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藤井聡太八冠に対する態度/028

藤井聡太。名人。竜王。八冠。

最年少。
快進撃。
素晴らしい。


しかし、
棋界、将棋棋士界も素晴らしい。

なぜなら

『実力こそすべての世界』

だからだ。


政治の世界なら、
「誰がNo.1なの?」
と訊かれたら

「実質は、麻生太郎かな?」
「二階さんもはずせないでしょう」
「いや結局は、森喜朗じゃね?」

という会話になりそうだし、
それを聞いた人も
「まあ、そんなところやね。現実は…」

という感じになるだろう。


上記の三者が、
本当に実力があるかといえば、どうなのだろう・・・

・国民の気持ちを理解した政策
・外国との交渉力
・日本経済を発展させていく経済勘
・国民をその気にさせ、引っ張っていくスピーチ力
・時代の波をいち早く察知しての柔軟性・決断力

これらが本当に、若手も唸るくらいキレッキレなのか?

甚だ怪しい。

能力・実力と、
地位・権力が正比例しない世界も少なくない。


その点、
将棋界は清々しい。

「将棋界でNo.1は誰?」
という会話になった時、

「そりゃ、谷川浩司だよ」
「羽生さんじゃね?」
「いや、渡辺明だろ」

という意見が出たとしたら、
違和感を感じる人は多いだろう。


「No.1は藤井聡太だ」
といえば、やはり反論はない。

そこに年齢は関係ない。
キャリアも関係ない。
コネも関係ない。


特に私が好きなのは、
渡辺明氏も、
羽生さんも、
藤井聡太氏と対戦し、
勝敗が決まった後の『感想戦』では、
藤井氏に対して、ちゃんと敬語を使っている点。

「おい!藤井っ!」
のように、おじさんが、実力ある若手にエラそうにする風景はない。

自分の子どもくらいの年齢の後輩に対しても、
きちんと敬意を持って接している。

師匠だからと、
杉本さんがエラそうにしてもいい雰囲気もない。


実力こそすべて。



要するに


翻って、
自分や、自分の組織はどうか?

・自分
→実力がまだまだと自覚があるのに、歳下の人にエラそうにしていないか?

・自分の組織
→社歴だけが長い、オジサン・オバサンが跋扈していないか?
 組織のその構造を、変えることは本当にできないのか?
 構造変革のために、自分にできることは本当にゼロか?

この辺の再考は極めて重要。



追伸

藤井八冠は、

・格別にイケメンというわけでもなく
・モデルのようにスタイル抜群というわけでもない
・トークがとにかく面白い、というキャラ勝ちでもなく
・2世3世という、世襲でもない


実力こそすべて。


追伸2

実力こそすべてだからこそ、
個人的には、
女流棋士がもっと台頭してきてほしい。

野球やバスケと違い、
フィジカルも身長も腕力も関係ない。

頭脳のみで男性と同じ土俵で戦える世界。

強けりゃ、大御所のオジサンも倒せる。
是非とも、女流棋士の実力の底上げができる策はないものかね?

女性の4段への道は遠いのかな・・・

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