![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66485865/rectangle_large_type_2_da65620faab70c20ca4b77664d6ae7cf.png?width=1200)
一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学 cis
●勝つ方法はシンプル
株の勝ち方について書いている本は基本的に役に立たない
活字になって多くの人の目に触れた瞬間に、その手法は優位性を失ってしまうから。
株というのは極論するとじゃんけんのようなもので、最近はグーがトレンドになってきているとか
チョキの後はパーを出すと良いなどという情報が、多数の人に共有された途端に意味をなくしてしまう
●上がり続ける株は上がり、下がり続ける株は下がる
「順張り」株価が上昇局面にある時、または上がり続けると考えてそこに賭けること
「逆張り」下がっているものが反転して上がると考えて賭けること
株価が上がるのは買おうとする人や資本が、下がるのは売ろうとする人や資本が多いから
多いのには何らかの理由がある。その理由について100%これだということはできない
ある人は明確な理由づけで買っているかもしれないし、別の人はそれに追随しているだけかもしれない
後付けでいろいろ推察することはできるけど、それで説明しつくせる訳ではない
けれども今現在買われていることで上がっている、売られていることで下がっているというのは明確な事実としてそこにある
であればマーケットの潮目に沿って行動するのがいちばん勝つ可能性が高い。
上がっている株を買う。下がっている株は買わない
買った株が下がったら売る
●目先の利益に走れば大勝はなくなる
cis氏の場合、銘柄それぞれの勝敗を考えるなら、利益になる取引は3割ぐらい
残りのほとんどがトントンかちょい負け
けれども、時々負け額に対して10倍や20倍の金額を勝つことがあるから、勝率は低くともトータルでプラスになる
株に関して何勝何敗と考えることにも意味はない。
問われるのは勝率ではなくトータルでどれだけの損得になっているかという絶対額だから
●勝つためには
自分の性格と相反するスタイルで勝とうとするのは難しい。
自分の性格と折り合いのいい必勝パターンを見つけて磨いていくのが勝てるようになる近道。
その上で、大きく勝つためには人間としての本能を制御しなければならない。
勝ちたい気持ちというより、損するのが怖いという心理を制御しないと、相場で勝つのは難しい。
難しいというより不可能。
●リスクとリターンの折り合い
リスクに見合う以上のリターンが見込める時だけ勝負する。
五分五分だったら勝負する意味がない。
ある株を買おうと思った時、それが上がりそうな理由も考えられるし、下がりそうな理由も考えられる。
それを煮詰めて行った時に上がりそうな理由の方が強そうだったら期待値はプラスになる。これは買い。
リスクヘッジは基本的に僕はやらない。
リターンを求めてリスクを取っているのに、そのリスクを分散させるためにコストを使うのではリターンを薄めるだけ。
●ジェイコム株誤発注事件
2005年12月8日。
みずほ証券の担当者が東証マザーズに新規上場された総合人材サービス会社ジェイコムの株を「61万円1株」と注文するつもりで
「1円61万株」と入力してしまった。この日、みずほ証券が被った損失額407億円。
●メディアはかなりいい加減
相場に関してはメディアはあてにしないほうがいい。
ある番組では為替とかアメリカ市場とか適当な要素を集めてテンプレ的につなげて説明を作っているだけ。
その時間帯に株価を動かしているのは僕なのに、全然僕の思惑と違うことを勝手に想像して話しているからだ。
●僕が負け続けていた理由
当時、日本エアシステム等の割安株を買っていた。ITバブルの崩壊とともに1000万円ほど負けた。
昔のやり方がダメだったところは、割安だという判断が主観に過ぎないのにそこに気付いていなかった。
企業の価値を株価が正しく反映していないと考えるよりも、株価こそが答えであり、世の中の総意として
適正だと見なされている数字だと考えるほうが正しい。
加えて、割安に見えたとしても、それは誰でも知っている情報に過ぎない。自分に優位性はない。
何かしら他人を出し抜かないと他人から富を奪うことはできない。
●トレード職人の朝は早い
前場で重要なのは多くの場合いちばん値が動く9時から9時20分くらいまでの間。
●配当狙いには興味がない。儲からないから。
明日の株価もわからないで悩んでいるのに、半年後とか1年後、さらに10年後の株価なんて予想できるわけない。
いま売り買いされているのがわかる板を見れば買い手にとって優位性がある。
いまある優位性に張るのは長期の展望よりは確実なことだ。
●今ある優位性に張る
割安とか割高とか、将来この会社は業績が伸びるはずだとか、そういった要素は自分が思い込んでいるに過ぎない。
勝っている人ほど、短期の値動き、かつチャートや指数組み入れなどに理由がある株を買っている。
●書評
・タイトル通り、投資方法ではなく投資哲学
→投資の根本的な部分の解説されていて、投資初心者でも構えずに読める本
・人間の本能は株取引に邪魔
→本能を抑えるための思考方法を合理的に説明していて良い
・cis流の儲け方
→仮説を考える、再現性はないが実例を紹介している
・トレード職人の朝は別に早くない(笑)
→8時起床
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?