幼老複合施設での仕事について

高齢化社会が進む中、注目されているのが幼老複合施設だ。保育園など幼児が通う施設と、グループホームや養護老人ホームなど高齢者施設が併設されたもので、利用する高齢者にとってさまざまなメリットがある。子どもと日常的に触れ合う事で表情が豊かになったり、子どもと一緒に遊びたい気持ちから積極的に体を動かすようになる利用者も多い。
ちなみに幼老複合施設で働く介護士の仕事は、基本的に他の介護施設と違いはない。食事介助や排泄介助を行いながら、利用者の自立を支援していく。

求められるスキルはまず観察力と危機察知能力だ。幼老複合施設では利用者の行動だけではなく、子どもと触れ合う場面では子どもと利用者を同時に見ていかなければならない。時に子どもは思いもよらない行動を起こして利用者に怪我をさせる可能性があり、逆に利用者が力の加減がわからず、子どもに痛い思いをさせてしまう事もある。つまり「このまま続くと危ない事が起こるのではないか」といち早く察知して判断していく能力が必要だ。
また常に子どもと接する訳ではないが、介護士自身も子どもと利用者を通じて触れ合う機会はある。自分の管轄外だからと関係ないという態度では、子どもから話し辛い相手と印象づけられる。利用者だけに良い顔をして子どもに真逆の対応をしていては、わざわざ幼老複合施設で働く意味がない。介護スキルを持っているのはもちろん、元々子ども好きで、子どもにも愛情を持って対応できる人材が向いている職場と言える。幼老複合施設で働きたい人はこちらの関連サイトの内容も確認してみるといい。