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iDeCoと積み立てNISAについて その1

 iDeCo(個人型確定拠出年金)が何か、一言で言うとそれは「私的年金」と言うとわかりやすいと思います。iDeCoは2001年に日本に導入された制度です。元々はアメリカにある401Kという私的年金制度が基となり作られました。その制度が2016年5月に改正され2017年1月より加入対象がほとんどの現役世代をカバーできるものとなりました。

 iDeCoの特徴は
1.投資した金額が全額所得控除になる。
2.資産を運用して出た利益は非課税となる。
3.運用した資金の受け取りは原則60歳まで引き出せない(例外として加入者が死亡した場合には遺族が死亡一時金を受け取ることが可能。また所定の障害を負った場合には、障害給付金が支給される仕組みとなっています)。
4.受給時にも税金控除が受けられる(公的年金のように分割して受け取る場合には公的年金控除、一括で受け取る場合には退職所得控除があります)。
 また年間の掛け金は自営業者、主婦、会社員(企業年金の加入有無によっても変わる)、公務員によって変わります。

 積み立てNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度として2018年1月よりスタートした制度です。この制度に先立って2014年にNISA、2016年にジュニアNISAという制度もあります。NISA制度はイギリスのISA制度(1999年に個人の貯蓄や投資を促進する目的で導入されたイギリス居住者を対象とした税制優遇措置のついた個人貯蓄口座、制度)をモデルとして作られました。

 積み立てNISAの特徴は
1.資産運用を開始して20年間、出た利益は非課税となる。
2.1年間で投資できる上限金額が40万円である。3.金融庁の設定した長期・積立・分散投資に適した基準をクリアした商品から選ぶ。
4.運用した資金の受け取り制限は特にない。
これらが挙げられます。

 iDeCo、積み立てNISAどちらもメリットの多い制度だと思います。では、始めるとしたらどの順番で始めるべきかですが、これは何を理由に投資を行うか、という点が重要だと思います。老後資金に備えたい、というのであればiDeCoを、現役時代に取り崩して使用する目的のための投資であれば積み立てNISA、となると思います。私は積み立てNISAから始め、その後iDeCoの順に始めましたが理想はiDeCo、積み立てNISAの順であると思います。その理由は次回書いていきたいと思います。

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