半島に上がる花火
投票してから、選挙速報は見ないようにしていた。見なくてもおおよその結果は予想できた。事件が起きなくても結果はそう変わらなかったように思っている。ただ、銃撃事件があったことが、選挙後の世論に与える影響のほうが、怖い感じがして、日本語での言説になるべく触れないようにしたかった。日本語は母国語だから、言葉の背後にある得体の知れない不安まで読み取れてしまう。時として母国語は、さまざまな見えないものたちの声も聞き取れてしまううっとおしさがあった。
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