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ふと気づいた身だしなみの一つ

12月に入りました。楽しいクリスマスに思いを巡らす方、お正月の段取りを考える方、その前に仕事の期限が・・・など、忙しくなってくる方も多いことと思います。

お茶をなさっている方は、先生から初釜のお誘いもある頃でしょうか。先生ご自身が全て対応されるお教室、各手前を各社中に順番に割り当てていくお教室、薄茶だけ皆で点て合うお教室など色々あることと思います。その中で、もしご自身が点前座につくよう言われた方がいらしたら、今からできる準備の一つを。

それは手のお手入れです。寒くなる時期、水仕事などにより手が荒れてしまう方もいらっしゃるかと思います。あまりお手入れをせず、手先がガサガサしたままでお点前をすると、帛紗を捌いたりした時にガサガサ音がしてしまいます。普段のお稽古で気にしないでいるうちに聞き慣れてしまっているかもしれませんが、初釜で薄暗い部屋にいるとその分耳が働いて、小さな音も普段以上にはっきり聞こえてしまいます。お点前がせっかく美しくても、その音がお客様の興を削いでしまうのです(とはいえ、わたし自身が過去にそういう場面に出会った時は、ご家族のためにがんばってらっしゃるのだろうなぁ、という雰囲気の方だったので、なんだか尊いものを見ているような気にもなったりしたのですが)。

お仕事、家事などで水仕事が多い方は、可能ならゴム手袋をつけたり、クリームを塗ったり。食生活に問題があることを自覚されている方は、栄養バランスを見直してみたり。一月以上あるので、ある程度手の状態も改善できるかもしれません。ただ、クリームは、お茶のお稽古の時や初釜の時は、油分がお道具をいためるので塗らないでくださいね。香りのあるものはご自身にはいいものであっても、職場などでは周りを不快にすることもあるので、お気をつけを。

気にしないで済む方が多いかと思いますが、少し早めからとりかかることのできる年明けの準備について書いてみました。

今日の菓銘は「霜の朝」。

霜がおりてる!

二十四節気では10月24日が霜降(そうこう)でしたが、わたしが住んでいる地域ではまだ霜が降りておらず。11月は霜月ともいいますが、これも終わってしまいましたね。一方、雨不足で関西の水がめと言われる琵琶湖の水位が下がっていることもニュースになっていて、気候変動の影響なのか色々気になります。寒い冬は辛いですが、暖冬の予報と言われても素直に喜べない今日この頃。

あれも書こう、これも書こう、と思っていたら、万葉集からは遠ざかってしまっている昨今。人様に何か言えるような立場ではございませんが、皆さまも今年の目標は今年中に達成できますように。


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