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ヤクルト・ドラ2松本健 10日から1軍合流へ 社会人出身の即戦力右腕

 ヤクルトのドラフト2位・松本健が10日から1軍に合流することが分かった。社会人出身で即戦力として期待され、春季キャンプは新人で唯一、1軍メンバーに抜てきされた。オープン戦では結果を残せずに2軍で開幕を迎えたが、イースタン・リーグでは4試合(先発2試合)で3勝0敗、防御率0・47の好成績を残してきた。
 新入団選手発表会では「僕自身が憧れられるような選手になりたい」と活躍を誓った右腕。アピールが首脳陣の目に留まり、来週14日からの広島2連戦(松山)での先発として待望の1軍デビューが見込まれている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/98a4bdfac3cba8bcf7f235853314eff6c3d56164

 ドラフトで贔屓チームが指名した大学生や社会人選手の、ドラフト後での活躍を観るのはプロ野球ファンの大きな楽しみだ。この伊藤投手の場合も、日本選手権での登板を観たのだが、その時は「ストレートをさんざんカットされ粘られた挙句痛打を食らう」というのが目立ち、ストレートで三振を取れないのがキツいな、という印象だった。結果的にはまずまずの内容だったのだが、プロに指名された投手なら社会人の試合ではもっと格の違いを見せて欲しいので、モノ足りなくはあったのだが、フォークは光るものがあった。
 それよりもファームでは好成績という事で、一軍に上げない理由はないだろうから、なんとか苦しい投手陣を助けて欲しい。
 実際ドラフト直後の大会での結果と、プロ入り後の活躍ぶりは必ずしも一致しない。小川泰弘(2012ドラ2→ヤクルト)は関東大会で先発し2点を失い負け、竹下真吾(2014ドラ1→ヤクルト)は日本選手権で期待通りの好投、風張蓮(2014ドラ2→ヤクルト)は神宮大会で先発即降板。原樹理(2015ドラ2→ヤクルト)は入れ替え戦で後輩たちを一部リーグに導く勝利。星知弥(2016ドラ2→ヤクルト)は神宮球場での六大学選抜×ヤクルト戦で山田哲人を三振に取りアピールした。
 この内誰がプロ入り後に戦力になっているか、なっていないかをいちいち挙げないが、相関関係は特にないようだ。しかし最後の大会で、つまり大舞台で力を発揮できないと心配にはなる。
 大学生や社会人を指名する場合、よほど「素材」に惚れ込んだのでない限りは最低でも「二軍で通用する」選手を指名して欲しい。松本投手は幸いそれに該当するので頼もしいとは思う。一軍に人がいなくて、明らかにまだ通用しないと思われる選手を無理やり上げるのとは事情が違う。一年目の吉村くらいのポテンシャルは見せて欲しいところだ。


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