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話し方「不快な話し方・心地良い話し方」/072

安定感あるトーンで話す。


リアルの場なら、

・大きな声
・元気いっぱいの話し方
・熱量高めの口調
・行動力を喚起する煽り
・聞き手を突き動かすようなパフォーマンス

こういうのもまあ、必要でしょう。

ただ、
オンラインでのトークとなると、
それは、ちと違う。


デバイスのスピーカー越しに聴く側としては、
あまりに熱量が高すぎる話し方は、疲れる。


リアルの場の、1対多でないのだから、
でかい声も必要ない。

普通の喋り方で充分。
というか、むしろそちらの方が聴き心地が良い。

言うならば、
『囁く』くらいの方がむしろ、より良かったりする。


なので、
私は音声系の発信をする場合、
特段の必要性がない限りは、
録音機器の前では
囁くように話すことを心がけている。


なぜ、こういう結論に至ったか?


なんのことはない。
自分が聴き手の時に、

・どんな話し方が、心地良いか?
・どんな話し方が、停止ボタンを押したくなるか?

そこにも着目していただけ。


批判は、
口に出すと良くない事になるが、

口には出さず、
内心「こういうのは良くないものだな」
と反面教師にすると、
多大なる学びをいただける。




1、話し方が不快なAさんの例


具体例を述べよう。

日本では自然災害が多い。
地震、洪水、台風・・・

特に、私の住む九州では、
洪水や台風の被害がままある。

そうなると、
自然と『災害対策のお話』をする人も現れる。

とある被災者Aさんが、
災害対策の話をしているのを聴いたのだが、
これがまあ、なんとも・・・


本人としては、
・これだけの被害になり得るから、こういう準備が必要!
・忘れた頃に災害があるから、早めに防災グッズも用意しよう!

ということを伝えたい気持ちは
痛いほどわかるのだが、

直感で感じる印象は

『説教』

・・・

熱量があり過ぎて、
聴き手としては怒られている気分になるのだ。

「こういう準備してますか?!してないでしょ!」
「この準備をしていないと、どういうことになるかわかってますか?!」

と、
聴き手のために一所懸命に教えてくれているのはわかるのだが、
単純にイヤな気分になる。


要するに、
思いや使命感が立派でも
『話し方』がマズければ、

誰もついてこない。
誰も応援しない。

のだなー
とつくづく感じた。



2、話し方が心地良かったBさんの例


逆に、良かった例。
お手本となった例

自分の知見を伝える立場のBさん。

その日はたまたま、
精神的に疲れていて、
普段よりも元気がない感じで、
声も小さめで話していた。

それがむしろ良かった。

本人としては、
「今日は、体調もメンタルも不調で、下手な話になってすみません」

という感じだったが、
聴き手はそうは思わなかった。

上記は、
私だけでなく、
他のリスナーも似た印象を受けたことが
コメント欄からも感じ取れた。


普段、
「私がちゃんとしなくちゃ!」
「私がみんなにきちんと教えなきゃ!」
的な、

そこまで誰も求めていないのに、
正義感溢れる、
どこか空回りのBさんよりも、

たまたま精神的に疲れていたBさん。
その時の方が、
ちょうど良いトーンとなっていた。



3、まとめ


1、オンラインの話し場では、トーンは下げるくらいでいい
2、囁くような話し方を実験的にしてみて、周囲の反応を確認してみよう
3、元気いっぱい!熱量高く!トーンは高めに! が皆に『善』とも限ら ない


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