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新たなルーティンを活用、 『「手洗い30秒」をしている間』のゆるネタたち。

2020年。新型コロナウイルスの蔓延に伴い、その感染防止策として我々の生活に中に新たなルーティンが組み込まれた1年でした。日常的なマスクの着用、集団での会食の回避、旅行や帰省の中止、換気、ソーシャルディスタンス……中でも基本的な予防手段として定着したのが、手指の消毒、そして手洗いの徹底です。

それまでは外出先から帰っても指先を湿らすだけだったり(筆者)、最悪、手も洗わずにそのままごはんを食べたり眠ったりしていたあの日々(筆者)。たぶん、この先何年か後、コロナがすっかり落ち着いたとしても、もうあの頃ののん気な生活には戻れないでしょう。少なくとも我々の世代では。

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「手洗いには30秒かけるのがいい」なんて知見もすっかり定着して(「40秒以上がいい」「10秒洗って15秒すすぎを2セットするのがいい」という話もあるようですが)、皆さんそれなりの時間をかけてしっかり手洗いしていると思います。

しかし、手を洗っている間、脳はヒマ。新しく生まれた、空白の「30秒」。有意義に使うのか、はたまた無為に使うのか? みなさんはどうしてますか?

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●滑舌を良くする練習をする

あえいうえおあおかけきくけこかこ…手洗いタイムで続けてったら多少なりとも滑舌よくなるかなぁ#滑舌#手洗いタイム

これは文句なく有意義! 手だけでなく発音も綺麗になるなんて! さらに難しい早口言葉や外郎売(発声練習や滑舌の練習に使われる歌舞伎の台詞)を覚えてさらに磨きをかけるとよいでしょう。ただし外出先でやるときは要注意。

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●指マッサージ

せっかく洗ってるならついでにマウス疲れした自分の指をマッサージ…☆石鹸で抵抗なくリンパ流す気分になれるかも♪

これまた有意義。指先や手のひらにはツボがたくさんあると聞きます。手も綺麗になって、さらに胃腸の調子が良くなったり眼の疲れが取れたりしたら最高じゃないですか。

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●世界一浅いスクワット

スクワットの回数と手洗いの秒数、カウントが難しい #筋トレ

有意義に過ごそうとする意志は感じられる! 手洗いとストレッチ、結局どっち着かずになりそうな気もしなくもないですが、その心意気やよし。つま先だちや腹筋を凹ませる運動もできますね。

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●窓越しに見える景色に集中する

手洗い場の窓越しに外が見えるんですけど、ちょいちょいスズメが止まってるんです。 その子たちの動き見てると癒されつつ、じっくり手を洗えます。 #野鳥観察

これはいわゆる「意識飛ばし系」。手許がおろそかにならない範囲で脳は別の作業に振り分けるという、精神的サボリには特に有用なテクニックです。それにしても、ふと目を外に向けると鳥が見られるなんてなんて素敵。

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●脳内再生!

好きな曲を脳内で再生! うっかり歌わないよう気をつけてね。

こちらも意識飛ばし系。脳内再生は音楽に限らず、映画やマンガ、小説でも可能です。とある海外の小説家が政治犯として投獄されたとき、自分が見た映画を最初から最後まで脳内上映することで独房での時間を凌いだ、という話を思い出しました。大袈裟でしょうか。

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●目を閉じて、手のひらの感触に集中する

手を洗う間目を閉じて、手や石鹸の感触、水音、石鹸の香りを感じます。 穏やかな気持ちになります。 (何なら1分ぐらいやってしまいます。) #瞑想 #手洗い

出ました、じっくり味わう系。手洗いという行為を真正面から味わいつくすガチ勢です。こうやって書かれると手洗いがなんだかリッチな行為な気もしてくるし、実際ある意味では本当にそうなのです(たっぷりの水と清潔な石鹸!)。大切に手を洗いましょう。

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●一口チョコを噛まずに味わいながら手を洗うと30秒くらい保てる

一口チョコなら手に触れずに食べられるので、口に放り込んで噛まずに味わいながら丁寧に手を洗います。 するとどうでしょう、自然と30秒経ってるではありませんか…! #発見があるかも

別の意味で、文字どおりじっくり味わう系。甘い手洗い、虫歯には気をつけて!

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みなさん、それぞれ工夫を凝らして、生活の中に生まれた「空白の30秒」を活用されているみたいです。繰り返しますが、その時間はある意味贅沢な空白であり、日常の句読点にもなりうるスイッチでもあります。2020年からの置き土産をどう前向きに使っていくかは、2021年を迎えた私たち次第なのです。




古川 耕
放送作家/ライター。放送作家としてTBSラジオ『アフター6ジャンクション』『ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ』などを担当。
ライターとして文房具や書評などを行う。連載は月刊GetNavi「手書きをめぐる冒険」。
https://twitter.com/2dawn

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