音程が悪い人のための覚書
まずは自分の耳で聞くことの大切さである。
自分は音程が悪い、へたくそだ、音程が本当に死ぬほど悪いというよりは、まったくきけていないのだ。つまり耳を使っていないのである。ただ音を出してチューナーの針を合わせるだけ、ただ動かしているだけの作業になっているのである。
その対策としては、右耳できく、自分の頭上、頭の真上で鳴っている音を聴くことが大切になる。
倍音とは一オクターブ上の音という意味である。
倍音を取れるようになるとチューナーに頼らずとも音を取ることができるようになる。
自分が取りたい音と解放弦が倍音のところがいくつかある。
それを合わせてみる。
うまくいくと取りたい音を鳴らしている最中に解放系が揺れるのが観察できる。
これを共鳴という。
それと、チューナーに頼りすぎてはいけない。
あいつらは平均律の音楽をする。
私たちは純正律の音楽をしなければならない。
ある程度音取りをすると言った意味合いで最初は使っていいかもしれないが、その調の音階練習を何度もしてきて、もう頭の中で想像できるくらいになったらオサラバしてもいいと思う。
心配なら一曲、何か自分の練習している調の曲を録音して聴いてみるといい。
ある程度音階練習している人の曲は音取りが出来てるとすぐ分かる。
音階練習は、最初はト長調の音階練習が良いとされる。シャープ1つのやつだ。
音階練習は、上行系は比較的簡単である。
問題は下降系で、下降の方が上行よりもはるかに難しい。階段を降りる時の方が大怪我に繋がりやすいのと同じである。
4の指を意識的に動かさないといけない。
手の第三関節、手の甲でもいい、が、なるべく指板と離れないように、平行になるように指を第一関節まで曲げて動かさないといけない。
指は4の指が1番取りにくい。短いし。しかし、4の指の第一関節も軽く曲げて置かないといけない。つまり、伸ばして音程を取るのはダメなのだ。伸ばしているならそれは左手の形が悪いと言うことである。
自分が鳴らしたい音を完璧に想像するのが1番チューニングがうまくいく方法ともいう。
だから自分が今なんの音を鳴らしていて、それはどんな高さか、音名はなんなのか歌う練習もいいかもしれない。
自分の鳴らしたい音を頭の中で鳴らすことができる能力を、内的聴力という。
その力を養うのが音階練習でもあるので、とにかく音階練習が大事だとしつこく言われている理由なのだ。
切
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