraSwap”曰く、
・平均TPS:50,000以上
・平均ブロックタイム:0.5s未満
・平均ガス代:0.00001ドル未満

CEXレベルの取引を目標とするDEX、HydraSwapだからこそ詰まるかつまらないかの基準であるTPSに加え、そもそもブロックを作る速度に関してもずば抜けて早いことも挙げているのでしょう。

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Solanaの役割について”Solrise”曰く
・高頻度取引を行うもの:Solana
・中頻度取引を行うもの:Ethereum
・低頻度取引を行うもの:Bitcoin

何百人/何千人/何億人に使われる目標というのは、高頻度が行われるものです。なのでSolanaはその目標に対して適切なものである、と。

>>Why Solana is the natural home for high frequency trading on-chain

”HUMAN protocol” 曰く

・すべてのデータをオンチェーンで行っている
・何億人もの規模に順応できる

HUMAN protocol は、機械学習のためのデータを保管している場所になっています。今後AIと言われている中で、AIに提供するデータの保管を、シャーディングやL2を使っているチェーンと比較すると、全てのデータのやり取りをオンチェーンで行うSolanaのは、安全性/セキュリティ面で優れているということでしょう。

>>HUMAN Protocol Foundation adds Solana integration

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Solanaの言語であるRustについて”Nova Finance”曰く

・直感的にかける言語
・伝統的な言語に沿ったもの
・Webassemblyにコンパイルできる
・solidityのみで構築していたけれどRustは使いやすい

以下の章でRustについて取り上げていますが、一般的にRustは採用しずらい、慣れないという理由より懸念されていますが構築する人間は、今後数年の間にSolidityの優位性があると考えています。

>>Why we chose to build on Solana: Nova Finance

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Solanaの安さについて”Only1”曰く

・スケーラビリティの観点
・ガス代の安さ

クリプトに親しくないクリエイターやファンにとって、”手数料”が高いというのは、それだけで参入障壁になります。それでなくとも、今現在ブロックチェーンを使わずとも仲介人に支払う手数料等も考えるのに、ブロックチェーンにおける手数料にももちろんのこと敏感になるでしょう。その点からガス代の安さというのは重要視すべき問題になっていたのだと考えます。

>>Welcome to Only1, the First Social NFT Platform Built on Solana

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Solanaの流動性について”Cyclos”曰く

・Serumオーダーブックベースがあること
・集中流動性機能
・マルチチェーンの可能性

Cyclosは、既存になかった AMMモデルを使い、ILやスリッページのリスクを最小限に減らすアルゴリズムを構築しているプロジェクトです。彼らのアルゴリズムには”流動性”の有無/今度将来を見通したときに、Solanaの上にあるDEXだけでなく、ブロックチェーン全体としてリスクを減らせればいい、と考えればマルチチェーンの可能性があることも、Solanaの魅力でしょう。

>>the 1st Cyclos community AMA


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Arweave×Solanaについて

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Solanaの速さの秘密の一つには、
Arweaveとのコラボレーションがあるんです。

Arweaveというのは、世界中の重要な情報を永久に保存できる場所です。これのおかげで、Solana上のデータを自動的に保存し、Solanaの全台帳の歴史を、図書館を利用するように広く使用できるものにしているんです。

それに、保存場所をArweaveとおくことでバリデータは状態を保存するのではなく、生成することに集中できるようになったこともSolanaの速さの秘密だったんです。

Rust×Solanaについて

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Solanaは、Rustというプログラム言語を用いて書かれています。クリプト界隈ではEthereumとの互換性が重要視されすぎている節があるのでSolidityでない、というのが致命的という声もよく見受けられます。

しかし、アナトリーは「私は"RustやC++"のエンジニアではなく、"Get Shit Done"のエンジニアなのです」と、言うんです。

要するに、言語に縛られるのではなく、やりたいことの為になんでもやろう。それがSolidityだろうがRustだろうがJavaだろうが、、、言語は関係ないんです。

Bulletproofs×Solanaについて

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今後Solanaでは、レイヤー1のプロトコルにプライバシーレイヤー/プライバシー機能を追加しようとしています。

その際に、機密性の高い支払いのための"Bulletproofs"を検討しているそうです。これは、"Bulletproofs"が10億人規模にも対応できそうなものだからだと、アナトリーは述べています。

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Bulletproofs(バレットプルーフ)とは、スタンフォード大学によって発表された非対話型ゼロ知識証明です。ビットコインをはじめとする暗号通貨の機密取引を効率的に行えるように設計されているものになっています。
>>Bulletproofs

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基本のベースは、
Solana AMA with Anatoly Recap 2021/8/5(和訳)

からまとめたものになります。
Solanaエコシステムから見たSolanaとは、
については随時更新していきます。


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