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プロ初本塁打を放ったヤクルト・澤井 山﨑武司氏「かなり腕力が強い選手」、「気楽にスイングすることによって…」
5日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-ヤクルト』で解説を務めた山﨑武司氏が、ヤクルト・澤井廉について言及した。
山﨑氏は「かなり体の腕力が強い選手。どうしても力でバッティングしたいというのがありますので、これはやっぱりもっと気楽にスイングすることによって柔軟なボールが打てるようになってほしいですね」と指摘。
「たとえば自分のツボに入って当たった時にとてつもない当たりが出る傾向にあるバッターなんですけど、ボールは落ちたり、曲がったりする、応用ですよね。これをもっともっと勉強してほしいですね」とエールを送った。
澤井は8日の阪神戦でプロ初本塁打を放つなど、プロ2年目の今季、ここまで9試合に出場して、打率.200、1本塁打、4打点の成績を残している。
首脳陣やファンが沢井に感じていたポテンシャルからすると、もっと早く観たかった一発。凄い弾道に大器の片鱗的なものを感じる。山﨑の言う通り体躯が強いという事なのだろう。
去年の怪我で正直どうなる事かと思った。野球ができるというだけで良かったねと言うくらい。それだけに今のヤクルトには貴重な明るいニュースだと思う。首脳陣は何としても彼をモノにして欲しい。
ヤクルト打線は言うほど強力ではないと思っている。トータルで得点はできている筈だがあっさり零封される事が多いのは、率を稼げるスラッガーが今やサンタナしかいないからだろう。2割3分の村上に依存するより、ホームランは20本弱でも3割弱をコンスタントに打てる打者が一人でも多くいた方が良い。
トータルで得点はできている筈だが、今は脆弱な投手力をカバーできる程のレベルにない。投手陣が一段マシになって、打線は少しマシになればチームはバランスを取り戻し、再び他球団と互角に戦えるようになる。投手陣が弱点と言われる時に打線の、打線が弱点と言われる時に投手陣の強化をおろそかにしないで欲しい。
同じホームランでも、普通のホームランと、凄い打者の素質を感じるホームランというものがあって、後者は確率から言ってそう頻繁には見れない。どんな投手のどんな球を打ったか、という事に我々は目を奪われがちだが(あの投手から打ったから凄い、等)、オリックスのスカウトがイチローの「打球」そのものに魅せられたように、打った打球の凄さをファンは素直に評価しようよ、と思う。