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「遠回りして帰りたいですね」

どうも、肉です。

ちょっと今すごく色々な想いで胸がいっぱいなので吐き出したい。

今回ばかりは「知らんがな」の一言で片付けられるnoteになると自信を持って言えます。
思うことは沢山あれど肝心なことほど言葉にできない性格なもので、供養のために書き綴ろうと思った、つまりは自己満足なのです。

それを踏まえた上でぼんやりと聞いてほしい。


実は、私の憧れで大好きな先輩が今年度で退職されます。

以前から噂でそのような話は聞いていましたが、ずっと信じられませんでした。
…いいえ、この頃にはすっかり先輩に尻尾を振りまくる後輩と化していて、私の今後の仕事のモチベに関わりすぎるので、信じたくなかったのです。
後日さりげなく課長に確認すると「そうらしい」との返答。
いくら信じたくないとはいえ、課長が言うなら何となく「そうなんだろうな」と思いながら生活していました。

本人に直接確かめたかったけれど、それはなんだか違うような気がして。
先輩本人からそうだ、と言われるまで、何も知らないフリをしました。

確定した時はシンプルに「はい、終わった」と思いました。
モチベ〜〜〜〜って。
私が彼女にとても憧れていることを知っている同じ課の同期と絶望しました。
うちの会社はいい人ほど辞めていく。


細かい作業の多い現場を任される彼女と、ゴリゴリのおじさまたちに囲まれて力仕事現場に入れられがちな私とでは、基本的に働くフィールドが違いました。
そのため半年間の仮配属期間内では、顔と名前を知っているたまに同じ現場になる先輩、くらいの距離感でした。

本格的に関わるようになったのは、初めて私に任されたレギュラーが彼女チーフの二人現場だったことがきっかけでした。
それからしばらく二人セットで各現場、なことが増えました。
(課長曰く「後釜になれるように」だそう。もし先輩が辞めると言っていなかったら、こんなに同じ現場はなかったのかもしれない。)

正直、初めの1ヶ月はどう接していいか分かりませんでした。
自分からバチバチ喋る人ではない、かといって関わろうとしてこないわけではない。自分のペースを確立していてそれを乱されるのを嫌う。
多分喋らなくていいなら喋りたくないというタイプ。

うっわ〜〜なんかこの人私と同じ匂いがする〜〜!!!! と思いました。
でも変なノリで来られたときに私はできる限り拾うけどこの人は拾わずに「は?」ってなるだろうな、ということはベタベタされるのダメな人だろうから初っ端からフレンドリーな感じじゃない方がいいな、

なんてことを考えながら一緒に仕事していました。
長期戦確定。

まぁでも自分に似ている感じがするというのは対応も分かりきっているようなもので、自分だったらこのくらいが心地いいなという距離感で過ごしているうちに、徐々に自然に話せるようになったり意味不明なボケをかませるようになりました。
沈黙も苦でなく、むしろ心地良い感じ。
まぁ先輩がどう思ってたかは知らないけど。

いい人や当たりだなと思う人はいても、この長時間肉体労働部 人間関係ハードモード課に憧れや推しなどいなかったのです。
しかし先輩はそれらの称号を全て掻っ攫っていきました。

冷たそうな人に見えるけど知ってみるととても可愛らしくてちょっと毒舌でしっかりしてると見せかけて意外とずぼら。
某キャラクターと、私の苦手なコーヒーが好き。
基本優しくて、でもちゃんとするところはする。怒るとかじゃなくて叱ってくれる。
私に0から色々なことを教えてくれた先輩でした。

二人現場が多かったから一緒に車で過ごすことも多くて、私がゴリゴリに道を間違えて迷子になった時も「よ〜し、ドライブしよ〜」って笑って許してくれるような先輩。

先輩との現場はまじで秒で終わる。
体感3日くらいあってもいいんだけどな。むしろあれよ。

「遠回りして帰る?」

最後の一緒の現場、先輩がそう言いながら車を走らせた帰り道も、いつもより早く会社に着いてしまったような気がしました。


私もこんな性格ですから、大真面目に人と何か話すなんてことはあまりないので改まって挨拶するのは恥ずかしく、いつも通りに、むしろいつもよりそっけなく挨拶してさようならしました。
というのは建前で本当は顔見るとどうしても泣きそうで(てかもはや涙目だったけど)、そんな姿は見せられねぇと思っただけなんだけど。

「お疲れ」じゃなくて「ばいばい」って言ってきやがってもっと寂しくなるからやめろやと思いました。
「またどこかで会えたら」って言われて、そんなことができるならそりゃ会いたいけど、あなた地元に帰るから難易度激高すぎでは?ってなった。

そうして業務フロアを去りましたが、更衣室で即再会したのでちゃんと改めて挨拶をしました。
泣かなかった、えらい。



…え、普通に私クソでか感情すぎてゲロ重くて草。

でもああいう先輩はこの課では個人的に貴重なのでつい思い入れが深くなってしまうのですよ。多分この一年で一番一緒に仕事した人だし。今日くらい許せ。


先輩はいつまでも私の憧れで目標です。
一年くらいしか一緒にいなかった後輩にすら激重に慕われてしまうような先輩でした。
彼女のような先輩になりたいと心から思っています。
技術はまだ全然先輩の足元にも及んでいませんけどもね!?

もう少し一緒に仕事していたかったし、教えてほしいことも沢山ありました。
寂しいです。

でも後釜として色々と引き継ぎましたから。

先輩の顔に泥を塗ることのないように精進していきます。


…と、いうお話でした。

また新たに気を引き締めて来年度からやっていかないといけないですね。
とりあえず、目の前にある仕事から一つ一つ。

最後に。
頼むからシフター、先輩の最後の仕事に私を入れてくれ…