プライダル業界はきっと負けない!|山本幸久/寿フォーエバー
式場のサプライズ演出!
両親への感謝の手紙!
結婚式の後半に行われるメインイベントのひとつを、
芝居仕立てでやってくれるサービスがあるようです。
新婦の手紙が多いのですが、新婦がマイクの前に立つと、
両親の前に突然子どもが飛び出してきます。
子ども時代、両親に感謝する象徴的な出来事があった、
その当時と同じ年ごろの子役が本人に成り代わって、
お礼の言葉、当時感じた想いを述べるのです。
両親は最初は驚いて目を見張っていますが、
やがて服装や髪形が当時の娘と同じことに気づくと、
当時を思い出し感極まって泣き崩れます。
集まった人たちも、その姿に心打たれ涙します。
小学校時代・高校時代・大学時代のように、
たいていの場合3人の子役が順々に言葉を述べます。
それが終わると、それぞれが読んだ手紙を、
今度は逆の順に、
大学時代・高校時代・小学時代の子役へと手渡してていき、
最後に新婦の手元へ届きます。
それを受け取った新婦が、改めて感謝の言葉を伝えるのです。
酒の肴としての”結婚式”
なぜこのサービスを知っているかというと、
その模様がYoutubeで公開されているからです。
一時ハマってしまい、見ず知らずのカップルの結婚式を見ては、
お酒を飲みながら号泣していました。
幸せになって欲しいな、と祈らずにはいられませんでした。
結婚式っていいな
そんなにたくさんの結婚式に参列したわけではありませんが、
僕はいい思い出しかありません。
式を挙げる二人との関係性が深ければ深いほど、
心を打たれ感動してしまいました。
優しいけれどどこか気弱さを漂わせる友人が、
最後の挨拶で今まで見たどんな時より勇ましかったり。
お調子者で心配していた後輩の奥様が、
とてもしっかりしていて、それとなくリードしながら、
それでいて後輩に敬意を持っている姿が垣間見えたり。
小さな会場に溢れんばかりの親御さんの深い愛情を感じたり。
心温まる経験ばかりです。
コロナ禍でもきっと必死に何とかしてくれる愛すべき人たち!
この物語は、そんなブライダル業界が舞台です。
少し時代遅れのセンスの結婚式場・寿樹殿(じゅじゅでん)
に働く人たちは、
エリート・ビジネスパーソンでも、
やり手のプランナーというわけでもありません。
長所もあれば短所もある、どこにでも居そうな人たちです。
参列する側はお気楽でも、式場側の人間は大変。
ビジネスの一面もありながら、人に寄り添う面もある仕事です。
新郎新婦の意向に合わせ、ドタバタと駆けずり回ります。
お洒落なライバルのレストラン式場なんかもできたりして、
違いを打ち出そうと必死にもなります。
毎日忙しそうだけれど、楽しそうだなとも思います。
いろんなドタバタがあったとしても、
ひょっとしたらあった分だけ、
式本番は感動するんだろうなと想像します。
プロとして、いちいち感動してちゃいけないんだろうけど、
絶対、感動していると思います。
愛すべき人たちが働く寿樹殿の様子を公開するYoutubeがあったら、
ずっと見ていられそうです。
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