1-2冊目『ノルウェイの森』

100冊読破に向けて、初めに読んだ本は村上春樹著『ノルウェイの森』。
題名だけ知っていましたが、村上春樹好きの友人から推されて読みました。
実はというもの、私は、小学生時代から高校、大学とかけて人よりも読書経験は多く、様々な本を読み漁ってきたと自負しておりますが、小説には触れてきませんでした。
中高生には珍しく、専ら歴史書、自己啓発本等々にあたってきました。
自分の知らない分野の本から読み始めるのも何かの縁だなと思い、読み始めましたが、
とにかく読んでいる手が止まりません。
小説を日頃から読む方にとっては当たり前だと思いますが、小説を読んでいる時には細かい描写などを頭に浮かべながら、あたかも小説の中にいる感覚に陥り、まさに読書経験をしていることを実感します。
『ノルウェイの森』は大学生の恋愛模様を描いた作品であり、年齢的に近しいものを感じながらも時代背景等が大幅に異なるために今の大学生とは全く違うような感覚も持ちました。
直子と緑の間に揺れる渡辺くんの非常に細かな心情の動きを自分ごとのように受け取りながら、
勝手に直子と緑の二者択一を考えてしまいました。
個人的に好きな描写としては、緑の愛すると言うことは〜という流れの部分でした。
そんなことされたらムカつくじゃん的な感覚が拭えないながら、一理あるなと…。
もうひとつ、渡辺くんの同僚の先輩の永沢?さんの言葉として、「長い間読み継がれてない本でなければ読む時間が勿体無い。人生はそんなものに使うほど長くはない。」的なニュアンスの言葉です。
このせいで、この本以降は古めの本を読むようになってしまいました。
あんまり必死に書評を書くとお得意の3日坊主が出そうなのでこの辺で敢えて切ります。
私に「小説は楽しいものだぞ」と教えてくれる本でした。

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