資産売却節

いやー お金が無いんです。
そりゃ、そうです。
資格勉強頑張りましたから。

資格といっても色々な種類がございますが、大きく2つに分かれます。

「金で買える資格」と「努力で手にする資格」

例えば自動車免許なんてものは、よほど運転がダメで筆記に受からない限りは金出せば取れるわけです。
補修によりプラスαのお金はかかるかもしれませんが、補える範囲であれば取得は可能。

打って変わって、司法書士等の国家資格については合格水準を満たさないといくらお金を積んでも取得できません。
高価な塾に通ったところで、少したりともの努力なしでは取れない資格であると思います。

最近、国家試験の一次試験を終わらせてきましたが、僕が取り漁ったほとんどの資格は金で買える資格です。
おかげで貯金も底が見えてきました。
そんな資格のおかげもあって仕事も決まり、また貧相な貯蓄生活に戻るのですが、かつての生活水準を維持するためには多少なりの銭が必要です。

そんな時は断捨離を兼ねて資産売却に限ります。
使っていない楽器や、もう聞かないCDなど。売ろうと思えば売れるものは沢山あるけど、へんに愛着があって手放す判断ができない。

そして、僕は音楽以外の資産を持っていない。

手詰まりであります!

そんな時に、某リサイクルショップの広告を目にしました。
「他社で断られた商品も買い取りいたし〼
お客様を手ぶらでは帰しません。」

そんな調子のいい広告につれられた僕は、お店が近所だったのもあり買取査定に出向きました。

僕「広告を拝見しました。訳あってお金に困っているのですが、何でも買い取ってくれるのですか?」

店「御来店ありがとうございます。何を買取される予定でしょうか?」

僕「僕のネガティブな感情を売却したいです。」

店「かしこまりました。ネガティブな感情については一部のマニア層から高いニーズがございます。それでは査定いたしますので最近感じたネガティブなお気持ちをお聞かせください。」

僕「 (マッチングアプリで会った人から某宗教に勧誘された時のエピソード・下心で入信してしまった不甲斐なさを語る) 」

店「査定が完了しました。当商品につきましてはネガティブな感情というよりも、単なるデート商法にかかったオッサンのエピソードトークにしか過ぎないので150円での買取となります。」

僕「そうですか。。それなら買取をお願いしたいのですが、これでは生活費の足しにもなりません。ちなみに性欲って売れるんですか?」

店「性欲につきましては、在庫過多の為、一律10円での買取をお願いしています。」

僕「10円、、、 困っている人はたくさんいらっしゃるのですね。 ちなみに僕の持っているもので1番値打ちがあるものは何ですか?」

店「資格は色々とお持ちのようですので、まとめて10万円で買い取りましょう。」

僕「ちょっと待ってください! これだけ揃えるのに100万円近くはかかってるんですよ! これを売ったら僕は暮らしていけなくなります。」

店「お見受けしたところ、お持ちの資格はお金を出せば取得できるような土木系資格が多いようですね。」

店「そのような資格自体の価値なんて減価償却資産みたいなものですから。真の資産価値は資格ではなく所持者。つまりあなた自身につくんですよ。」

店「そればかりはいくら何でも買い取れません。 人間こそ資産効率が低い。」

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