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お出かけ ~正倉院展 2022②~

続きです。

樫舎さんで一服した後、近くの今西清兵衛商店という酒造にお目当ての「春鹿 奈良の八重桜」を買いに。これは「酒と恋には酔ってしかるべき」を読んでからずっと気になっていたお酒でした。いざ商品を手に取ると、箱は正倉院の鏡から採ったような模様で更にうれしくなります。

ベースがワイン色と黒色の箱があるようです。これはワイン色。

急いでいたので長居はできなかったのですが、ここにお品だけ買いに来る人はほとんどいないようで、試飲の方で賑わっておりました。人気のようです。ちなみに外にあるお手洗いをお借りしたのですが、その向こうではお酒造りをしてらして、とてもいい薫りが漂っていました。

そうそう言い忘れていたのですが、東向商店街の中の千代乃舎竹村さんというお店でこの正倉院展などの期間限定で「火打焼」というお菓子を販売しているのを発見。この商店街を出たところにある中谷堂さんのよもぎ餅もつきたての美味しそうな匂いで惹かれるところですが、今回はマスクで誘惑されにくくなっていたこともあり、この火打焼を買ってみました。中はつぶあんなのですが、こぶりなので、持ち歩くのも大層ではなく、お泊りの方などは宿に戻ってからお茶といただくなんていうのもよいかもしれません。わたしは大阪まで持ち帰って、自宅で美味しくいただきました。

火打焼 江戸時代頃から売り出されていたとか

ここから近鉄電車に乗って、大和西大寺駅に移動。平城旧跡資料館で「地下の正倉院展」を見学。奈良古代史関係で著作も多い坪井清足先生の後ろ姿が写った昔の発掘写真が、個人的には一番ツボにははまりました。地道な発掘作業をしてくださる方たちがいらっしゃるからこそ、その成果を知れることをありがたく思います。

さて、奈良のお土産。

火打焼をいただいた後に撮りました・・・

右側の日本手ぬぐいは平城旧跡資料館で販売していたもの。日本手ぬぐいはお稽古で着物を着る時などに簡易の前掛けにも使えますし、普段からハンカチ代わりに持ち歩いていることもあり、よく買います。ねり梅はおにぎり作りに使うのですが、椀物にも使えないかなと購入して見ました。梅干を叩く時間が不要で、手も汚れないのがよいかと思って。お茶からは離れられません。

冒頭の写真は大和橘。最近料理雑誌などでも推しているのを見ました。これから加工品が奈良土産の定番になっていくかもしれません。

お茶をしていると京都が本場と思いがちなのですが、奈良には日本文化のルーツとなる史跡・文物も多く、日本史や茶道知識の基礎の基礎を知ることができるのではないかと思わされることがあります。機会があればお訪ねになることをぜひぜひおすすめしたいと思います。

長々と奈良行きの話を失礼致しました。読んでいただき、ありがとうございます。


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