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誰が寅子に嘘をついた?−「虎に翼」から広がる主題歌の重要性
ベル&セバスチャン、スチュアートが挿入歌「You are so amazing」を歌っていたことで、音楽好きにも話題沸騰の朝ドラ「虎に翼」。
かく言う私も自称、隠れ音楽好き、音楽が私を何度救って来たことか、という一人です。
で、主題歌の米津玄師さん「さよーならまたいつか!」
私がずっと気になっていたし、今もそこがとても重要と思える歌詞が、この部分です。
いつの間にか花が落ちた
誰かが私に嘘をついた
特に「誰かが私に嘘をついた」。
ドラマの主題歌って、事前に脚本とかももらって(想像)内容に沿う歌詞がメロディに乗っているはずとは思うので、気にして聞いています。
最初はね、この歌詞が示してるのってここだと思ったんです。
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まだ寅子が明律大学女子部入りたての頃、よねをつけて法廷傍聴に行き、当時の結婚制度における女性の立場の悪さ、権利のなさを嘆いたシーンです。
何を「教えてもらってないよね!」と言っているかといったら、その女性の立場についてです。
おおー、この内容が盛り込まれているんだ!主題歌に!素晴らしいなぁ〜。
と、喜びました。
ですが、寅子、何度も何度も、嘘をつかれているのでは?と私は今思っています。
穂高教授が、女性も高等試験を受けられるように法改正があると言っていたのに実現しなかったり。
女性も弁護士として活躍出来ると思ったら独り身だと信用してもらえなかったり。
そして近々だと、必ず帰って来ると言った夫が戦争から帰って来なかったり。
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寅子は、人生前半で既に何度も何度も、嘘をつかれ続けています。
誰?
男性?
世の中?
そこは、あまり決めつけないでおきたいかなと思います。
「寅子が嘘をつかれ続けた人生は、世の中が女性にして来たことの歴史と重なる」と、まとめてしまうのは、あまりに簡単すぎると思うからです。
もちろん、その側面は否めません。
ですが、私たちは、私たち女性は、自分で自分にも嘘をついてないでしょうか。
このドラマで言う「スン」の状態です。
外面(そとづら)だけを見て、女性を苦しめているのは世の中だ、男性だ、と声を上げることも私は大切なことと思います。
でも、同時に気付いて、気にして行きたいなと思うのが、女性の女性への無意識の圧力です。
女性同士でも、「お月のもの」の重さが違い、偏見があったりします。
「誰か」に「嘘をつかれた」ことに気付いたら、私たちは何をするか?
寅子の場合は、学びました。
私も、今、冷えとりや心理のことを学び、日々に生かし発信するということを続けています。
一番でなくとも。
ぜひ、主題歌の歌詞を改めて感じながら「虎に翼」を引き続き一緒に楽しんで欲しいです。
ドラマが生きる主題歌2選
さて今期、思う所あって限界までドラマを視聴しまくっている私ですが、主題歌で2割増で印象付くなあと思っているものが2つあります。
一つは「アンチヒーロー」。
主題歌はmiletさんの歌う「hanataba」です。
イントロの最初の歌詞、
「大嫌い」
が聞こえると、ドラマが一気に深みを増すように思います。
何故か、毎回歌詞とドラマのシーンがぴったりと思えてしまいます。
黒を白に、何としてでも塗り替える弁護士が主人公のこのドラマ、日曜夜に放映され、それ見て月曜に朝ドラ「虎に翼」を見ると、あれ?何か続いてるの?と思う時もあります 笑。
もう一つは「くるり〜誰が私に恋をした?〜」。
主題歌はDa-icCEの「I wonder」。
こちらも、ドラマの持つ軽快さと展開の目まぐるしさを表したイントロが印象的な一曲です。
ダンスして歌うユニットとかに疎いので、出演している宮世琉弥くんが所属してるグループが主題歌という旧ジャニーズ的な流れかな?と思ったら違ってました、すみません。
ちなみに「95」というドラマはKing & Princeの高橋海人くん主演で主題歌ですが、こちらも悪くないです。
今期こっそり一番注目しているドラマです。
主題歌とドラマの雰囲気がきちんと重なるというのは、曲を作る人たちのそのドラマの理解度や、作ってもらう側の世界観理解への努力、コミニュケーションなどもあるのかもしれませんが、実際の現場を知らないので何とも言えません。
ですが、それがたとえ偶然であったとしても、ドラマを作る人々の努力の結晶であることは確かです。
表方、裏方さん両方の努力を感じながら、今日も私はドラマを楽しみたいと思います。
ちょっと長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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