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私が経験した婚活と出会った紳士たち~第六話 年収4000万円開業医の割り勘

私は結婚相談所のシステムを使って成婚に至りました。会員6カ月間で出会った方たちのエピソードや、お断りした経緯など思い出せる範囲で書き残しています。一部有料記事になりますことからマガジン内にあるプロローグをご一読いただきご検討くださいませ。

婚活界隈の方のお役に立てれば幸いですが、恐らく人とは違う経験をしておりますことから、エピソードとしても楽しんでいただけるかと思います。今回は第六話になります。

第六話 年収4000万円開業医の割り勘

食事は割り勘、消費税数円単位まで請求スタイル


待ち合わせ場所は銀座三越前、日も短くなりはじめ、街のネオンが点灯し始めた時間帯でした。今回お見合いのお申し込みをいただいたFさんは40代前半、眼科開業医でプロフィールには年収4000万円と記載してありました。

会った時の第一印象はのび太くん。太い黒縁の眼鏡をかけていました。スリムなので小柄に見えましたが身長は170㎝前後といったところで、髪型は白髪交じりの黒、服装は年代物なのか一昔前のスーツを着用されているご様子でした。

三越前で簡単なご挨拶を終えると、食事をしましょうということでFさんの言われるまま三越の上層階にあるレストラン街へ向かいました。エスカレーターを降りたすぐのところには昔ながらの大型大衆食堂(現在は改装しておしゃれになりました)があり、Fさんは迷うことなくそちらに入店されました。

薄暗い店内、古めかしいソファに座り、テーブルに置かれたメニューを開きます。家族で食べられるようなほのぼのとしたお食事がたくさんありました。Fさんがどのようなものを注文されるのか注意深く見ていましたら、1500円ほどのお弁当スタイルの定食を注文しておられるので、私も同じような定食を注文しました。お酒もなければ、有料のドリンクを注文することもございませんでした。

Fさんは感情をあまり強く出さない方で、冗談や笑い話などもなく、会話は淡々と行われていきます。かなり年齢差がございましたこともありますし、Fさん自体が女性慣れどころか人に慣れされていないようにも感じられました。でもきっと慣れないなりにたくさんの気遣いをされてくださったのだろうと思います。とにかく本当に真面目でひとつひとつの会話に誠実さを感じました。

Fさんはクラッシックを聞くのが趣味とのことで、私もピアノを習っていたことから年に一度くらいは市民会館などで行われるクラッシックコンサートに行く程度の興味があるお話をしましたら、少し盛り上がりました。その流れで次回は女子大が主催するクラッシックコンサートへのお誘いをいただきましたのでお受けすることにいたしました。

2時間ほどお話して、そろそろお開きという空気になり、Fさんがテーブルに置かれた伝票を手にしたところ、私が注文した定食の額に消費税などがプラスされた金額を数円単位でご請求いただきました。

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私が婚活して出会った方たちのエピソード

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