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而立したい自立支援医療受給者の日記(2022/05/08)

「学生は勉強が本分」とは

「学生は勉強が本分」という言説がある

耳にタコどころか条件反射で問い読みができるくらいには聞かされている文言だと思う

これは間違っていないけど少なくとも正解ではない

「水酸化ナトリウム水溶液と硫酸を反応させると何ができる?」に対して「液体」と答えるようなものだ

正しくは「学生は(やらなくてはならない)勉強と(趣味や生活との兼ね合いを試すのが)本分」だと思う

つまり「学生の内に公私のバランスを身に付けておけ」ということだろう

もちろん中高生ではなく大学以上の話だが(中高生はよっぽどの特技が無ければさっさと大学行った方がいい)

勉強だけやるのが理想だが今の環境はそれを許さない

学生は勉強しなければならないのは同意する

しかし安心して勉強するためには少なくとも今の環境では難しいのではないだろうか

その証拠にTwitter上では定期的に学び直しの話題が出る

つまり自分の生活に地に足がついて初めて勉強できると考えられているのではないだろうか

少なくとも学生のうちは勉強していてもそれで賃金が発生するわけではない

例え奨学金が入ったとてそれだけで全ての生活が賄えるわけではない

多かれ少なかれバイトやら仕送りやらに頼らなくては生きて行くのすらままならないのだ

学生は勉強をする機械ではない

この手の言説を唱える人は霞を食って生活していると思っているのではないだろうか

勉強に全振りできればいいのだがそれは現実的ではない

少なくとも大学だと勉強しているからと言って給食も被服費も通信費が出るわけではない(大学校でその限りでは無い様だ)

偉人を振り返って見ても趣味を持たない人は少なく、そして趣味というのはたいていは金がかかるものだ

説教する前にどうするべきか

この言説を唱えるためには以下のどちらかが必要ではないだろうか

一つは想定された年数の必要最低限の生活の世話はするが、余剰分は自費というような生活保護的に学生を管理する、全寮制を彷彿させるもの

もう一つは生徒同士に助け合わせ、進級や進路をお互いに補助しあい、うまく行かなかったらダメージは全員が受ける5人組的な枠組みを作らせること

心置きなく勉強させたいのなら心配事を減らしてくれてもいいんでないかい?

まあ社会に出られないダメ人間の戯言なんだけど

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