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「自分のために、他人を助ける」

最近、寄付とか途上国支援に関して考えていたので、

自分の考えをまとめたいと思います。

結論、「自分のために、他人を助ける」という考えがめちゃくちゃ大事だなって思いました。

どうしてそんな考えになったかを寄付業界を例に出して説明していきます。

支援活動に興味を持って、Youtubeなどのメディアを見ていると、

貧困とか災害支援は思っている以上に難しいと感じました。

支援活動は、自分たちとは何もかも違う環境で生きる人々のニーズを的確に

汲み取って、その人々にとってベストなギブをする活動です。

時には人々の潜在的なニーズを汲み取る必要もあります。

これって支援活動だけでなく、ビジネス全般で行われていることだと思うんですけど、

支援活動はその性質上、いっそう難しいと言えます。

なぜならギブするけど基本的にテイクしないからです。

一般的なビジネスなら、利益を最大化するためにベストな投資方法を徹底的に模索すると思いますが、

支援活動は基本的に利益を追い求めません。

だから支援活動において、

「ベストな支援」の基準が低くなってしまうことがあるのかなと考えています。

(これはあくまで個人的な想像です。)

例えば、先進国で捨てられた大量の衣服を発展途上国に寄付する活動があります。

しかしこの活動は、大量の安い古着が現地の衣服産業の発展を止めたり、

大量のゴミを発展途上国に残す結果になっています。

他にも、支援団体が途上国に設置した井戸の水を飲んだ現地の人が亡くなったというケースもあります。

(井戸をたてた後は水質調査をする必要があるが、それを怠り、作りっぱなしで帰国したそうです。)

このように、「少しでも力になれば」という気持ちから行われた

寄付や支援が、現地の人にとってベストではないだけでなく、

悪影響すらも及ぼすこともあります。

だから、支援活動は本当に難しいと思ってます。

では、「ベストな支援」の基準を高めるにはどうすれば良いのか。

それは、徹底的にテイク、すなわち見返りを追い求めることが重要だと考えています。

このテイクは経済的なテイクではなく、心のテイクです。

心のテイクとは「人助けをして自分も幸せになる」というテイクです。

まずは支援団体に寄付する個人が心のテイクを徹底的に求めるようになれば、

支援の質は格段に上がるのではないかと考えています。

お金を出して満足ではなく、支援団体を入念に選び、

寄付した後も、そのお金が人々をどれだけ助けたのか徹底的に追及します。

そうすると、個人も人のためになれたというテイクが大きくなるだけでなく、

質の悪い支援団体が淘汰され、その結果支援先の人々はよりベストに近い支援を受けることができます。

この好循環のきっかけは、自己満足を追い求めたことにあります。

NPO法人「ジャパンハート」を設立し、

ミャンマーやカンボジアなどで貧しい子供たちの手術を無償で続ける吉岡秀人さんの言葉ですが、

「最も幸せに感じる瞬間は患者が治って喜んでいる時ではなく、自分がベストのものを出せたときだ。」

と仰っているのをあいのりという恋愛番組で見ました。

人助けの権化みたいな活動をしている方でさえ、

自分の幸せのために他人を助けていて、

その追及が結果的に人助けをベストなものに近づけているのだと改めて感じました。

何が言いたいかというと、

「自分のために、他人を助ける」と思うことが本当の意味で他人を助けるんじゃないのかということです。


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