ショックなこと
「最近、電気ショックがまた増えてきているんだよね」
と、友人が言う。
「えっ? 電気ショックなんて今は病院でやっていないと思っていたけど」
「いやいや、そんなことはないのよ。電気ショックを好きな医者はいっぱいいるし、保健医療点数も高いの。それに、最近は自分から電気ショック療法を望む患者さんもいるくらいだから」
友人は精神科病院で臨床心理士をしている。もうすぐ定年になる彼女は職場のベテランだ。
精神科病院で電気ショック療法が治療として使われるなんて、大昔の出来事と思いこんでいた。精神医療は進歩している。人間に電流を流すなんていう恐ろしい治療方は今どき映画の世界にしかないよ、って。
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