難聴の方とのコミュニケーション前編

こんにちは、白紫菖蒲です。
今回は、難聴の方とのコミュニケーションについてお話ししたいと思います。


人間の老化現象のひとつに、「難聴」があり、
一般的には耳が遠くなり、テレビの音や家族との会話が聞こえにくいという「加齢性難聴」の方が多いと思います。そして、自分の話す声も聞こえにくいので、徐々に声が大きくなっていきます。聞こえにくくなると、相手の声が聞き取りにくく会話が繋がらなかったり、聞き間違い等で段々と孤立感や不安を感じてしまい、誰とも話さなくなったり、危険な音も聞こえにくいのでヒヤッとされる場面が多くなったりします。


加齢性難聴だけではなく、ほかの耳鼻科系の病気により難聴の方もいらっしゃいます。
以前に、真珠腫が原因で難聴のご利用者様がいらっしゃいました。大きな声で話されたり、大きな音を聞くとめまいや頭痛が起こるため、加齢性難聴の方とはまた違ったアクションでお声掛けしていた事があります。


聞こえるレベルによってアクションは変わりますが、
今回は、基本から応用まで現場で使える10ヶ条を書き記していきます。



(1):声掛けの前に名前を呼ぶ
(2):耳元で話す
(3):なるべく低い声で話す
(4):話す前にボディタッチをしない
(5):後ろから声をかけない
(6):同じ高さで目線を合わせる
(7):いつもよりゆっくりと話す
(8):声掛けの前に目線を自分に向けてもらう
(9):言うだけでは伝わらない
(10):自分の伝えたい事が伝わったら感謝を伝える



書いている間に10個以上あったなあと思いました(笑)
大体は基本的なことだと思います。恐らく、初心者研修等で学ぶ内容だと思います。すみません、筆者は初任者研修制度ができる前から介護の現場にいたので感覚で書いています。少しづつ補足をしながら書いていきますね。



(1):声掛けの前に名前を呼ぶ
(2):耳元で話す
本当に大事なことです。コミュニケーションの基本だと思います。


(3):なるべく低い声で話す
加齢性難聴は高い音が聞こえにくくなりますので、低めの声でお話されると聞こえやすい場合があります。


(4):話す前にボディタッチをしない
(5):後ろから声をかけない
話しかける前に肩を触ったり、後ろから何度も呼んだり、介護現場あるあるだと思いますが、例えば、急に肩を叩かれるとビックリする事が私たちもありますよね。それは、誰でも同じことなので気をつけていきたいところです。


(6):同じ高さで目線を合わせる
(7):いつもよりゆっくりと話す
これも基本ですが、早口だと聞き間違いや聞き取れない事が多いので、自分が思っているより2倍ゆっくりと話してくださいね。


(8):声掛けの前に目線を自分に向けてもらう
(9):言うだけでは伝わらない
介護現場の新人教育で私はよく、難聴の方には目で話すことを伝えていました。まず、自分に目線を向けてもらう事からスタートし会話をする。自分の伝えたい事だけを伝えるのではなく、話しを聞く姿勢が大事です、と。


(10):自分の伝えたい事が伝わったら感謝を伝える
最後に、伝わったのなら必ず感謝を伝えることが大事です。次のケアに繋げる為の1歩になりますので、感謝を伝える時は是非、笑顔で伝えてくださいね。

難聴の方のコミュニケーションは、沢山あります。
何やっても、どうしても伝わらない時もあります。
今回のnoteを書くにあたって、私が実際の現場で悩んで悩んで、最終的に理解した時に得た経験を次回に書き記したいと思います。日常のケアの一助になれば幸いです。

1人でも多くの良い介護士さんが増えますように。

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