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『Mole in the Cult』ルール説明

閲覧ありがとうございます。ボドゲ工房Rのランブンです。
今回は『Mole in the Cult』のルール説明をnoteにいたします。

さっそく本題に入ります。


ストーリー

あなた達はとある教団の一員です。信仰心を利用し国家を転覆させるため、教団の発展や布教活動を行っています。
けれども、そんな教団員の中に裏切り者がいることが発覚しました。教団員は裏切り者を推測しながら布教活動を、裏切り者は正体がバレないようにしながら教団の布教活動を阻害し陰謀の証拠を集めましょう。

内容物
・陣営カード  8枚   ・各種チップ 計22枚
・布教カード 16枚   ・説明書(本書) 1枚
・特捜カード  6枚   ・説明書別紙   1枚
・サマリー   8枚


ゲームの概要

『Mole in the Cult』は議論と投票を中心とした正体隠匿系ゲームです。『教団』陣営と『公安』陣営の2つの陣営に分かれて勝負を行います。
プレイヤーは『教団』を勝利へ導く行動を投票により決定します。また『公安』はどの行動に投票されるかを事前に予測し妨害を行います。これを繰り返し、『教団』は誰が『公安』なのかを推理しながら行動を成功させ〈信仰心P〉を集める事、『公安』は自身の正体を知られないように注意しながら行動を妨害し〈証拠P〉を集めることがゲームの目的です。


ゲームの流れ

このゲームは以下の手順で進行します。

[ゲームの準備]
[布教と捜査ラウンド]
1.捜査フェイズ
2.集会フェイズ
議論ターン→投票ターン→実行ターン
[最後の審判ラウンド]



ゲームの準備

各陣営の人数と勝利条件を確認します。
➡各陣営の人数と勝利条件 参照
さらにゲームの進行役を一人決めておきます。
(進行役もゲームに参加します。)

①場の準備

準備するもの
・説明書別紙      ・捜査トークン
・布教カード 16枚    マークあり1枚 なし7枚
・特捜カード  6枚   ・ステータストークン:計3枚

以下「説明書別紙①場」を参照します。

『Mole in the Cult』ルール説明 参考画像①


1.「布教カード」を「初期布教カード」(4枚)とそれ以外(12枚)に分けます。「初期布教カード」は表向きで場に置きます。それ以外はシャッフルして山札にし、裏向きで場に置きます。
2.それぞれの「初期布教カード」上部に「捜査トークン(マークなし)」を一枚ずつ、絵柄がある面を上にして置きます。
※以下これを“「布教カード」の「捜査トークン」”と呼ぶ
3.「特捜カード」を山札にし、裏向きで場に置きます。
以下「説明書別紙」を裏返し②の面にします。

『Mole in the Cult』ルール説明 参考画像②


4.「ステータストークン」(計3枚)と余った「捜査トークン(マークあり1枚、なし3枚)は端に置いておきます。
※表に「ステータストークン」を置くことにより各種ポイントを表示する

②「サマリー」と「投票トークン」の配布

準備するもの
・「サマリー」およびそれに対応する「投票トークン」
※プレイヤーの人数分、アルファベット順に用意
例:5人ならA,B,C,D,Eの5種

1.各プレイヤーに「サマリー」を配ります。
2.「サマリー」に対応した「投票トークン」を各プレイヤーに配ります。

③陣営の決定

準備するもの
・陣営カード➡各陣営の人数と勝利条件 参照
1.「陣営カード」をシャッフルし、各プレイヤーに裏向きで配ります。
2.各プレイヤーは配られた「陣営カード」を他の人に見られないように確認します。


布教と捜査ラウンド

このラウンドでは[捜査フェイズ」と[集会フェイズ]を『教団』または『公安』どちらかが勝利条件を満たすまで繰り返し行います。

①捜査フェイズ
『公安』が次の[集会フェイズ]での動きを予測し、行動の妨害を行うフェイズです。
1.全プレイヤーは目を瞑ります。
2.『公安』は目を開け、以下のことを行います。
・このゲーム中に使用する[特捜カード]1枚を選択し、[特捜カード]の山札の一番上に置く。
※これは最初の[捜査フェイズ]のみ、必ず行う。
・場の好きな「捜査トークン(マークなし)」と「捜査トークン(マークあり)」を入れ替える。(場には常に「捜査トークン(マークあり)」が1枚ある状態となります。)
・「特捜カード」を表向きにする。(効果の処理は[集会フェイズ]開始時に行います。)
※これはゲーム中に1回行える。
3.『公安』は目を瞑ります。
以下4~7は『異端者』がいる場合に行います。
4.全プレイヤーは右手を前に出します。
5.『公安』は親指を立てます。
6.『異端者』は目を開け『公安』を確認します。
7.『異端者』は目を瞑り、『公安』は親指を元に戻します。
以上4~7は最初の[捜査フェイズ]のみ行います。
8.全プレイヤーは目を開けます。
以上のことを行うため、ゲームの進行役となったプレイヤーは以下のようにアナウンスします。
「皆様、目を瞑ってください。」
「『公安』の方は目を開け、所定の行動を行ってください。10、9、8……2、1、0。」
「全てのプレイヤーは右手を前に出し『公安』の方は親指を立ててください。『異端者』の方は目を開け『公安』の方を確認してください。5、4、3、2、1、0。」
「それでは皆様、目を開けてください。」

②集会フェイズ
プレイヤー同士で議論をし、行動を決定するフェイズです。
0.「特捜カード」の効果処理
[集会フェイズ]の開始時に「特捜カード」が表向きになっていた場合、その効果を処理します。
1.議論ターン
プレイヤー全員で話し合いを行います。時間は5分間です。
(タイマー等で測ってください。)
2.投票ターン
各プレイヤーは効果を使用したい「布教カード」に投票を
行います。➡ゲーム内用語説明 参照
※〈資金P〉より高いコストを持っている「布教カード」には投票できない。➡カード・トークンの名称及び説明 参照
※投票順番は自由とする。
(決まらない場合は民主主義によって決定する。➡ゲーム内用語説明 参照
※複数のプレイヤーが同じ「布教カード」に投票した場合は、投票した順番が分かるようにしておく。
3.実行ターン
投票された「布教カード」の効果処理を行います。
投票数が一番多かった「布教カード」の「捜査トークン」を裏返します。
※投票数が同数だった場合は、その全ての「布教カード」の「捜査トークン」を裏返します。
以下状況によりA)およびB)を行います。
A)裏返した全ての「捜査トークン」が(マークなし)の場合
「布教カード」に書かれている効果を処理します。
※行う回数は投票数と同じ。
※処理を行う「布教カード」が複数枚ある場合は、場の左側および上側を優先する。
※カードの効果によりプレイヤーが選択を行う場合は、投票したプレイヤーが選択を行う。その際、効果の処理を行う順番は投票した順番とする。
※「布教カード」の効果により場の状況(各種ポイントや場にある「布教カード」)が変更されていたとしても、処理する効果は[投票ターン]時のものとする。

例1:「資金」の効果により〈資金P〉が0から3になったとしても、「信仰心」によって得られる〈信仰心P〉は1のままである。
例2:「布教」の効果により投票されていた「布教カード」が場から無くなっていたとしても、元々投票されていた「布教カード」の効果の処理が行われる。

その後、効果の処理を行った「布教カード」に置かれていた「投票トークン」を元々持っていたプレイヤーに戻します。
B)裏返した「捜査トークン」に(マークあり)が1つでもあった場合
投票数に応じて〈証拠P〉を進めます。進める〈証拠P〉は
以下の通りです。

『Mole in the Cult』ルール説明 参考画像③

※投票数は投票された「布教カード」ごとに数える。
その後、場の全ての「投票トークン」を元々持っていた
プレイヤーに戻します。

以上の処理を場の「投票トークン」が無くなるまで繰り返し行います。その後[捜査フェイズ]へ移行します。
③[布教と捜査ラウンド]の終了
〈信仰心P〉または〈証拠P〉どちらかが勝利条件に達した時点で[布教と捜査ラウンド]を終了します。➡各陣営の人数と勝利条件 参照


最後の審判ラウンド

このラウンドではプレイヤー同士で議論をし、プレイヤーを一人ずつ処刑します。➡ゲーム内用語説明 参照
1. プレイヤー全員で話し合いを行います。時間は5分間です。
(タイマー等で測ってください。)
2.各プレイヤーは処刑したいプレイヤーを一人選びます。
3.全プレイヤーは2で選んだプレイヤーを同時に指差します。
※ゲーム進行役が掛け声を行う。
4.最多く指差しされたプレイヤーは自身の「陣営カード」を公開します。
※最も多く指差しされたプレイヤーが同数だった場合、その時点で『公安』の勝利とする。
以下状況によりA)およびB)を行います。
A)公開された「陣営カード」が『公安』以外の場合
『公安』の勝利となります。
B)『公安』が公開された場合
そのプレイヤーは『公安』以外のプレイヤーを一人選択します。選択されたプレイヤーは処刑されます。(この際「陣営カード」は公開しません。)
追放されていない『公安』がいる場合、もう一度1~4を行います。
『公安』全員が処刑された場合、『教団』の勝利となります。


各陣営の人数と勝利条件

①各陣営の人数とポイント

『Mole in the Cult』ルール説明 参考画像④

[布教と捜査ラウンド]で
〈信仰心P〉が上記の値に達した場合『教団』の勝利となる。
〈証拠P〉が上記の値に達した場合[最後の審判ラウンド]に移行する。
②各陣営の勝利条件
『教団』の勝利条件
〈信仰心P〉が勝利条件まで達成、または[最後の審判ラウンド]で『公安』を全員処刑。
『公安』『異端者』の勝利条件
〈証拠P〉が勝利条件まで達成、かつ[最後の審判ラウンド]で『公安』以外を一人処刑。


よくある質問

Q1.各種ポイントがマイナスになることはありますか。
A1.各種ポイントがマイナスになることはありません。
Q2.「特捜カード:捜査拡大」の処理方法が分かりません。
A2.『公安』は[捜査フェイズ]中に「捜査拡大」を表向きにし、さらに「捜査トークン(マークあり)」を2枚使用します。
つまり、[集会フェイズ]開始時に「捜査拡大」が表になっていることを確認した時点で場にはすでに「捜査トークン(マークあり)」が2枚あるということになります。
次の[捜査フェイズ]で「捜査トークン(マークあり)」を1枚に戻してください。


カード・トークンの名称および説明


①陣営カード
陣営を決めるカード。➡ゲームの準備③陣営の決定 参照

『Mole in the Cult』ルール説明 参考画像⑤

②布教カード
『教団』の行動内容が書かれたカード。
新たに場に置かれた場合は「捜査トークン(マークなし)」を絵柄がある面を上にして上部に置く。
場に置かれる「布教カード」の上限は8枚。9枚以上になった場合はその中から8枚を選択し、残りをゲームから取り除く。

『Mole in the Cult』ルール説明 参考画像⑥

④特捜カード
『公安』の行動内容が書かれたカード。
『公安』がゲーム中に1回使用できる。

『Mole in the Cult』ルール説明 参考画像⑦

⑤サマリーおよび投票トークン

『Mole in the Cult』ルール説明 参考画像⑧

⑥捜査トークン

『Mole in the Cult』ルール説明 参考画像⑨

※上記画像に一部誤りがありました。
画像左のトークン画像と中央のトークン画像の位置が逆になっています。


ゲーム内用語説明

①説明書内用語
・信仰心P、証拠P、資金P
〈信仰心ポイント〉、〈証拠ポイント〉、〈資金ポイント〉
・投票する
自身の「投票トークン」を「布教カード」に置くこと。
投票数=「投票トークン」の数。
・民主主義
プレイヤー全員で1~2分間議論を行い多数決すること。
同数だった場合は公平かつランダムな方法(コイントス等)によって決定する。
・処刑する
プレイヤーをそれ以降のゲームに参加できなくさせること。
処刑されたプレイヤーは投票も発言もできない。
※処刑されてもゲームに負けたことにはならない。
※[実行ターン]中に処刑された場合、[実行ターン]終了後に処刑となる。(「布教カード:拷問」)
②テキスト内用語
・初期布教カード
ゲーム開始時に場に置かれる「布教カード」のこと。
「信仰心」「資金」「布教」「陽動作戦」の4枚。
・一回のみ実行
投票数に関係なく一回のみ効果処理を行うという意味。
※カードの効果によりプレイヤーが選択を行う場合は、投票したプレイヤーが民主主義によって決定する。
・破棄
[実行ターン]終了後このカードをゲームから取り除く
という意味。(カードの効果を処理した場合のみ破棄される。)


クレジット

制作:ボドゲ工房R(代表:ランブン)
ゲームデザイン:ランブン  イラストデザイン:夜夜中
連絡先:bdgcobor@gmail.com  連絡先:n.yoruyo@gmail.com
Twitter:@R08661643      Twitter:@n_yoruyo
印刷(カード・箱):株式会社萬印堂様
印刷(本書)   :株式会社プリントパック様


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【ボドゲーマ通販 URL】
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ゲームマーケット2021春
『Mole in the Cult』出展予定
旧名:カルトとモグラ
多人数中量級(4~8人、60分)、じっくり遊べる正体隠匿系ゲーム
キャッチコピーは「裏切者には粛清を」

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