ハンド分析(big stack 3betpot Q62r)

ビッグスタック同士でのプレイが分からなすぎて、リバーで超長考した末に結局日和ったハンドがあったので解析します。相手の方は日本人のreg(多分勝ってる)でした。対戦ありがとうございました。

https://www.boomplayer.com/32989853_9FBC2B9E49

SRPとビッグスタックはまだ何も勉強してないから素の実力がですぎて困りますねw 以下、プレイ中に考えたこと。

①フロップのベット金額はいくらが適正?ビッグスタック同士だし、相手はオープンレンジでプレイしやすい部分をほとんどコールしてるはず。22はレンジに無いとして、現状で負けてるところは66:3コンボとQQ:1コンボ、お互いビッグスタックなので、もしかしたらKKもあるかもしれない。QxやJJ~77からはバリューとれる。⇒結局、中途半端な額打つ

②ターンの4sも全く怖くない。むしろBDFDすら無くなって、こちらに有利。ベット金額どうすればいいの?自分がAKとか持っていたら、どのくらい打つ?66持たれてたら死ぬし、3回バリューとれるか怪しいビッグスタックならcheckもあり?でも相変わらずQxやJJ~77からはバリューとれる。⇒結局、中途半端な額(ry

③リバーTは多分だけど相手が有利。TT:3コンボとQTs:2コンボに逆転されて、KK除外しても9コンボに負けてる。しかも、ここで中途半端な額打つとオールインで返されて困る。国籍がロシアだったら小さく打ってオールインにコールするけど・・・。GTO的には滑ったAKとかと混ぜてオーバーベットオールインの可能性が高そうだけど、既に9~15コンボに負けてるのに、本当にバリューベットになる?ええと、相手にコールされて勝っているコンボ数、KQsとKQo、QJsとQJoがそれぞれ・・・あれ、分からん。あああ、もう時間もないし、KK怖い ⇒ check


はい。KQ:4×2,QJ:2×4ができなかった馬鹿が私です。この時点で16コンボありますね。KKが6コンボない可能性、JJ以下がコールする可能性もあるので、相手がKQとQJをコールすると思うならおそらくオーバーベットオールインできたんじゃないでしょうか。それでは、実際に戦略を見ていきましょう。


1.前提条件

レンジはglassさんのpreflop solution(ご本人から許可をいただいております)を丸めたものですが、EP callレンジは手動で広めに変更しています。

COのvs EPへの3betレンジ想定

キャプチャ

EPのコールレンジ想定(適当な想定です。KKも入れさせてください・・・)

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Pioの設定です。1ボードだけですし超ガッツリ。(bet 30,60,90,120,150,200)

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2.フロップの戦略

まず、EP側にドンクレンジはありません。これに対するCOの戦略が以下。

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60% or checkですね。あれだけベットサイズ設定したのに・・・。AQ、KQ、QQもそれなりの頻度でcheckする必要があると。

CO60%ベットに対するEP側の戦略

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66を軸に低頻度でブラフしていますが、人間的にはレイズレンジを作らなくても問題ないような気はします。


3.ターンの戦略

コールしてターンで4sが出ました。この場合はドンクレンジがありませんが、一応どんなカードが落ちればEP側にドンクレンジが発生するのか確認します。

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Qは誰でも予想がつきそうですが、AやTでも結構打っていますね。ベットレンジの内訳を記載しているとキリがないので、気になる人はPioを回して確認してください。

checkに対するCO側の戦略

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120%ベットを多用していますね。リバーでほぼ同じ比率でオールインできるように、ということでしょうか。60%ベットはこのボードでは中途半端すぎたようで、ほぼ使っていません。かなりポラライズされたベットなので、AQも半々でcheckに回しています。

多分ですけど、このボードはドライすぎてベット金額を大きくしても、相手のディフェンスレンジがそこまで変わらないと思われます。だとすると、ポラライズなベットを使用したほうが利益的、ということなんでしょう。

60%ベットの使用頻度は少ないですが、レンジの内訳的にはそこまで問題なさそうだった(多少AAの割合が減っていますが)ので、EPのディフェンスレンジを比較してみます。

一応、60%ベットの内訳を記載しておきます。

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60%ベットに対するEPのディフェンスレンジ

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120%ベットに対するEPのディフェンスレンジ

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fold率が38%→56%まで上昇していますね。あれ、想像よりだいぶ上昇している?・・・と思ったら、120%ベットに対してはKQを半分程も降りています!

QJ、QTはコール寄りなのに・・・120%ベットに対してはQヒットですらブラフキャッチにしかならず、Kを抑えていてCO側のAKをブロックしているKQは放棄して構わない、ということなんでしょうか?CO側のベットレンジにはKQありませんし。GTO戦略難しすぎる・・・。

まぁ、例え120%ベットに対してもターンでKQを降りる人間はなかなかいないと思うので、120%ベットはさらに利益的だと思われます。

当然ですが、ターンで落ちるカードでCOのベット金額は大きく変わりますので、そこは注意しておきましょう。

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120%ベットを使用する頻度が高いのは、EP側にトリップスもセットも2ペアもない3、4、5のみです。


4.リバーの戦略

さて、ターンで60%しか打たなかったので、コールされてTcが落ちました。ここでも、先にEPがドンクできるカードを確認しておきます。

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EP側はトリップス、2ペアを主張しやすいAKQではドンクレンジを持てるようです。

checkに対するCOの戦略

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AQoはcheckで良かった!(当たってても意味はありませんが)

QQ、66、AA(の一部)を軸にA5s、A3sをブラフでオーバーベットオールインします。

AKやKJは相手のターンコールレンジが強すぎて100%負けているはずですが、こっちのバリューレンジも少なすぎるので諦めていますね。AQとAKでもっとベットしていけないんでしょうかね。PioもKKは怖いのでしょうかw

オールインに対するEPの戦略

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AQどころか、KKもかなりフォールドしています。まぁ、CO側のバリューレンジにAQさえほぼない(QQ、66、AA)ので、そうなりますか。当然、CO側もこのコールレンジに向けてAQでオールインを打つ意味は全くないですね。ここらへんになってくるとPioを参考にする意味は余りなさそうですね。

最後にCO側のHotnessを確認して終わりにします。

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2~Tはほぼブランクということで、オールイン or checkですね。Tcでは60%ベットも使用していましたが、その部分を全てオールインに回す感じです。

ん?というより、Tcだけ何故60%ベットレンジがあるんでしょう・・・他のTとの違いが判らなすぎるので、ここを考える意味はなさそうですが。

JはおそらくTcと似たベットレンジでしょう。AとKはそれぞれで全く異なったベットレンジになると思われますが、今回はここまでとさせていただきます。気になる人はPioを(ry

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