ヤクルトが逆転勝利で交流戦締めくくり 貯金2の4位で終え高津監督「勇気を持って挑んでくれた結果」
正直意外な結果だった。良い意味で。西武にしか勝ち越せないだろうと思っていたから。それが日ハムとオリックスに勝ち越せ、ソフトバンクに1勝できたのだから上出来だと思う。
毎年西武ファンの立場では交流戦が結構楽しみで、ヤクルトファンの立場ではあまり楽しみでない、というのが私の標準的な心構えだった。正にセとパの立場そのものという感じがする。
期待していなかった根拠としては、ここまで投打がまったくかみ合っていなかったから。ここで交流戦でコテンパンにやられてシーズン終了か、と割と本気で思っていた。
なぜかというとヤクルトの場合、交流戦までに弱い年は交流戦も弱く、交流戦後も弱く、最後まで弱い、という傾向があるからだ。
もっともヤクルトと言っても昔のヤクルトと今のヤクルトは違うチームなので、「データ」としてはあまり意味を成さないが。それだったら全チームの全年度のデータを元にした方が精度は高くなるのだが、なぜか「ヤクルト」という系譜で見がちである。
その「正しくない」見方によると、ヤクルトの場合弱かった年はすべて交流戦も弱かったので、交流戦で勝ち越した今年は今後正しくないなりの期待ができるという事だ(?)。
戦績以上に大きなエポックだったのが、奥川の戦列復帰とルーキー 鈴木叶のデビューだった。
特にドラフト4位の高卒ルーキー鈴木は個人的にも凄く期待していた。一軍に選手がいなくなって何の実績もない若手を昇格させるのを私たちは「学徒動員」などと言って嫌うが、このケースに関しては私は「中村が離脱?これは鈴木の出番だ」とワクワクしてしまった。
ブレイクする選手というのは、こういう「緊急」なシチュエーションでチャンスを掴み、モノにするものだと思う。あの変化球への対応。狙っていたというよりは「自然に対応」したように見える。天才かもしれない。できれば中村が復帰しても他のポジションで使って欲しい。
奥川は2021年の優勝の時「やっとヤクルトにエースと呼べる投手が現れた。これからは高橋奎と左右の二枚看板だ」とかなりのヤクルトファンに思わせた。2022年、開幕カードで阪神を3タテし、次の巨人戦で先発した時は「エースがいるプロ野球チームのファン」の気分で聴戦(造語。ラジオで聴くの意)したのに、早々と謎の降板。嫌な予感がした。
その後の奥川についてはいちいち蒸し返さない。今は彼が投げられる事を喜び、高望みせず、見守ろう。
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