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【二次創作】感想を送るということ


創作してる人に感想送ろうって定期的にバズることがありますが本当に送った方がいいです。
私は長年創作する方も感想送る方もやっているので、そのどちらの気持ちも一応分かります。あくまで私個人の気持ちですが、双方の気持ちになって色々書いてみようと思いました。
創作側の気持ちにも感想送る側の気持ちにもなるので、それぞれのワガママで矛盾だらけの内容になってしまうと思います。

創作してる側の気持ち

まず創作してる側の人間としての気持ちとしては、やはり感想は欲しいものだということ。ちなみに私がやってる創作とは二次創作(BL)ですが、一次だろうが漫画だろうが絵だろうが小説だろうが動画だろうが歌だろうがダンスだろうが立体物制作だろうが、創作する人は大多数が感想もらえたら嬉しいと思います。全員がそうではないかもしれないけど、少なくとも私や私の周りの人間はそうです。
好きでやってるなら感想なんてなくても気にするなという意見も見るけど、気にしない人もいれば気にする人もいる。気にする人は本当に気にする。気にしないとか、感想無くても楽しいからいい、という考えに至るには時間もかかります。
好きでやってても感想は欲しくなる。作ったものに対して良かったって言ってもらえたら嬉しい。また次も頑張ろうというパワーになります。

逆に感想がなかったら「長期間、長時間かけて作ったのに…」と時間を無駄にした気持ちになるし、どんどん惨めにもなっていく。最初は好き・楽しいって気持ちや熱意だけでいくらでも作ることができるけど、しばらくするとその好き・楽しいの気持ちという名の燃料は底を尽きる。
そして気分転換に別ジャンルの作品を作ってみたりしちゃうんです。そしてそっちが反応良かったりなんてしたら移動しようかなって気持ちになってしまう。他にも創作関係ない別の趣味に力を入れ出したり、そっちの方が有意義だって気持ちがどうしても湧いてしまう。ジャンルは去らないけど見る専になったりもします。
他にも「感想を貰えないのは感想を送りたくなるような作品が作れていないからなんだ!」と思って研究や練習を重ねますが、感想を送らない人は何があったって送らないので作品のレベルが上がったとしても感想が増えるなんてことはないのです。その結果本当に自分はダメなんだと疲れて落ち込んで創作をやめてしまう人も出て来る。私も過去そのパターンでやめたジャンルがあるし、そういう仲間を見てきました。

創作をやめたりジャンルを移動する人に対して、「移動悲しい」「行かないで」「ずっとファンでした」って言う人がいますが、日頃から作品に対して反応はしてたのかな?感想は送っていたのかな?と思ってしまいます。(中には本当にライフステージが変わったり、もっと熱を注げるジャンルに出会っただけだって人もいるとは思うけど)
自分は作品を見せてもらうだけ見せてもらっておいて、感想は送らないわ反応しないわで、いざ作り手がやめるとなると急に悲しいだの行かないでだの言い出すのはちょっと酷いのではないだろうか。だって今あなた行かないでって気持ち伝えましたよね、伝えられるじゃないですかってなるわけです。

感想を送る側の気持ち

ここまでちょっとキツいことを言ったけど、じゃあ感想を送る側の気持ちとしてはどうなのかというと、感想送りたいけど意外と難しいんだよ~!というのもすごく分かります。感想を書いて送るのにもかなりの時間と労力がいるのも分かる。別にこの人が創作をやめた所で何も思わない、他にもいい創作する人はいるしっていう人は別として、絶対にこの人にやめてほしくない!と思ってるなら感想は送った方がいい。(感想送ったからって絶対にやめないわけではないよ!)でもそう思ってる私も今では感想送り慣れているけど、それに至るまでは長かったです。
そして割と存在を認識されたくないと思ってる見る専の人も多い。この気持ち私もすごく分かる。理由は人により様々だと思うけど。だからその人たちはそのスタンスでもかまわないとは思っています。強制できることではないので。でもせめて、絶対に感想を送らないという強固な意志を持っている方以外は、好きな創作者に感想を送ってほしいなと思います。

感想の送り方

ではどうすれば感想を送れるようになるのかの話を今からします。

感想を言語化するのって難しいし、感想書くのだって時間を取られるし、毎回は無理だし、失礼があったらどうしようって不安だし、相互でもないのに送ったら嫌な顔されないかなとか気にするし、色んな不安が出て来るのすごくよく分かります。
でもいきなりメッセージ送ったり内容が素晴らしい長文を送る必要なんてないんです。少しずつ段階を踏んで行けばいいんです。その段階とは何か、以下にレベル順に書いていきます。
最後に感想を送る側の注意点的なものも書くので、長いですが最後まで読んで頂けたら嬉しいです。

レベル1:X→RP・いいねする/pixiv→いいね・ブクマする
まずはこれだけでもいいです。感想が来なくても数字が増えれば『見てくれてる人はいる』ととりあえずは安心できます。
フォローしてるから、通知くるから、見逃さず見ることができるからって、少しずつこれらを怠っていくと、感想も来ないし反応も減ってると落ち込む場合があります。

レベル2:一言感想をポストする
レベル1ができるようになったらいよいよ感想です。でもいきなり長文感想を送らなくてもいいです。創作者さんがXに作品を投稿していればRPした後「最高~!」「尊い!」「ウワー!」等一言でいいのでポストしてみてください。引用でもいいです。創作者はけっこうRPしてくれた人が何か言っているかなって見に行きます。何か言ってくれていたらすごく嬉しいです。
Xに投稿や宣伝をしておらず、別サイトに投稿している場合はリンクを貼って一言感想とか言ってもいいです。

レベル3:感想を少しだけ長くする
レベル2ができるようになったら一言感想を少しだけ長くしてみてください。140文字以内でいいです。「1コマ目のAくんかっこいい!」「2ページ目のイチャイチャシーン最高!」等、少しだけ具体的にしてみるといいと思います。自分が一番心惹かれた部分だけでいいのでやってみてください。

レベル4:匿名ツールで感想を送る(初級編)
創作者さんの中には匿名ツールを設置してる方も多いです。設置している方であればまずその匿名ツールで感想を送ってみてください。
これも慣れるまでは短文でいいです。

「〇〇見ました。ストーリーがよく考えられていて、絵が綺麗で良かったです。5ページ目のAくんの台詞が大好きです」
※(〇〇には作品名やいつの投稿の作品か、何に対しての感想なのか分かるように書きます)
最初はこんな感じでいいと思います。難しい言葉を使っていなくても、失礼な言葉遣いでなければ問題ないと個人的には思っています。私はこういう感想も泣いて喜んじゃいます。

レベル5:匿名ツールで感想を送る(中級編)
レベル4が自然とできるようになったら、もう少し丁寧に少し長めに書いてみてください。

「〇〇拝読しました。すごく感動的なストーリーで涙が出ました。最後はハッピーエンドでみんな笑顔になれて本当に良かったです。3ページ目のAくんの『----』という台詞がAくんらしいかっこよさがあって最高でした。あの言葉があったらからBくんも救われたんですね。二人の絆の物語をこんなに美しく描いてくださってありがとうございました」

これよりも短くてもいいですし、もっと簡単な言い回しでも大丈夫です。タメ語にならず、丁寧に伝えたいんだなというのが伝わればOK。
書き方としては、最初に作品全体の印象や感想、その次に具体的なページやコマや台詞について、良かったことや感じたことを書いてみてください。最後に「最高の物語をありがとうございました」「素敵な本をありがとうございました」等、作品を生み出してくださったことに対する感謝を述べるのも良いかと思います。
具体的な感想があると、『この方はしっかり読んでくれているんだな』って嬉しさが増し増しになります。

レベル6:匿名ツールで感想を送る(上級編)
レベル5が自然とできるようになったら、長文の感想を送ってみてください。
あまりに長文すぎると読むのに時間がかかるから迷惑かなと不安になることもあると思いますが、私は長文感想嬉しすぎて飛び上がります。泣きます。

表紙、1ページ目、1コマ目から、こと細かに。あの表情が良かった、この台詞が良かった、あの構図が良かった、あの展開が良かったと、良かったと思った所を具体的に褒めていってください。
完成までに作業進捗を投稿していたり、制作に苦労されている様子があれば、「お疲れ様でした」「すごく楽しみにしてました」「作業進捗の投稿された時からどうなるかわくわくしていました」など労いの言葉やどれだけ楽しみにしていたかと言ったことを伝えてもいいと思います。
文章を作るのが苦手なら、良かった所を箇条書きにして送ってもいいです。ただ挨拶や何に対しての感想んおかは忘れずに書いた方がいいです。

レベル7:誰が分かる状態で感想を送る
XのDMやpixivのメッセージで感想を送ると、捨て垢じゃないかぎり誰が送ったか作者に分かりますよね。これはなかなかハードルが高いかもしれません。でも送ってくださった方がSNSで親しくしてる方だったり、いつもRPやいいねをくれる方だったら「〇〇さんが感想くれた嬉しい!」「いつも反応してくれてるフォロワーさんだ!」って嬉しくなっちゃうんですよね。
勇気が出たらやってみてください。


毎回全ての作品に対して長文感想を送る必要はないです。しんどければいいねやブクマだけでもいいです。でも少しでも余裕があるなら、短くてもいいので感想を送ってみてください。


感想を送る際の注意点・心構え

最後に感想を送る方への注意点や心構えを書こうと思います。

まず上記は全て私個人の考えや気持ちであり、創作者全員がそうだというわけではありません。中には感想を特に求めていない方もいます。創作者さんが感想を欲している人なのか、感想を求めていない方なのか、見極めてください。
ですがよっぽど失礼なことを言っていない限り、感想は送っても大丈夫だとは思っています。たまに「感想送ったら『こんな感想求めてない』『そういうつもりじゃなかったのに』ってがっかりされてもう怖くて送れない」という発言を見かけます。これはもう本当にその人がそうだっただけだし、みんながみんなじゃないので怖がらないで!と声を大にして言いたいです。
私は自分の解釈と違うような感想を頂いても「自分の伝える力がなかったから次から気を着けよう!」や「なるほどこう取られる場合もあるのか!面白い!」とプラスにとらえますし、感想へのお返事で「実はそこ〇〇だったんですよ。でもその解釈も最高です!」みたいな感じで言っていますね。

次に感想の見返りを求めないということです。
感想を送ったのに返事がない、もう感想送らない、なんて考えをしてほしくないです。創作者は皆学校や仕事や家事や育児といった日常生活を送っていて、その空いた時間を使ったり睡眠時間を削って創作をしています。そして送られた感想を読んで、全てに返事を書くとなると時間が足りないのです。返事はなくても目は通していると思います。感想はあなたがいいと思ったから送る、というスタンスでいてください。
ですが創作者側も一つ一つに返事は書けなくても、「皆さんからの感想全て読ませて頂きました。時間がなくてまとめてのお返事になりますが本当にありがとうございました」くらいはXで投稿するなりしてみるとお互い気持ちがいいかなと思います。

そして一番厄介な見返りが、フォロバ等の親しくなることに関してです。
過去に本当にいたのですが、感想送ったのにフォロバしてくれないという方や、一度感想送って返事もらったらもう親しい人判定で急にタメ語で馴れ馴れしく話しかけてきたり自分語りをしてくる人がいました。正直反応に困りました。
確かに感想を送ってくださった方の好感度は上がりますが、それが必ずフォロバに繋がるわけではないです。感想を送って頂いたのでお返事はしますが、友達になったわけではないです。
感想をただの創作者とお近づきになるための道具だとは思わないでください。

次は感想の内容についてです。いくら丁寧な言葉遣いで伝えていても、それはないだろうというものや、念の為避けた方がいいことについていくつか挙げてみます。

その1
私は二次創作BL界隈にいるのですが、プロフ等で左右も相手も完全に固定だと書いていますし、普段も好きなCPの話しかしていません。そのCPをABとします。
それなのに感想に「BA最高でした」「BAだったらもっと良かったです!」「BAに変換して読みました!」「次はAC描いてください!」等と逆CPや別CPの話題出されたら、温和な私もキレ散らかします。感想で言及していいCPはその作品に出てきたCPのことだけです。
そしてCPものではないものに対してCPもののような感想を送るのもダメです。AB作品と、AとBの作品は別物であることを理解してほしいです。

その2
感想は基本的に褒めるものだと思ってください。「あのセリフがこうだったら~」とか「あそこの表情はもっとこうした方が~」等のアドバイスめいたことは欲していません。創作者の理想の作品を作ったのであって、あなたの理想の作品を作っているわけではありません。

その3
その1と少し近いものがあるのですが、何でも性的なことに繋げないでください。人によりけりではありますが、全年齢向け作品についての感想で「あそこの表情えちえちでした~」「〇〇くんセクシーです」くらいならいいのですが、「あの後絶対に二人は合体してますよね!」「〇〇くんの下半身××したいです~」みたいなあからさまなセクハラめいたことを言うのはあまりお勧めしません。
性的な内容が苦手な方もいますし、普段年齢指定作品を作られたりそういった話をしている方でも、その作品は全年齢向け作品であるということを忘れないでください。
創作者さんのノリが良くて話に乗ってくれる場合もありますが、それは余程親しいか長年見て来て創作者さんのノリが分かっている方でないと難しいかと思います。

その4
作品の続きについては言わない方がいいです。と言っても「続き楽しみにしてます」「続きが読めたら嬉しいです」といった内容は大歓迎なんです。
では何がダメなのかというと「この続きはきっと二人が〇〇で××で△△になるんですよね。そして☆☆でそんなことがあってAくんは苦しむんだけどBくんはそうは思ってなくてこうなってああなって~」のような内容です。
え、あなた作品を披露しに来たんですか?となりますし、思っていた続きと全然違うということもあります。逆に考えていた続きと同じだったら、それを書いたら書いたで「私の言ってた内容書いてくださったんですね!」みたいなとんでも勘違いをされたりしてめんどくさいことにもなりかねないので書きたくなくなります。
この話はけっこう知り合いからも聞きます。
続きは黙って待とう、理想の話があるなら自分で創作しよう、ということです。

その5
見返りを求めないこととも似ているのですが、感想ついでに自分の作品を宣伝しないでください。
感想の最後に「私も創作してるのでみてください!」とリンクを貼って宣伝する方が本当に大昔ですがいました。感想を送ってくれたのだから見なきゃという気持ちになってしまいますし、見たらそれが自分の好みではなくても感想を言わなきゃいけない気がしてしまってかなり重荷になります。
そして感想を利用されたような気持ちになって感想が純粋に喜べなくなってしまいます。


最後に

他にも考えたら色々出てきそうだし、人によってはもっと色々あると思いますがとりあえずはこれくらいにしておきます。
これらは全て私個人が長年二次創作をするオタクをやってきて感じたこと、知り合いから聞いた話をまとめただけなので、もっとあるよという人や、こんなの細かすぎ・めんどくさいと思う方もいるとは思います。なので全て鵜呑みにはせず、あくまでも参考程度にしてください。
とにかく感想は創作者が求めているのなら失礼のないように積極的に送るといいと思います。最低限丁寧な言葉遣いを心掛けて、逆CP他CPについて気を付けていれば激怒されるということにはならないかなとは思っています。

もしこの記事の反応が良くて需要がありそうなら、創作者側の心構えとか感想をもらうためにどうしたらいいか等も次回書いてみたいと思っています。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

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