私はそこにいる。
街に出れば、そこは色んな人が行き交う場所。
男の人がいれば女の人だっている。
子供、大人、ご年配の方々・・・
そんな人混みの中に私は居る。
〝MTF〟そんな肩書きを胸の中に抱え、人目を気にしてその中を歩く「今の私は、世間からどう見られてるのかな?」そう思いながら。
周りの人はそんな私のことなんか気にしていないだろうし、なにも思ってないのが普通なんだと思う、だけど私にとっては世間の目が気になる。
私自身がこう言う人間だと認識しているから、だからもしかしたら周りからMTFだと気づかれて変な目で見られてるんじゃないか?
そんな気持ちになることがある。
だけど今は気持を解放している身、どう見られても良いって覚悟はあるが慣れないからこそこんな気持が生まれてしまう。
世間の目だったり、気持を理解してもらえなかったり、何かと心が狭い思いにさいなまれる毎日。
同じ思いを抱くMTF当事者がいればまた、心持ちは違ってくるだろうけど、そんな人が私の前に現れる機会はない・・・
もし、この人混みの中に同じMTFとしての男性がいるのなら、手を上げて私の元に来てほしいそんな事を考えた事もある。
いくら、田舎だって人はいっぱいいる。
その中に私と同じMTFの人が居たって不思議じゃない、皆目立たないようにしてるのかな?
前に出よう、そう思う私の気持ちが間違ってるのかな?
そう思えてしまう時があるけど、でもやっぱり私はありのままの自分でありたい。
だから私は辛くても、一人でも前に進もうと決めている。
「頑張ろう」そんな言葉を毎日鏡の中の私に言い聞かせながら。
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