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マイノリティで生き死ぬこと

マイノリティで生き死ぬこと

いま、死生についての
論文に取り組んでる

死にぐっと近づいて生き始めると
日々のすべてに問いが生まれる

それでいいの?
これでいいの?

ワタシにほんとも嘘もないのに
真実のリアルの
混じり気のない時を求めてしまう

「リリーのすべて」
という世界でほぼ初めて性転換手術をし、
その後亡くなった人の映画から
気づいてしまった自分自身の特性を
命をかけてでも引き受けていこうとする姿に

生きるってなんだろう
命をかけてでも守りたいものってなんだろうって

「エゴイスト」
というゲイのカップルと母の物語も見た
やるせいない気持ちと純粋な愛をそこに見る

みんな死ぬ
ということは そう
みんな生きてる

たったひとつの小さな言葉に傷ついて
もう、この世界のすべてに
受け入れてもらえないような気分になって
だけどそんなことに負けるもんかと
闘うような気持ちにもなって

でも
ほんとは闘いたくなんてない

ただただ
そのまんまのワタシを
それそのものとして生きることが
ゆるされてると感じたいだけ

ワタシにとっていたってフツウの
そのフツウをフツウとされるセカイで

この世界に居場所が見つけられなくて
でも、どうにかこうにか生きてきて
変わった人ね、変態ねと
言われることに慣れてはいるけど

純粋無垢にこの世界に丸ごとダイブできるほど
鈍い心を持ち合わせてもいないから

ワタシはどうやって死ぬんだろう
ワタシはどうやって生きるんだろう

なんてつまらない思考の
暇つぶしにハマったりもする

そんなめんどくさい
ワタシを手放して
セカイを生きたい

ワタシに見えるセカイの中で
美しく飛び回るワタシを生きたい

死と向き合って
やりたいことを全部やり終えて
やり残したことを全部やり終えて
ほしいものを手に入れて
愛されて守られて満たされたいま

それでもまだ続いていくこのLIFE

ワタシを手放して
セカイで生きよう

マイノリティだからって
さみしい死ばっかりじゃないよね
マイノリティだからって
くるしい生ばっかりじゃないよね

さみしさもくるしみもやまいもおいも
全部丸ごとLIFEの糧になってるんだから

セカイの温もりでありたい
雨ふる夜のカサでありたい

宙に浮いた葉っぱが
ずっとずっと窓辺でクルクルしてる
その周りをツガイの蝶がクルクルしてる

ムウも死ぬまでクルクル、ぐるぐる
迷い、悩み、立ち止まり、逃げながら
もう一回、もう一回と
それでもイノチを燃やしてく

ワタシをあけワタシ
セカイでワタシを活かすんだ

このセカイの
よりよき祖先であれるように

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